イベント開始までは45分程度。色とりどりの魚が泳ぐ1階の大きな水槽前は休憩スペースにもなっており、そこにステージが設えられていて、演奏場所がわかりました。3階の宮脇書店やバンダレコードなるCDショップも軽く覗きました。平沼さんのアルバムはタワーレコードオンラインで入手したのも念のため持参してあったと思いますが、サイン入りグッズお渡し会に参加するためにはさくらミュージックのレシートも必要とのアナウンスだったので、もう1枚購入するために同じく3階のさくらミュージックに向かいました。平沼さんとじょんさんのミニライブがある旨のフライヤーが貼られていたので、この方のCDはどちらで買えば…とお尋ねしたところ、その場で購入できました。応対してくださったうち、それなりの地位にありそうな眼鏡の男性が、クリアファイルもあるのだが1階に降ろしてしまっているので後で差し上げる旨をおっしゃってくださいました。
それからは1階の水槽前に腰掛けて本を読んだりして時間を待ちました。私の姿に気が付いた先程の男性がCDのジャケットと同じ平沼さんのフォトが入ったクリアファイルを渡してくださいました。
イベント開始を案内する店内アナウンスが流れるうちにお客も増えてきて、平沼さんとじょんさんが遠くに姿を現しました。お二人が登壇するまでは何となく目をそらし気味にしてしまいましたが、演奏が始まってからはお二人の手元の動きなどをじっくり見させていただきました。
ミニライブでは今回の新作アルバム『GARDEN』から4曲ほど披露されました。「空と大地のうた」と「空と夜明けと太陽」とが両方チョイスされており、似通ったタイトルで紛らわしいんですけれどと平沼さんがおっしゃっていたと思います。雄大な曲が多く、じょんさんの演奏も普段とは少し違ったスタイルに感じられたのが興味深かったです。
曲名は失念してしまいましたが、ケルティックな雰囲気漂う曲では、アイリッシュに触発されてお作りになった旨の御紹介が平沼さんからありました。自分はアイリッシュはとても好きなのだが、アイリッシュというのは例えばこんな音楽であるとの言葉に続けてじょんさんが軽快なアイリッシュナンバーを一節奏でられ、拍手がわくという一幕もありました。
関西の御出身という平沼さんですが、イベント先に選んだのは、かつて弘前でも教えておられた御関係もあってのことだったようです。桜が見頃なのではないかと思ってこの時期にしたのだが、今年はまだ全然咲いてなくて残念であるということもおっしゃっていました。
スーパー残暑の後は寒い冬で、北海道東北は春になってもなかなかうららかな日和に恵まれない日々でした。開花が史上最遅を記録した土地もあったのではないでしょうか。例年は連休頃に満開となる道南も今年の盛りは連休を過ぎてからでした。
平沼さんはダウンジャケットの旅装だったようですし、私もけっこう着込んで臨んだことを思い出します。
終演後、サイン会の設営までお待ち下さいという御案内とともにお二人は私の鑑賞位置とは反対方向に一度退場されたのですが、すぐにじょんさんが思惑どおりびっくりしたと言いながら戻ってきてくれ、しばらく立ち話の相手をしてくださいました。
知る人もない中での演奏と思っていたので嬉しかった旨おっしゃってくださったのも嘘ではなかったのかもしれませんが、独りやってきた私に気遣いしていろいろと話題を繰り出してくださったのかもしれないとも思われ、改めてありがたく感じられたことでした。
私と会ったことをみんなに言おうとおっしゃってましたが、果たしてどなたに伝わったのでしょうか。
じょんさんの驚きに対し、道南からだと青森や弘前は札幌よりも近いくらいであることを御説明しました。帰り道なのでこの後の青森も間に合えば行くつもりであることも。
かえって6月のJJF北海道ツアーの方が今年はピンチであると付け加えました。
札幌は平日だしニセコは直線距離は近いが交通手段が難しい、初日の帯広は日曜でも早い時間なのが幸いだが果たしてどうかといった事柄とともに、かねて北海道にも来てください旨お願いしていた田嶋さんがせっかく来てくださるのに、いざ本当に来てくださった時に行けないと申し訳ないので、いずれかには行きたいと思っているといったことを申し上げたのでした。
じょんさんからは道南は東北ツアーの一環で回るのがいいのかなあといった御発言もありました。O'jizoは青森のSLで演奏したことがあるという話も出たと思います（当時ニュース映像が出回りました。）。
私からはその時O'jizoが函館でもライブをしたことを付け加えたのではなかったでしょうか。
じょんさんからは、JJF北海道ツアー初日の帯広は中村さんの地元の友人らによる催しの中での演奏であり、ポニョさんも料理の腕を振るうといったお話もありました。ポニョさんがわかるかとのことでしたので、小樽にもいらしてましたよねとお返事をしたのですが、昨年12月の感謝祭でもamarスタッフの方々と同じテーブルに就いておられるところもお見かけしていました。吉祥寺のamar自体が私が東京を離れてから皆さんの活動の舞台となった場所なので、amarスタッフとしてのポニョさんを知る機会のないまま、元スタッフとなられてしまいました。
催しの一環ということで、果たしてまとまった時間演奏されるのかどうかと思っていましたので、お尋ねしてみたところ、きちんとしたライブになるようでしたので、行ってみたい気持ちが大きくなりました。
じょんさんからは、Drakskipがちょうど同じ頃に北海道に来ているようである旨のお話もありました。お互いにいつか北海道でも共演したい気持ちをお持ちだと思うのですが、今年も近い時期にそれぞれ札幌近郊や函館を訪れる機会がありながら、またしてもすれ違いになってしまうようです。
東京からの距離については、新幹線で仙台まではわりとすぐ着いたように感じられたが、仙台からがまた長く感じられたということでした。
仙台から青森まで東京から仙台までと同じくらいありますものねと応じました。
弘前青森の後はまた新幹線で今日のうちにお帰りになり、翌日の月曜日には茨城県の結城でまたTim Scanlan氏の関係のライブにお出になるということで、長距離移動を伴う連日のスケジュールに、お忙しさやお元気さに感心しきりでした。
私からは平沼さんとはどのような御縁かということもお尋ねしました。
じょんさんのブログで山梨の方の駅のホームでのお二人のお写真を見たことがあったような記憶から、以前にも御一緒に千葉とか山梨の方に行かれてましたよねと申し上げると、それはエレクトーン50周年記念イベントの時であるとすぐにお答えがありました。
じょんさんは、自分も詳しく承知しているわけではないけれどもと断りながら、庄司さんと平沼さんが親しかったことからの御縁であると教えてくださいました。庄司祐子さんのことではないかと思います。私がまだ東京にいた頃によく一緒に演っておられましたものねと自分本位の言い方をしてしまいましたが、じょんさんは、そう、まだ学生の頃に庄司さんや安井さんとシャノンズなんかでというように応じてくださいました。
Linsulといったユニット名を記憶しています。当時もっとそうしたライブに行っておけばよかったとも申し上げたと思います。
しばらくお話しているうちにステージを挟んで反対方向で平沼さんのサイン会が始まり、お客の列ができていましたので、せっかくなので並んできます、後でじょんさんにももらっていいですかと申し上げて、いったんお別れし、私も列に並びました。
サイン入りグッズお渡し会とありましたが、実際にはCDとクリアファイル両方にその場でサインしていただけました。これならばサイン会と言っていいでしょう。真面目に弘前で買った方を取り出して並んだものの、レシートの提示までは求められませんでした。
サインの後は一人一人に握手もしてくださり、その際に私からはよく東北まで来てくれましたと申し上げました。
私の前に並んでいた地元の男性客が平沼さんにアイリッシュ好きなんですとお伝えしていました。弘前にアイリッシュパブはありますかとのお尋ねを受けて、そのお客は弘前にはないのではないかとお答えしていたようでした。
それで自分の順番が来たときにRINKAの時に訪れたAtomを念頭に、アメリカン&アイリッシュという感じですけど、マスターがアイリッシュがお好きでいろいろやっているお店が青森にはありますよ旨申し上げ、店名のお尋ねにAtomといいますとお答えしました。
その後は平沼さんの近くに戻っていたじょんさんにもサインをお願いしました。
本名で書きますね、有梨さんにはまなちゃんと呼ばれているのでということでした。
私も昔は大久保さんとか言ってたんですよねと申し上げると、どんな呼び方でも差し支えない旨の寛大なお言葉だったと思います。以前はこの日記でも「大久保さん」などと書いていたのでしたが、今では文章でもすっかり「じょんさん」です。御本人に「じょんさん」呼びかけるときにはまだおそるおそる感がありますが（不思議なもので中村さんのことは今でもアニーさんなどとは書いたり呼んだりはできないのです。）。
先ほどの眼鏡の男性も近くにおられ、一時はじょんさんがどこへ行ってしまったのかと御心配されたようでした。知り合いがいたものでとじょんさんがおっしゃったのが恐れ多く、あくまでお客なんですけれどと申し上げました。
CD購入やクリアファイルの件で覚えていてくれたと思われる男性は、そうだったんですかとおっしゃっていました。
平沼さんとじょんさんのお二人は関係者に御挨拶などされた後退場され、私も再び循環バスに乗って弘前駅に戻りました（続く）。
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