感想　剣闘士ユーグ

まずこれだけは先に言っておかねばなるまい。

正しいルートにバグがあったんじゃクリアできなーーーーい！！



５週連続大ボリュームのゲームブックに、最後の方はかなり大変であったことは想像に難くない。
けれども、せっかくの感動的な展開がバグの嵐によって気を削がれてしまったのも確か。

が、このことは書き手が一番自覚していると思うので、これ以上は言いません。
内容の話をしましょう内容の。




すンっばらしい！！！


短編ゲームブックとは思えぬ素晴らしい出来栄えの作品でした。

短編と言っても全て合わせれば100パラシリーズを３倍近く上回るパラグラフ数ですから、実はまったく短編じゃないんですけどねｗ


短編章構成のおかげでアタック数は抑えられたけど、１作品として最初からやり直しになっていたがすっごく難度が上がりそうだ。

ほぼ全編通してバトルする物語ですから、こうした週ごとに短編でお届けするスタイルがぴったりだったのかと思います。
多分全部１冊にまとめた作品としてしまうと、連続した戦いに次ぐ戦いで、展開に疲れるかもしれません。
が、１冊のゲームブックとして形になっているものを見てみたい欲求はありますｗ

章ごとのメリハリがついてて面白かった。

特にガラリと雰囲気を変えてスタートした第４章ね。

闘技場での戦いには観客の支持が要素として絡んでくるのが面白かった。しかも、最初のルール説明にない隠しパラメータっぽいところが良かった。
直接勝敗に響くわけではないんだけれど、より良いエンディングを目指して、つい観客にアピールしたくなってしまうｗｗ



問題と思ったのは、技を使う時かな。

章ごとに同じ相手と戦い続けてるものだから、パラグラフジャンプ先を見に行ってもやっぱり同じ相手と戦っている局面。
技を使ったことがわかる描写がしっかりないと、繋がっているのかいないのか判断が難しい。


結末は、今後の展開が楽しみで仕方なくなる、俺達の戦いはこれからだエンド。
続編への夢が膨らみます。


しっかしバーンハード。
正しいルートだと「君を巻き込みたくなかった」なんて殊勝なことを言ってくれますが、一歩間違えると容赦なく命を奪ってくるんだもんなぁｗｗｗ



続編……
５人パーティものでゲームブック……作る方は大変そう。
これまでのバトル主体ものとは違ったスタイルのゲームブックとして構想したら楽しいかな。

ただ、続編が出るとなると、この夢の５人パーティに欠員が出そうで怖いですｗ


以上！惜しい点はあったものの、連作短編という形を意識した素晴らしく面白い作品でした！！






さて、しばらくはとある作品の編集作業に入りますので、ここでいったんゲームブック関係の日記は少しの間休むことになると思います。
編集が終わったら次は何にいこっかなー