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2012年08月13日10:30

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焼岳登山

北アルプス・焼岳に登ってきた。

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7月に蝶ヶ岳・常念岳に行ってきたばかりなのだが、偶然ひるねと連休が重なり、せっかくなのでどこかに行こうかという話になったところ、前に西穂高に登った時にすぐ手前まで行っておいて上まで行けなかった焼岳に行こうということになった。
それで、一昨年に八方尾根で転倒して足首の骨を折って以来、山から遠ざかっている父を誘ってみることにした。山に行くのが大好きだった父だが、足が治ってもなかなか行こうとしない。聞くと他人に迷惑をかけるのが怖いのだそうな。
しかし父もあと2〜3年で70歳、いつまで山に行ける体力があるかわからない。最後に登った山の思い出がこけて骨折なんて悲しいじゃないか。日帰りでいけてオレもついて行ってフォローできるならハードルも低かろう。
…と思っていたら、突然「ポン太(甥っ子)も行くことになったから」というメールが届く。おいおい小三男児を連れて北アルプスに登るのかよ。しかも「連れて行ってもいいかな」ではなく「行くことになったから」かいな。
しかし久しぶりの山行を最愛の孫と行けるとwktkしている父に文句も言いづらく、オレとひるね、オレ両親に甥っ子の計5名で行くことになったとさ。

父の車で夜中に走り、明け方に出発地であり今夜の宿でもある中の湯温泉旅館に到着。
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軽く食事をし、仕度をして出発。

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6:15焼岳登山口着。さあ行くよ!!

今回通った新中の湯ルートは、大変よく整備されたとても歩きやすい気持ちの良い道。
ポン太も最初はテンションアゲアゲ絶好調。

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山頂が見えたよ!!

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標高2300m地点。山頂からはモクモクと白い噴煙が見える。

さっきまではしゃいでたポン太、ここらへんからぐずり出す。「あと10分で頂上ぉ〜?」とか「下りはロープウェイ乗るの〜?」とか「足痛い〜」とか何とか。それにいちいちかまう両親。孫が可愛いのはわかるけど、オレらが相手するからアンタらは自分らのペース守って登ってくれ。

コースタイム3時間のところを4時間半かけて南峰と北峰の鞍部に到着。

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碧色の水をたたえる火口湖。

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山頂付近の噴気孔。硫黄の匂いの中、噴煙のすぐ下を歩く。

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山頂直下の岩場。火山らしく岩が熱い。
ここを越えれば穂高の大展望が開ける。

11:20、焼岳北峰登頂。
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真正面に見える穂高岳がすばらしい。

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霞沢岳。あそこからの穂高の展望はまた素晴らしいと聞く。いつか行ってみたい。

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一瞬だけ雲の間から槍ヶ岳が。

ちなみに焼岳の高さは2455mであり、これはより高い南峰の標高である。しかし南峰は火口湖とともに立ち入り禁止となっており、現在「焼岳に登る」というのは北峰に登ることを意味する。しかしどう見ても南峰よりもあっちこっちから火山ガスが噴出している北峰の方が危険そうな気もするが。
ところで、北峰山頂には「2393m」と書かれた標識が立っているが、実際の北峰の標高は2444mらしい。何がどうしてそういう間違いが起こったのだろうか。ひょっとして標識を立てた後に火山活動か何かで山頂が隆起したりしたのだろうか。頑張れ北峰。南峰を抜いて真の焼岳山頂に君臨する日は近いぞ。

30分ほど山頂で景観を楽しんでから上高地へ向かって下山を開始する。

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山頂直下のザレ場。急斜面に大小さまざまの石砂礫が散乱し、浮石も多い。歩きづらいことこの上なし。父は転倒しないように慎重に慎重を期して下っていく。

13:30、焼岳展望台に到着。
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3年前に西穂から縦走してきた時は、焼岳に登るつもりがここで引き返したのであった。3年越しのリベンジ成功である。
しかし今しがた歩いてきたとはいえ、こうやって見るとまったく人間が歩ける道があるようには見えない。日帰りの低山(とはいえ2400mあるが)といって侮ってはいけない。
ここで遅めの昼メシ。多賀SAで買ってきた柿の葉寿司やみかんとももの缶詰。急にガスが出てきて、雷雨になっても面倒くさいので30分くらいで展望台を後にすることに。

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焼岳小屋。ここで飲料を数本購入する。

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焼岳と峠沢・上堀沢。荒々しい。

道はけっこう急峻で、クサリ場があったりハシゴがあったり。
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名物三段アルミ梯子。めさめさ高い。

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足元透けてますけど!?

神経を使う長時間の歩行に父はかなり疲労している様子がうかがえる。
逆に普段は10分に1回休憩を要求し、登っている途中に「もうここが山頂でええやん」という名言も残した母が今回は元気だ。新調した登山靴とダブルストックが威力を発揮しているのだろうか。
ひるね、ポン太、母には先行してもらい、オレは父のペースに合わせて最後尾を歩く。

そろそろ日も暮れかけるのではないかと思えてきた16:55、焼岳登山口に到着。
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17:45、河童橋到着。やれやれ。
コースタイム7時間半のところを12時間近くかかりました。10時間くらいでいけると思ったオレが甘かったか。

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時間が時間なので、売店のソフトクリームはもう終了。残念がるポン太を尻目にどうしてもビールが飲みたいという父に付き合って一杯。美味ぇ。

タクシーで中の湯温泉旅館へ向かう。いつの間にか寝てた。
チェックインして風呂へ。めっさ気持ちいいが晩メシの時間が迫っているので大急ぎで出る。
晩メシを食った後は父が持参したウイスキーをチビチビやりながら今日の山行について語り合う予定もあったのだが、部屋に帰るとそのまま布団に倒れこんで朝まで眠りこけてしまう。


翌朝。いい天気。穂高がよく見える。
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朝メシを食って温泉に入りに行き、荷物を整理してチェックアウト。
平湯で土産物を買って、飛騨の大鍾乳洞へ向かう。
元々は新穂高かどこかの露天風呂に行こうと話していたのだが、甥っ子が来るのなら温泉よりも洞窟探検の方が喜ぶだろうと考えて予定を変更する。

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昨日は散々「走るな!」「跳ぶな!」「言うこときけ!!」と怒られたおしていたポン太だが、今日は頭にヘッデンを装着して洞窟探検の隊長に任命されて上機嫌。
父は「登りの階段とかかなんわ!途中の出口でエスケープしようや」などと言っていたが、昨日歩いた道に比べたら100倍ラクですから!!

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楽しい鍾乳洞観光でした。

それから高山で昼メシに蕎麦を食い、名神で大渋滞に巻き込まれながら帰ってくる。
んで父のオゴリで焼肉食いに行く。また山行こうなお父ん。
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