ビタミンB6不足説もあるけど、恐ろしいことだ。
わたしはコンタクトレンズを入れっぱなしにして、医者に「もう200年治りませんよ!」と怒られた。「もっとひどくなると……(写真を見せられ)これだと500年かかりますね!」。んー、生きている間にはどうにもならないという意味じゃ変わらない。事実、コンタクトでの見え方が、だんだんぼやけてくる。そして涙ポロポロ。寝ると、水分が固まってまぶたがくっついちゃう。
視界がかすむ。基礎化粧品の宣伝文句で「すっぴんホメられた♪」なんて「ナメられた」かと思うし、それってどういうシチュエーションでしょうね。
「泣かないで」
「ぅわーん
」
「だいじょうぶだよ……」
「どこが!」
(抱きしめて頬の涙をなめる)
「?!!」
(見つめる)
「……しょっぱい?」
「苦い(笑)」
ちなみに実話。微量の汗も混じっていたかな。ごめんねっ。それも5年も昔のこと。
とにかく今、わたしのぼんやりはピークに達している。待ち合わせ相手に、「あしたは銀座の松坂屋にいます」って書いたつもりが、「あなたは銀色の松坂屋にいまし」になっていても気づかない(そのまま送信)。予測変換機能は時々こうしたトンデモ事態を呼ぶのである。
デパートのカタログ、食品編を物色していて、「蒸しケーキ詰合」が「蒸しケーキ連合」に見える。たしかに色とりどりのちっちゃいケーキが何十個も整然と並んでいるわけだが。「連合」とは、かわいい上に強そうだ。買って買って
ママに頼んでみようっ。
唐辛子の瓶に「純国産」と書いてある。え、「韓国産」じゃあないの。もともとは日本が発祥らしいけど、あっそう!
とにかくよく見えないぞっと。コンタクトレンズを取り出すにも、目に貼りついているのを爪でカリカリ剥がす感じ。一苦労だ。
メガネになっても、涙がぼろぼろと落ちる。拭くと鼻の刺激になってはな水が出る。それをかむと再び泣ける。無限のループだ。おっそろしくてわたしはもう眠るしかない。そう、目を閉じて、おやすみ、おやすみなさい……。
ログインしてコメントを確認・投稿する