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2008年12月17日19:43

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カルパチーノ時間〜ネタスペシャル2008〜 全編

『カルパチーノ時間〜ネタスペシャル2008〜』を見に行きました。
ワ〜イ、ネタのライブだぁ〜\(^o^)/。
私は、別に、ネタ至上主義者・・というワケではありません。でも、やっぱりネタのライブは格別です。だって、ネタは、芸人にとっての作品ですもの。画家にとっての絵。ミュージシャンにとっての音楽。作品が沢山見られるのはとても嬉しいのです。
しかも、「所謂単独ライブじゃない」と言いながらも、かなりガッツリネタやってくれました(但し、新作は、漫才1本、コント1本ね)。ファンとしては本当に嬉しい。やってる当人達は大変だろうが・・・(^_^;)。

で、分かったコト。私、カルパチーノのネタの質が好きで、でも、この質の源が良く分からなくて、ずっと「何だろう?」と思っておりましたが、ネタを沢山見て分かりました。
猟奇さと内省性だ・・と。カラヴァッジョや月岡芳年の絵が好きな私ですもの。シメオン・ソロモンの絵が好きな私ですもの。そりゃ、カルパチーノのネタ好きになるはな・・と。

あと、私の中で、猪俣氏は、包丁持って、田中氏や猫を追いかけるようなキャラ設定になってしまいましたとサ。

マイミクさんとお会いしました。くりぃむ・上田氏のインタビューが載ってるR25を頂きました。有難うございましたm(__)m。少しお話も出来て嬉しかったです。

※以下、『カルパチーノ時間〜ネタスペシャル2008〜』の感想を書きます。ネタは、他のライブやTVでやるコトもあると思われますので、ネタばれがお嫌な方は読まない方が良いかと思います。あと、1日経っちゃったので、もう記憶がボロボロです。その辺りは勘弁して。私、本当に、記憶が残念な人なので・・・。

『カルパチーノ時間〜ネタスペシャル2008〜』

会場:新宿シアターミラクル

出演:カルパチーノ。ゲスト(と言うか、お手伝い?):少年COLOR・徐福氏。

説明・・というか補足。
カルパチーノの漫才は、訥々とやりとりが行われるスタイルです。古参のお笑いフリークならば、初期のよゐこのコント(美容部員とか、休日(ふな・かえる)とか)や、もっと古参のお笑いフリークなら“象さんのポット”とかを思い出して頂ければ分かりやすいかと。但し、前者と違うのは、カルパチーノの漫才には、キチンとボケとツッコミがあります。

※以下、お品書きです。
・漫才(親孝行・ラーメン)
・コント 携帯ストラップ
・漫才(放課後)
・コント ストリート“非”ミュージシャン
・インターミッション(天の声からの質問に答えよう)
・田中氏のピンネタ(モミアゲーノによる、ミスチル桜井氏の物真似)
・猪俣氏のピンネタ(1人コント・誕生日プレゼント)
・漫才(親孝行)
・コント 占い
・インターミッション(天の声からの質問に答えよう)
・漫才(花火・・かな?)
・コント ポスター
・漫才(クリスマス)
・コント てっちゃん
・企画コーナー(田中氏ダイエット企画)

OP映像がちゃんとあるのですが、恰好良い映像のはずなのに、田中氏が映ると笑いが起こるのは何故なのだろう?(^_^;)

・漫才(親孝行・ラーメン)
親孝行する為に、田中氏、親にプレゼントしようとするも、猪俣氏にかかり、どんどん変なプレゼントになっていく。
田中氏「普通にネクタイとかええんちゃうかな?」 猪俣氏「勝手に首が絞まるネクタイ。」 田中氏「普通のや。マフラーとかええんちゃうかな?」 猪俣氏、マフラーを貰う「わぁ、有難う!勝手に首が絞まるマフラー!」首が絞まっていく演技。田中氏「ちょっと待って。うちの親、その勝手に首が絞まるシリーズ知らんと思うし。」

ラーメンは、ラーメンのグルメレポートのネタ。猪俣氏ラーメンをすすり「ラーメンの冷やし中華や〜!」田中氏「ラーメンを同じ麺類で例えても。」 猪俣氏、再びラーメンをすする真似。「宝石箱の味やぁ〜」 田中氏「不味そうだし。そもそも、宝石箱にさほど味ないと思うし。」猪俣氏、何回やってもまともなレポートにならず。ラーメンを凄いスピードですすって、田中氏に「スピード!」とツッコまれるのが好きだった。

・コント 携帯ストラップ
舞台下手に電話を持っている猪俣氏。舞台上手に田中氏。田中氏の首には工事現場用のロープ(黒と黄色の縞模様)が結ばれている。そのロープは、猪俣氏の携帯電話に繋がっている。
猪俣氏「うん。俺な、携帯の着信気づかないでしょ?だから、お知らせ機能付きの携帯ストラップ買ったんだケド・・何かデカイねん。お知らせ機能が付くと、どうしてもデカくなるみたいで。え?ベッキーみたいに可愛いもんちゃうよ。」
猪俣氏、電話を切る。ストラップ(田中氏)を見る。猪俣氏「コレ・・どうやって持っていこう・・・。」
持ち上げようとするも、重くて持ち上がらない。脇に手を入れられて、くすぐったがるストラップ。

ストラップ「あれ?誰か電話鳴ってんちゃう?俺かな?」携帯電話を出す、携帯ストラップ(スゲエ、シュールだ・笑)。猪俣氏「あ、俺や、俺や。」(つまり、前述のストラップの言葉が、お知らせ機能なんだな)猪俣氏電話に出る。どうやら、何処かに出かける約束をしているらしい。

ストラップがあまりにデカイので、鋏でストラップ(というか、ロープ)を切ろうとすると、怒り狂って襲って来るストラップ。ストラップ、猪俣氏から鋏を奪い取り、刺そうとする。何とか逃れる猪俣氏。猪俣氏「オマエ、今、自分で歩いたろ!なら一緒に歩いて電車乗れるやろ?何か、男2人がロープで繋がれて、変な目で見られるかも知れんケド。」 ストラップ、歩いたコトを認めない。 

猪俣氏、どうにも困っていると、又、電話が。
電話の最中、ストラップ「何か腹痛くなって来た・・・」ストラップ、首の縄を自らはずし、トイレに行く、猪俣氏「あ、今、チャンスやねん!え?何がって、ストラップが・・・あぁ、別にええは。だから、チャンスやねんて!」そうこうしてしまううちに、ストラップ戻って来てしまう。又、首にロープをかけるストラップ。(会場から「あぁ〜」という残念がる声が上がる。私も上げた・笑)

オチは確か、最後、ストラップ本人(?)に電話がかかってくるというオチだったように思う。
あと、電話が来て、ストラップは必ず携帯を出すのだが、鋏を出しちゃったり(猪俣氏に「それ、携帯ちゃうがな!」とツッコまれる)する。

・漫才(放課後)
「放課後、教室で好きな女の子のリコーダー吹いたりな。」と言う田中氏に、猪俣氏「オマエのリコーダー、ファの音出えへんのな。」 田中氏「オマエ、何故、今ここで言うの?」 猪俣氏「俺が好きな・・・」 田中氏「楽屋とか戻った時のコト考え。気まずいやないか。」 猪俣氏「女の子のリコーダーと間違えてん。」 田中氏「・・・何か俺、凄く自惚れてたみたいやんか。」
この一連の繋がり。私の中では鉄板です。何回見ても笑ってしまう。

・コント ストリート“非”ミュージシャン
とある惑星。この惑星では生まれた時から皆楽器を持たされる。そんな中、一人のストリート“非”ミュージシャンがいる。

田中氏(ギターを持っている)登場。舞台上手には猪俣氏。ボーっと立っている。
田中氏「ストリート“非”ミュージシャンか。」 猪俣氏「はい。」 田中氏「僕らが子供の頃は、楽器を持ってないだけで不良呼ばわりされてね。」 猪俣氏「大変な時代でしたね。」 田中氏「でも、僕も、大学生の時は、楽器を置いて、文化祭で、友達と非バンドを結成して、舞台に出て・・ボーッとしていたモンだよ。」 猪俣氏「良い時代ですね。」 田中氏「今じゃ、こんな風に、皆と同じ当たり前に、楽器を持っているケドね。そうだ。良ければ、君の、非ソングを見せてもらえないかな?」 猪俣氏「良いんですか?お願いします。」猪俣氏、ボーッとする。そして、最後「チッ」って舌を鳴らす(凄く態度が悪そうに)。
田中氏「良い、非ソングだね。」 猪俣氏「有難うございます。」 
何回か猪俣氏の非ソングを見せてもらった田中氏。どうやら昔を思い出し、セッションしたくなったようだ。
田中氏、肩からギターを下ろす。田中氏「久々に楽器を下ろしたよ。何か肩がスースーする。」
田中氏「じゃあ、Aマイナーから・・・(色々猪俣氏に指示をする)。じゃあいくよ。」
田中氏、猪俣氏、客席を向いてボーッとする。暫くして、お互いメンチを切り合う。

とても好きなネタでした。非ソングだから、唄わないのね。ボーッとするのね基本。
多分、メンチを切ったりするのが、Aマイナーとか、色々あるんだろうね(笑)。

・インターミッション(天の声からの質問に答えよう)
舞台中央に座る2人(田中氏&猪俣氏)。

天からの質問に答える。(因みに、天の声は徐福氏。ようするに、影マイクで喋ってます)
天の声「どっちがネタを書いているんですか?」
田中氏「あぁ、それはもう、100%僕ですね。」 猪俣「え?2%くらいは僕ですよ。100対2です。」(ざわつく客席。100対2って・・・(^_^;)) 田中氏「100対2?98対2ね・・・。」
因みに、その2%とは、猪俣氏がアドリブでする予測不能なボケのコトらしい。田中氏曰く「あぁ、練りこまれてないボケね。」

ネタの作り方。
田中氏「芸人さんの中には、ネタが降りてくるって人もいるじゃないですか。僕は違います。完全に搾り出してる感じですね。あのストラップのネタとかもそうです。捻り出す感じで。」

田中氏「ラーメンのネタとか、凄く昔(大阪時代かな?)に作ったやつなんですケド、最初やたら『彦麻呂さんみたいに!』って言うツッコミがあったんです。何で、そんなに彦麻呂さんをフューチャーするのかな?みたいなキャラに思われようとして。でも全然ウケなくて・・・。」
猪俣氏「僕は、面白いと思うケドなぁ。」 田中氏「・・・何、高感度上げようとしてるの?」

天の声「田中さんがネタを作ってる間、猪俣さんは何をやってるんですか?」
田中氏「猫を殺してます。」  猪俣氏「殺さへんて!猫と遊んでますよ。」 田中氏「(客席に向かって)騙されちゃダメですよ!」

新ネタを舞台にかける日が決まっているのだが(どうやら現在、月2本のペースでネタ作りをしているようだ)、出来るのは、舞台にかける当日。田中氏は猪俣氏にメモみたいな紙を渡すらしい(それにボケが書いてある)。慣れたらしく、当日メモを見て、すぐに覚えられるようになったと。
猪俣氏「自信があるネタの時は、こう、普通に『コレ・・』(つっけんどんな感じ)って渡すのに、自信がない・・面白くないって思ってる時は、『あの・・ね・・今から作ろか?』って言うのね(笑)。」

天の声「好きなネタは何ですか?」
田中氏「“なぞなぞ”とか。あと、放課後もリコーダーの下りとか気に入ってます(あ、やっぱり、あそこ本人も気に入ってたんだ。確かに綺麗で面白いよね)。ストリート“非”ミュージシャンは、何かこう・・幻想的でね。」(あぁ、彼はここで“幻想的”という言葉を使う、質なのだなぁ〜と思い、納得する。ファンタジーではなく、幻想)
天の声「つまり、自分のネタ全部好きってコトですね。」

天の声「で、M−1、何で2回戦で落ちたのか・・・」
田中氏「オイ!」 本気で凹む2人。

次は、K−PROのMさん(主催者)からの指示でピンネタを披露すると。
田中氏は舞台に1人で上がるのが苦手。田中氏「僕、本当に嫌なんですよ。あの、コンビですから!コンビですから!」(必死に「コンビですから。」を強調する。つまり、ピンネタが面白くなくても、それは仕方ないコトよ・・というコトらしい)
緊張と照れで、汗ダクダクになっていく田中氏。それを見て猪俣氏「可愛いな。」(私、爆笑)
でも、確かにちょっと可愛かったかも知れない。

・田中氏のピンネタ(モミアゲーノによる、ミスチル桜井氏の物真似)
田中氏。ギター持って登場。ピン芸人“モミアゲーノ”ライブスタート。

田中氏はとても歌の上手い人です。確か、何かコンクールで賞も貰ってたんじゃないかな。

ミスチル桜井さんの物真似。個人的には、例え過ぎて最早元が何だか分からなくなる歌詞(桜井さんは、良く例えの歌詞を書く)と、ミスチルが書きそうで書かない歌詞が好きでした。
「♪絵に描いた餅を食べる〜、彼女の斜め後ろの席に鬼がいる〜」
私“鬼”が本気にツボに入る。暫く笑ってた。でも、確かに、桜井さんが、ちょっと書きそうな感じ・・しないか(^_^;)。

・猪俣氏のピンネタ(1人コント・誕生日プレゼント)
椅子に座っている猪俣氏。どうやら今日は猪俣氏の誕生日らしい。皆からプレゼントを貰う。
横にダンボールの箱。猪俣氏「有難う。開けて良い?」
開けて中から出てきたのは、四本の柱に囲まれた箱。その中央に首を吊った人形と、そのまわりに倒れてる人形。血みどろの人形(人形自体は可愛い)。猪俣氏「・・・・・何コレ?あ・・冗談。あぁ、冗談か。もう〜そういうのよせや〜。本当はこっち?」もう一つの箱を開ける。同じく四本の柱に囲まれた箱。中央には鋏が吊るされている。猪俣氏「・・・コレ・・何だろう?え?何だと思うって?ええと・・・違うと思うよ、違うと思うケド、こう、手を入れて(吊るされた鋏の下に手を入れる)この紐を切ると、鋏がこう・・・手に(刺さる)・・・あぁ、正解?!あぁ・・・。ちょっと、その“やれコール”やめてよ、ちょっと、冗談とか、そういうのもう良いから!あの・・・」暗転。悲鳴が響く。

・漫才(なぞなぞ)
田中氏。なぞなぞを出す。「パンはパンでも食べられないパンは・・・」 猪俣氏「フライパン」 田中氏「そもそも食べるモノではないし、本来、油を入れて・・・」 猪俣氏「フライパン」 田中氏「揚げ物をしたりする調理器具は、フライパ〜ンだ。」 猪俣氏「フライパン」 猪俣氏「じゃあ、今度は俺がだすは。答えられなかったら、その揉み上げに火をつけて、頭を爆発させるから。」 田中氏「揉み上げに火をつけて頭が爆発する思われてる時点で何なんだけども・・・」 猪俣氏「な〜んだ。」 田中氏「え?ちょっと、オマエ凄く怒っとるやないか!」 猪俣氏「10・9・8・7・・(カウントを取る)」 田中氏「相方笑わそう思て、昨日1晩考えて来たのに・・・」 猪俣氏「4・3・2・・・。」 田中氏「(回答する。)何答えたか忘れた(^_^;)。前はスマップだったケド、今回は違いました。アドリブで色々答え変えるんですね。」 猪俣氏「ブーッ」 猪俣氏、田中氏の揉み上げに枝をつけクルクル回す。田中氏「燃やし方よ!今時枝て!ライターとかあるやろ!・・って、ライターとかあるやろて俺!」 猪俣氏、ライターを取り出し、田中氏の揉み上げに火をつけようとする。

私の大好きなネタです。「燃やし方よ!」ってツッコミ凄いと思う。
個人的には、無表情のままカウントを取る猪俣氏が本気で怖くて好きである。

・コント 占い
美輪明宏氏を思わせるような占い師の先生(田中氏)。占ってもらいに来た人に、辛い目あった時こそ「有難う」って言わなければいけないと説く。占い師の弟子(猪俣氏)の青年登場。青年「あの、先生が飼ってる犬なんですケド、1週間餌をやるの忘れて、プルプル震えてるんですケド。」 先生「あぁ・・そう。餌をあげるのはアナタの仕事だケド、それを忘れたと。あぁ、そう・・・。有難う。ちょうど、動物病院にも行かなきゃなって思ってたところだから・・・有難う。」
先生は語る「酷いコトをされた時ほど、愛してるって言わなきゃダメよ。愛してる。」
弟子。再び登場。「先生。先生の車出そうとして、ぶつけて車擦っちゃったんですケド。」 先生「あぁ、そう。何で私の車出したのかしら?」 弟子「自転車がなかったから。」 先生「あぁ、そう、自転車がなかったから。私の車をね!うん、ちょっと擦ったくらいなら・・・」 弟子「ザックリいきました。」 先生「あぁ、ザックリね。良いのよ。あのくらいの高級車なら、それはアートに見えるから。有難う。愛してるは。」
弟子、他にも、先生の20万円のスカーフにカレーをつけるは(カレー食ってたら、こぼしたので、雑巾で拭こうとしたが、雑巾が見つからず、スカーフで拭いた)、2億円の壷割るは。その度先生、動揺しながらも、お客さんの手前「有難う。愛しているは。」と言い続ける。

後編はインターミッションから。
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