mixiユーザー(id:7269003)

2024年04月11日00:30

31 view

4/10 パーペ 聖書の歌、死の歌と踊り他

出演
バス:ルネ・パーペ
ピアノ:カミッロ・ラディケ

曲目
モーツァルト:無限なる宇宙の創造者を崇敬する汝らが K.619 [試聴]

ドヴォルザーク:《聖書の歌》op.99 [試聴]

クィルター:《3つのシェイクスピアの歌》op.6 [試聴]

ムソルグスキー:《死の歌と踊り》 [試聴]


[ アンコール曲 ]

シュトラウス:献呈



シベリウス:安かれわが心よ


シューマン:若者のための歌のアルバム 作品79より
第21曲子供の見守り

10年前の記憶故に参加は確定的。
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1933033013&owner_id=7269003
本プロ1曲目とアンコール2曲目のみ異なり、聖書ーシェークスピアー死の歌と踊りー(アンコールの)献呈まで同じ。10年前のメト歌劇場に対し今回は文化会館小ホール、当時のク●NY聴衆と今回の世界最高水準の東京の聴衆、と大きなプラス要素もあったが、なにせこの10年の声の劣化、どういう結果になっても甘んじて…

と思ってたが、なんのことはない、まだ歌曲歌手としてなら全然現役世代。もちろん高音では若干かすれがあり、特に死の歌と踊りの終曲はそれが頻発して本人としても忸怩たる思いだっただろう。(第一曲前にはコップを持ちつつ「乾燥していて…」と釈明。終曲後は憮然と押し黙っていてピアニストがそっと肩を叩いていた。)ただ、この公演はリサイタルであってコンテストではない。そして俺は聴衆であってベックメッサーではない。自分はチェコ語とロシア語は解さないが、分かる言語も、分からない言語でも、彼の発する言葉の重みに圧倒され、旋律に闇と光を見る。これを味わうためにわざわざ実演通いをしているんです。無宗教者の自分にも人智を超越した圧倒的な存在を信じさせる聖書の歌(特に第五曲の帰依!)、母親に付き添われる子も恋する少女も乞食も戦闘員も皆死神の餌食になっていく様(特に第二曲の結尾!)、時節柄コンテクストを負わざるを得ないフィンランディアの旋律に乗せられる讃美歌(言語選択には何か意図?)、いずれもこれから10年は記憶から消えないであろう。自分の中では今シーズンマイベスト候補にノミネート。

最後になったがピアニストも秀逸。残念ながら前回公演も彼だったかは確認できないが(だから横着せずにちゃんとサイトの情報を転記しろ、と10年前の自分に…)、2011年のトッパン公演も彼だったようなので、同じ可能性は十分あるだろう。彼もまた技術的には若干雑なところがあるが、音楽性は素晴らしい。パーペの歌唱をしっかり受け止めて後奏を聴かせられる人。という域の人はそういないだろう。


7 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2024年04月>
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930