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2024年03月17日14:31

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カセットからは青春の音がする

放送部に所属していた高校時代、『ミュージックリスト'78』(自分の時代は78年だった)ってのを、毎日お昼休みにオンエアしていた。(学校放送の有線だけどねw)
DJ担当の後輩の女子と、どんな音楽を流すか打ち合わせて、メカ担当の自分が、家でレコードをカセットテープにダビングして持ち込む。
曲間や再生レベルがバラつくとかっこ悪いので、録音はヘッドフォンかけて真剣だった、高校時代の思い出。

カセットテープは便利だけど、音質も使い勝手も悪かった。
安いテープは音が悪いし、テープメディア特有のヒスノイズやドロップアウト、アクセスの悪さはもちろん、デッキのヘッドやピンチローラーの汚れで高音特性がすぐに落ちるので、頻繁にヘッド周りをクリーニングしないといけないなど、いい音を得るにはそれなりに手間ヒマお金がかかるものだった。

誕生以来、『より簡単に、より便利に、より高音質に』を目指して、カセットテープとデッキは進化していき、ノイズリダクションやメタルテープの開発、オートテープセレクトやオートリバース機能などをつけていき、世界一普及したテープメディアになり、バブル絶頂期にその性能は頂点に達したわけだ。

しかし、所詮アナログフォーマットの限界はある。
『より簡単に、より便利に、より高音質に』はデジタルに置き換えられ、MDの普及とともにアナログカセットテープは衰退。
まぁ、『カセットテープにデジタル記録する」DCCというハイブリッドなフォーマットも開発されたけど、所詮苦し紛れの策で一瞬で消えてしまい、世の中は『雑音や音飛びがなく、気軽に聞けてランダムアクセスも簡単な』デジタルに移行したわけだ。

だけど、趣味ってのは『結果』ではなく、『過程』を楽しむもの。
そして、ノイズや音揺れのない完璧な音楽は味気なく、個性的な音を楽しめるテープメディアが、デジタルしか知らないZ世代に刺さるのも、分かる気がする。

テープメディアが見直されるのは喜ばしいことだけど、カセットテープやデッキの中古価格が高騰してきているのは、ちょっとモヤりまっす、ぱいせん。
しかも、メンテフリーで音楽を聞いてきたZ世代に、カセットが使いこなせるのか?

何回か聞いてるうちに、ヘッドは汚れて、高音が出なくなった時、対処できるのか?
安いデッキで聞きすぎると、すぐにテープがワカメになって音が歪むぞ。
などと、今だにカセットが現役バリバリな自分としては、すでに絶版となっている貴重な機材が、雑な使い方ですり減っていくのが怖くもあるのだ。

ちなみに、外出をあまりしないひっきーな自分は、アウトドアよりも据え置きコンポ派。
確かにCDラジカセのステレオ大口径スピーカーは、ふつうのモノラルラジカセより迫力はあるが、据え置きコンポには敵うわけがない。
ということで、ラジカセには興味なかったですw

というわけで、今日の画像はうちのカセットデッキたち。
どれももう生産されていないメカなので、ローテーションして労りながら聴いています。

なぜ「でっかいCDラジカセ」が売れているのか たまに止まる理由
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=40&from=diary&id=7790204
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