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2024年01月14日22:41

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『インドで出会った少女』 2年前にインドを旅行した時、 ネパールまでの長距離バスの中で 私は気分が悪くなり、

相田 公弘
20時間 ·
『インドで出会った少女』
2年前にインドを旅行した時、
ネパールまでの長距離バスの中で
私は気分が悪くなり、
めまいと吐き気を覚えたために、
途中で降りて小さな村に泊まった。
その時、バススタンドで
四歳くらいの少女に出会った。
彼女は小さいのに
物乞いをして生活をしているようだったが、
気分が悪くうなだれている私の前に座って、
自分が物乞いをして
手に入れたと思われる
小さなしおれたみかんを一つ、
私の手を引っぱってにぎらせ、
「カーオー、カーオー(食べろ、食べろ)」
と言う。
私はのどが渇いていたので
小さな声で、
「シュックリア(ありがとう)」
と言ってみかんをもらった。
すると少女は
ダーッと道の向こうに走って行った。
見ると少女は
金持そうなおばさんに物乞いをしている。
何回も何回も手を差しのべるが、
おばさんはガミガミと何か言って
少女を追いはらった。
今度少女は、
すぐ近くで見ていた男の人に手を差しのべた。
男の人は胸のポケットから
硬貨を取りだし、
少女の手ににぎらせた。
私は
「ああ、もらえてよかったね」
と心の中で思った。
お金を手にした少女は、
またダーッと走った。
私は少女のくれたみかんで
気分が少し楽になっていた。
なにやら少女は御茶屋で
話しこんでいる。
ずーっと見ていると
お茶を負けてくれと
頼んでいるらしいのだが、
突然ニコッとこっちを見ると
お茶屋から二杯のチャイを手にして
私の所へ走って来た。
「ピーオ(飲みな)」
と小さな汚れた手で
お茶のコップを熱そうにつかんで差し出した。
私はこの時ほどうれしく、
涙があふれそうになったことはなかった。
彼女の目は貧しいのに
キラキラと光って力強く見えた。
どこの国の人かも知らず、
今日食べるものもない
自分のわずかな食べ物を、
経済大国から来た大名旅行者に
分けてくれた彼女のやさしさを、
今も忘れることはできない。
(出典:涙が出るほどいい話)
(photo by tanitta)
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自分を含め、今の日本でここまで、できるのだろうか
と・・・
今日自分が食べられるかどうかわからない、
そんな状況でつらそうな人を精一杯助けようとする
この小さな女の子のやさしさに涙が溢れます。
本当のやさしさとは何かを
教えてもらった気がします。
※フェイスブックページより
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