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2023年08月13日00:39
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０８月１３日の日記
今日の出来事：１５３６年−天文法華の乱、１５４２年−桑原城の戦い、１５７２年−上桜城の戦い、１８５８年−安政の大獄のはじまり、１８６８年−北関東戊辰戦争：大原の戦い、１９４５年−ソ連対日参戦：小山克事件、１９４５年−第二次世界大戦：長野空襲
今日は、天文法華の乱です。天文年間、京都では六条本圀寺などの日蓮宗（法華宗）寺院を中心に、日蓮宗の信仰が町衆の大半に浸透し、極めて強い勢力を誇るようになっていました。一向宗徒の入京の噂が広がり、日蓮宗徒の町衆は細川晴元・茨木長隆らの軍勢と手を結んで一向宗寺院を焼き討ちしました。特に東山を隔てた山科盆地に、土塁に囲まれた伽藍と寺内町を構えていた一向宗の本拠である山科本願寺は、この際の焼き討ちで全焼しました。この後、日蓮宗門徒は京都市中の警衛など自治権を得て、地子銭の納入を拒否するなど京都で勢力を拡大しました。しかし、日蓮宗の宗徒・松本久吉が比叡山西塔の僧の説法を論破した「松本問答」をきっかけとして、比叡山と日蓮宗の衝突に発展しました。比叡山は日蓮宗が法華宗を名乗るのを止めるよう室町幕府に裁定を求めましたが、幕府は後醍醐天皇の勅許を証拠にして日蓮宗の勝訴としました。天台宗比叡山の僧兵集団が「法華一揆」撃滅へと乗り出しました。延暦寺（山門）全山の大衆が集合して京都洛中洛外の日蓮宗寺院２１本山に対して、延暦寺の末寺になるように迫りました。しかし、これを拒否されると延暦寺は、後奈良天皇や幕府に法華宗討伐の許可を求めました。一方で、越前の大名・朝倉孝景を始め、敵対していた園城寺・東寺・興福寺・本願寺などに協力を求めました。いずれも援軍は断りましたが、支持や中立を取り付ける事には成功しました。さらに近江の大名・六角定頼の援軍を得て、約６万の衆徒で京都市中に押し寄せ、京都洛中洛外の日蓮宗寺院２１本山は全て焼き払われました。更にその火が大火を招いたため、京都は延焼面積では「応仁の乱」に勝る被害を受けたと言われています。こうして隆盛を誇った日蓮教団は壊滅し、宗徒は洛外に追放されました。以後６年間、京都では日蓮宗は禁教となりました。この後、１５４２年に京都帰還を許す再勅許が下り、日蓮宗寺院１５本山が再建されました。
次に桑原城の戦いです。桑原城の戦いは、信濃・諏訪郡で行なわれた甲斐守護・武田晴信（後の信玄）軍と信濃・諏訪領主・諏訪頼重軍の合戦です。この合戦で諏訪惣領家は滅亡しました。甲斐の武田信虎と信濃の諏訪氏は同盟を結んでいました。しかし、１５４１年に武田信虎が嫡子・武田晴信らによって駿河に追放されると、武田氏は外交方針の転換を行いました。１５４０年の小県郡侵攻で敗北した海野棟綱は、上野の山内・上杉憲政に援軍を要請しました。上杉憲政は信濃への出兵を行いました。諏訪頼重は武田氏と村上氏へ断る事なく単独で上杉氏と講話を行い、領地の割譲を行いました。武田氏はこれを盟約違反とし、諏訪領への侵攻を行いました。１５４２年に諏訪頼重は信濃守護・小笠原長時と連合して甲斐に侵攻しましたが、武田晴信は「瀬沢の戦い」で撃退しました。諏訪頼重は、気候異常によって領内が風水害を受けて疲弊した中であるにも関わらず軍事行動を続けたため、人心が離れていきました。こうして武田・諏訪両家の関係は悪化し、国境では小競り合いが始まりました。武田晴信は、諏訪惣領家に対して不満を抱く諏訪庶家の高遠頼継、諏訪下社の金刺氏らを調略によって味方に付けました。そして、１５４２年８月５日、武田晴信は大挙して上諏訪に攻め込みました。８月１０日、武田晴信は御射山に本陣を置きました。これに対して諏訪軍は、８月１１日に矢崎原で武田軍と対峙しました。武田・高遠軍と対峙するだけの兵力的余裕の無い諏訪頼重は、居城・上原城を自ら焼き捨てて支城・桑原城へ後退しました。武田・高遠連合軍は諏訪頼重を追い、８月１３日に桑原城下の高橋口に進出しようとしましたが、諏訪軍が防衛して武田軍を追い返しました｡８月１４日、諏訪頼重は武田氏へ和睦を申し入れました。武田晴信はこれを受け入れて、諏訪頼重の身柄を甲府へ連行しました。和睦の条件では諏訪頼重の生命は保障されていましたが、８月３１日にこれを反故にして諏訪頼重と弟・頼高を切腹させました｡こうして、諏訪惣領家は滅亡しました。諏訪は連合した高遠頼継と宮川を境界にして分割支配しました。しかし、この分割に不満を抱いた高遠頼継は２か月後、上諏訪に侵攻を行ないます。今度は武田晴信と高遠頼継の間で抗争が行なわれる事となります。
その次に、上桜城の戦いです。室町幕府の実権を握った三好長慶は、阿波国主・細川持隆を弟・三好義賢によって滅ぼし、三好義賢が阿波国の国主となりました。その後、足利義輝派であった畠山高政、六角義賢連合軍と三好義賢、篠原長房連合軍とで「久米田の戦い」となりましたが、この戦いで三好義賢が戦死してしまいました。その後、阿波国の国主は三好義賢の長男・三好長治が継ぎ、二男・存保は十河氏の養子となり、十河城の城主となりました。しかし、三好長治は当時８歳であったため、上桜城の城主・篠原長房、木津城城主・篠原自遁、板西城城主・赤沢宗伝らと共に国政と三好氏を補佐しました。特に篠原長房は三好家臣団をとりまとめ、分国法「新加制式」を制定するなど、三好氏の中心人物となりました。その後、篠原長房は１５７０年の「野田城・福島城の戦い」で織田信長軍と戦い、翌１５７１年に備前国児島で毛利軍と戦い、「白井河原の戦い」では高槻城を攻城するなど各地を転戦しました。そして、小少将という絶世の美女がいました。小少将は細川持隆の側室でしたが三好義賢と不倫の関係となりました。三好義賢が細川持隆を滅ぼすと彼の妻となって、三好長治、十河存保の２子を儲けました。三好義賢の戦死後、篠原長房が阿波国に帰国した頃より、小少将は三好氏を支えていた篠原自遁と相通じあう仲となり、妻となりました。しかし、篠原長房に疎んじられるようになりました。篠原長房はこのような状況にうんざりし、上桜城に引き籠るようになりました。しかし、この事が逆に裏切って反撃にでると思われ、三好長治が篠原長房討伐の兵を挙げました。三好長治軍に讃岐国の香西氏や香川氏、淡路国や紀伊国の増援軍を加えて１５７２年６月にまず、篠原長房の同盟者であった赤沢宗伝の木津城を不意に攻撃しました。また、十河存保軍の約７０００が上桜城に向っていました。篠原長房はこの動きを察知して、上桜城の出丸的役割を果たしていた善入寺と東弾寺に１５００の兵を集めると、吉野川を挟んで対陣しました。この時、篠原長房は川を深く掘り起こしたため、吉野川は急流となり一挙に渡河出来なくなりました。ゲリラ戦となりましたが、次第に封鎖戦となって包囲を狭めていき、上桜城に押し込まれると同時に兵糧、武器の補給路が断ち切られ、戦闘継続が困難となりました。その隙に乗じて、出丸となっていた善入寺と東弾寺を打ち破って大日寺に陣を構えました。篠原長房は妻と子供３名に家臣２名を付けて、妻の里であった教行寺の兼詮のもとへ逃がしました。そして、７月３０日夜中に残存兵力を城下に結集させると、翌３１日早朝に上桜城の本丸周辺を放火させました。篠原長房と長男・篠原長重は大日寺に突入しました。篠原長重が長刀を振りかざして、十河存保がいる本陣に西門から迫りましたが、背後から香西氏の家臣・植松帯刀の凶刀により討ち取られました。篠原長房も奮闘しましたが、敵陣の中で最期を遂げました。この戦いでの、双方の死者は３０００名と言われています。この戦いの後、上桜城は廃城となりました。篠原長房の妻と次男・篠原新次郎、三男・篠原義房らは無事に教行寺につきました。その後、紀伊国へ落ち延びていきました。その後は豊臣秀吉の用人として仕えました。この戦いが導火線となり、三好家臣団は離反していきます。「荒田野の戦い」や長宗我部元親による「阿波国侵攻」など、阿波国全土が戦いの渦に巻き込まれていく事になります。
その次の次に、安政の大獄のはじまりです。黒船が来航した１８５３年、第１２代将軍・徳川家慶が死去し、第１３代将軍に家慶の四男・徳川家定が就任しました。しかし、病弱であったため「将軍継嗣問題」が起こりました。前水戸藩主・徳川斉昭の七男で英明との評判が高い一橋慶喜を支持する「一橋派」と、血統を重視して現将軍に血筋の近い紀州藩主・徳川慶福（後の徳川家茂）を推す「南紀派」とに分裂し、激しく対立しました。その頃、米国総領事のタウンゼント・ハリスが、通商条約への調印を江戸幕府に迫っていました。江戸幕府は、諸大名に条約締結・調印をどうしたらよいか意見を聞きました。そして、条約締結はやむなしとなりました。しかし、調印には朝廷の勅許が必要という事になり、幕府も承認しました。このため、勅許を受けに老中・堀田正睦が京に上りました。幕府は簡単に勅許を得られると考えていましたが、梅田雲浜ら在京の尊攘派の工作により、攘夷論者の孝明天皇から勅許を得る事が出来ませんでした。堀田正睦が江戸へ戻った直後の１８５８年５月、南紀派の井伊直弼が大老に就任しました。井伊直弼は無勅許で「日米修好通商条約」に調印と、徳川家茂の将軍継嗣指名を断行しました。前水戸藩主・徳川斉昭は、一旦は謹慎していましたが復帰し、藩政を指揮して長男で藩主・徳川慶篤を動かし、尾張藩主・徳川慶勝、福井藩主・松平慶永らと連合しました。彼らは「無勅許調印は不敬」として、井伊直弼を詰問するために不時登城しました。井伊直弼は「不時登城をして御政道を乱した罪は重い」として、彼らを隠居謹慎などに処しました。これが「安政の大獄」の始まりとなりました。薩摩藩主・島津斉彬は井伊直弼に反発し、藩兵５０００人を率いて上洛する事を計画しましたが、鹿児島で急死して出兵は頓挫しました。島津斉彬の死後、薩摩藩の実権は御家騒動で斉彬と対立して隠居させられた父・島津斉興が掌握しました。１８５８年９月、朝廷工作を行なっていた水戸藩らに対して「戊午の密勅」が下されました。幕府側の同調者であった関白・九条尚忠が辞職に追い込まれました。このため、老中・間部詮勝、京都所司代・酒井忠義らが上洛し、近藤茂左衛門、梅田雲浜、橋本左内らを逮捕しました。これを皮切りに、公家の家臣まで捕縛するという激しい弾圧が始まりました。そして、吉田松陰が最後の刑死者となりました。京都で捕縛された志士たちは江戸に送致され、江戸伝馬町の獄などで詮議を受けた後、切腹・死罪など酷刑に処せられました。幕閣でも川路聖謨や岩瀬忠震らの非門閥の開明派幕臣が処罰され、謹慎などの処分となりました。この時、寛典論を退けて厳刑に処す事を決したのは井伊直弼でした。「安政の大獄」で弾圧されたのは尊皇攘夷や一橋派の大名・公卿・志士（活動家）らで、連座した者は１００人以上に上りました。１８６０年３月３日、「桜田門外の変」で井伊直弼が殺害された後、弾圧は収束しました。１８６２年には、勅命を受けた一橋慶喜が将軍後見職に、松平春嶽が政事総裁職に就任しました。一橋慶喜と松平春嶽は井伊直弼が行なった大獄は甚だ専断であったとして、１．井伊家に対し１０万石削減の追罰、２．弾圧の取調べをした者の処罰、３．「安政の大獄」で幽閉されていた者の釈放、４．「桜田門外の変」、「坂下門外の変」で尊攘運動の遭難者を「和宮降嫁」の祝賀として大赦 を行ないました。幕閣では一橋派が復活して「文久の改革」が行なわれました。将軍・徳川家茂と皇女・和宮の婚儀が成立して「公武合体」路線が進められました。「安政の大獄」は幕府の規範意識の低下や人材の欠如を招き、反幕派による尊攘活動を激化させたため、幕府滅亡の遠因になったと言われています。
以下が「安政の大獄」での処罰者です。斬罪：吉田松陰・長州藩、橋本左内・越前藩、頼三樹三郎・京都儒者、鵜飼吉左衛門・水戸藩家臣、鵜飼幸吉・水戸藩家臣、茅根伊予之介・水戸藩士、飯泉喜内・元土浦藩士、三条家家来、切腹：安島帯刀・水戸藩家老、獄死：梅田雲浜・小浜藩士、日下部伊三治・薩摩藩士、藤井尚弼・西園寺家家臣、信海・僧侶、月照の弟、近藤正慎・清水寺成就院坊、中井数馬・与力
隠居・謹慎：一橋慶喜・一橋徳川家当主、徳川慶篤・水戸藩主、徳川慶勝・尾張藩主、松平春嶽・福井藩主、伊達宗城・宇和島藩主、山内容堂・土佐藩主、堀田正睦・佐倉藩主、太田資始・前掛川藩主、川路聖謨・江戸城西丸留守居、大久保忠寛・江戸城西丸留守居、中山信宝・水戸藩家老、松平忠固・上田藩主、本郷泰固・川成島藩主、土岐頼旨・大目付・海防掛、石河政平・一橋徳川家家老
隠居・差控：鵜殿鳩翁・駿府奉行、浅野長祚・小普請奉行、御役御免・差控：板倉勝静・備中松山藩主、平岡円四郎・一橋徳川家家臣、黒川雅敬・一橋徳川家家臣、佐々木顕発・勘定奉行、高須鉄次郎・外国奉行支配調役、永蟄居：徳川斉昭・前水戸藩主、岩瀬忠震・作事奉行、永井尚志・軍艦奉行、譴責：松平頼胤・高松藩主、松平頼誠・守山藩主、松平頼縄・常陸府中藩主、甲府勝手（甲府勤番への左遷）：平山敬忠・書物奉行、木村勝教・評定所組頭、遠島：鮎沢伊太夫・水戸藩士、小林良典・鷹司家家臣（獄死）、六物空満・大覚寺門跡家士（獄死）、日下部裕之進・薩摩藩士（日下部伊三治の子、獄死）、勝野森之助・旗本家来（勝野正道の子）、茅根熊太郎・茅根伊予之介の子、太宰八郎・松平信古家臣、重追放：吉見左膳・宇和島藩家老（伊能友鴎に改名）、中追放：池内大学・儒者、近藤茂左衛門・信濃国松本町大名主（逮捕者第１号）、丹羽正庸・三条家家臣、森寺常邦・三条家家臣、三国大学・鷹司家家臣、伊丹重賢・青蓮院宮家臣（通称蔵人）、入江則賢・一条家家臣、藤森恭助・古賀謹一郎家臣、とき・宝寿院修験者、所払：宇喜多一�漾Σ莢函塀衒�中病死）、宇喜多松庵・画家、蒲市正・二条家家臣、永押込：鮎沢力之進・鮎沢伊太夫の子、鮎沢大蔵・鮎沢伊太夫の子、山科正恒・御倉小舎人、春日仲嚢・久我家家臣、森寺常安・三条家家臣、長谷川宗右衛門・高松藩士、長谷川速水・長谷川宗右衛門の子、山国喜八郎・水戸藩士、海保帆平・水戸藩士、加藤木賞三・水戸藩士、国許永押込：横山湖山・松平信古家臣、菅野狷介・姫路藩士、大郷巻蔵・鯖江藩士、林某・鯖江藩士、小南五郎・土佐藩士、大山綱良・薩摩藩士、大久保要・土浦藩士（幽閉中病死）、舟橋亘理・関宿藩士、押込：津崎矩子・近衛家家臣、飯田忠彦・有栖川宮家臣、豊島泰盛・有栖川宮家臣、高橋俊璹・鷹司家家臣、山田時章・青蓮院宮家臣、富田織部・三条家家臣、大沼又三郎・下田奉行手付出役、飯泉春堂・飯泉喜内の養子、大竹儀兵衛・水戸藩士、岩本常助・幕臣、藤田忠蔵・幕臣、筧承三・岡部豊常家臣、勝野保三郎・勝野正道の弟、勝野ちか・勝野正道の妻、勝野ゆう・勝野正道の娘、三木源八・水戸藩士、荻信之介・水戸藩士、菊池為三郎・水戸藩士、急度叱り置き：山本とよ・山本貞一郎の妻、山本さい・山本貞一郎の娘、山本うめ・山本貞一郎の娘、手鎖：伊十郎・小網町名主、源左衛門・信濃国松本町の町人、源助・江戸神田町の町人、その他：若松永福・三条家家臣、洛中洛外江戸構い（追放）：世古恪太郎・伊勢松坂の百姓（江戸構い（追放）、紀伊殿領分所払い）、捕縛前に死去：梁川星巌・漢詩人、月照・僧侶、山本貞一郎・浪人、勝野正道・陪臣、朝廷への処分：尊融入道親王・青蓮院門主（隠居・慎・永蟄居）、一条忠香・内大臣（慎十日）、近衛忠煕・左大臣（辞官・落飾）、鷹司輔煕・右大臣（辞官・落飾・慎）、鷹司政通・前関白（隠居・落飾・慎）、三条実万・前内大臣（隠居・落飾・慎）、二条斉敬・権大納言（慎十日）、近衛忠房・権大納言（慎）、広橋光成・前権大納言（慎）、万里小路正房・前権大納言（慎三十日）、正親町三条実愛・権中納言（慎十日）、久我建通・右大将（慎）
そのまた次に、北関東戊辰戦争：大原の戦いです。「第二次今市の戦い」での敗北の後、会幕軍は５月８日に藤原に本陣を移し、大原に交代で番兵を出して防戦体勢に入りました。藤原に滞陣した会幕軍は第二大隊と、大砲隊から戻った人を含む第三大隊、「凌霜隊」と交代して塩原から戻った「草風隊」、三斗小屋口から転陣してきた「別伝習隊」と分裂後の「回天隊」等でした。大鳥圭介と山川大蔵は、数度の戦闘で減ってしまった兵を補充する為に、一度会津若松へ行きました。その後、大鳥圭介は藤原に戻りましたが、山川大蔵は五十里に滞在しました。会津藩隊も一旦若松へ戻りました。今市には、それまでの土佐藩に代ってアームストロング砲持参の佐賀藩が入り、大沢と今市の両方に滞陣しました。そして、宇都宮藩と共に大原の会幕軍を襲撃しました。藤原からは「草風隊」、「別伝習隊」、「回天隊」が応援に出ましたが、会幕軍は勝利を得る事無く藤原に退却しました。新政府軍も、突然の激しい雷雨と日暮れにより追撃しませんでした。大鳥圭介は翌日に必ず再び敵襲があるとし、徹夜で防戦対策を強化しました。
そのまた次の次に、ソ連対日参戦：小山克事件です。１９４５年８月９日未明に突如としてソビエト連邦が満洲国に侵攻しました。満州国を守る関東軍は米英を相手とする南方戦線に兵力を抽出され弱体化していたため、関東軍は総司令部を新京から南満州の通化に移し、満州南部と朝鮮半島を最終防衛ラインとしてソビエト軍の侵攻を食い止める作戦行動に移りました。関東軍は避難民の移送を決定しました。８月１１日昼までに軍・官関係者の家族を中心とした約３８０００人が１８本の避難列車で移送されました。この第一陣の多くの避難民は平壌での難民生活中に飢えや伝染病で亡くなる事となります。８月１１日午後には民間の避難民も新京駅に集まるようになりました。８月１３日、満州国皇室は新京から南満州の臨江を目指して特別列車で脱出する事となりました。８月１３日午前１時５０分に満州国皇室一行４９０名を載せた特別列車は、新京を出発しました。特別列車に次いで１４時１０分に出発した２番列車が事件に巻き込まれる事になりました。新京を出発した避難列車が九台駅に到着すると、鎌などで武装した暴民たちが待ち構えていました。列車警備の満人鉄道公安官達は、避難民に暴力が振るわれない限りは暴民の狼藉を黙認していたため、暴民達は客車に乱入して避難民から金品を奪っていきました。その後、九台駅を出発した列車はいくつかの小さな駅を停車する事なく素通りしました。夕刻に吉林盆地に抜ける小山克トンネルに差し掛かろうとしたところ、小銃で武装した暴民たちが線路を焼き払って待ち構えていました。列車がやむなく停止すると、暴民たちは客車になだれ込み、鉄道公安官の拳銃を奪い取ると縛り上げました。そして、暴民たちは日本女性たちを車外に連れ出して輪姦しました。暴民たちは抵抗するものは射殺し、女性が抱いていた赤ん坊たちを窓から放り投げて殺害しました。このため、１００人以上の女性たちが崖から谷底に飛び降りて自決しました。避難民たちは、事件を知らせるために次々と使者を送りだしましたが、暴民たちによってトンネルにたどりつく前に射殺されていました。唯一、谷底に転落した１３歳の少女だけが負傷しながらも５キロ先の駅にたどり着いて、事件を知らせる事ができました。知らせを受けた関東軍第一方面軍所属の吉林駐屯中の松下部隊から、池内少佐が率いる一個大隊６００名が列車で派遣され、事件現場に到着しました。日本女性を抱きながら眠り込んでいた暴民たちは、日本軍の到着を知るや否や逃走を試みるか、女性たちを楯に立て籠もりました。しかし、日本軍によって次々に射殺され、射殺を免れたものたちは捕縛されました。日本軍は暴民を鎮圧すると直ちに線路を復旧し、列車は通化に到着しました。避難民たちは通化の避難民収容所に収容されましたが、ここで再び「通化事件」に巻き込まれる事になります。
最後に、第二次世界大戦：長野空襲です。長野空襲は、アメリカ海軍のエセックス級航空母艦「ハンコック」、「ベニントン」から発進した艦載機６２機により、長野市、上田市が受けた空襲です。午前６時５０分頃 長野飛行場を機銃掃射し、駐機してあった練習機が数十機破壊されました。午前８時半頃 国鉄・長野駅舎と隣接する長野機関区(現メルパルク長野)にロケット弾を発射しましたが不発、長野機関区はその後３回に亘って銃撃を受けました。午前９時１０分頃 川合新田地区と松岡地区の民家に爆弾を投下し、近くの長野飛行場に機銃掃射しました。午前１１時５０分頃、松代町の民家に向けて爆弾を投下しました。正午頃 若槻の国立傷痍軍人長野療養所(現東長野病院)にロケット弾を発射し、機銃掃射しました。国鉄・篠ノ井駅にもロケット弾を発射しましたが、外れて民家に命中しました。近隣民家にも機銃掃射しました。午後１時半頃にも、長野市内西南方面に機銃掃射と爆撃を行いました。午後３時半頃 長野電鉄河東線・信濃川田駅と、同地区の民家や小学校などを機銃掃射、篠ノ井駅周辺も機銃掃射しました。この空襲で４７人が犠牲となりました。
今日の誕生日：緒方洪庵、アルフレッド・ヒッチコック、佐野浅夫、フィデル・カストロ、正司歌江（かしまし娘・長女）、林家パー子、高橋ジョージ（ＴＨＥ 虎舞竜）、椎名恵、近藤芳正、戸川京子、春一番、太田貴子、伊藤みどり、篠原涼子（元東京パフォーマンスドール）、小西美帆、杉村太蔵、藤崎彩織「Ｓａｏｒｉ」（ＳＥＫＡＩ ＮＯ ＯＷＡＲＩ）、宮澤佐江（元ＳＮＨ４８、元ＳＫＥ４８、元ＡＫＢ４８）、山吹みどり
今日の記念日：左利きの日、函館夜景の日、怪談の日
今日の「今日訓」：本日は、右利き用だけでない誰もが安全に使える道具を各種メーカーに対して呼びかける事を目的に提唱・制定された日です。提唱者の誕生日である事から「左利きの日」、「怪談」をエンターテインメントとして確立した「稲川淳二の怪談ナイト」、その第１回の公演が１９９３年８月１３日にクラブチッタ川崎で開催された事から「怪談の日」、「や(８)けい（Ｋ＝トランプの１３）」の語呂合わせで「函館夜景の日」となりました。
今日は、天文法華の乱です。天文年間、京都では六条本圀寺などの日蓮宗（法華宗）寺院を中心に、日蓮宗の信仰が町衆の大半に浸透し、極めて強い勢力を誇るようになっていました。一向宗徒の入京の噂が広がり、日蓮宗徒の町衆は細川晴元・茨木長隆らの軍勢と手を結んで一向宗寺院を焼き討ちしました。特に東山を隔てた山科盆地に、土塁に囲まれた伽藍と寺内町を構えていた一向宗の本拠である山科本願寺は、この際の焼き討ちで全焼しました。この後、日蓮宗門徒は京都市中の警衛など自治権を得て、地子銭の納入を拒否するなど京都で勢力を拡大しました。しかし、日蓮宗の宗徒・松本久吉が比叡山西塔の僧の説法を論破した「松本問答」をきっかけとして、比叡山と日蓮宗の衝突に発展しました。比叡山は日蓮宗が法華宗を名乗るのを止めるよう室町幕府に裁定を求めましたが、幕府は後醍醐天皇の勅許を証拠にして日蓮宗の勝訴としました。天台宗比叡山の僧兵集団が「法華一揆」撃滅へと乗り出しました。延暦寺（山門）全山の大衆が集合して京都洛中洛外の日蓮宗寺院２１本山に対して、延暦寺の末寺になるように迫りました。しかし、これを拒否されると延暦寺は、後奈良天皇や幕府に法華宗討伐の許可を求めました。一方で、越前の大名・朝倉孝景を始め、敵対していた園城寺・東寺・興福寺・本願寺などに協力を求めました。いずれも援軍は断りましたが、支持や中立を取り付ける事には成功しました。さらに近江の大名・六角定頼の援軍を得て、約６万の衆徒で京都市中に押し寄せ、京都洛中洛外の日蓮宗寺院２１本山は全て焼き払われました。更にその火が大火を招いたため、京都は延焼面積では「応仁の乱」に勝る被害を受けたと言われています。こうして隆盛を誇った日蓮教団は壊滅し、宗徒は洛外に追放されました。以後６年間、京都では日蓮宗は禁教となりました。この後、１５４２年に京都帰還を許す再勅許が下り、日蓮宗寺院１５本山が再建されました。
次に桑原城の戦いです。桑原城の戦いは、信濃・諏訪郡で行なわれた甲斐守護・武田晴信（後の信玄）軍と信濃・諏訪領主・諏訪頼重軍の合戦です。この合戦で諏訪惣領家は滅亡しました。甲斐の武田信虎と信濃の諏訪氏は同盟を結んでいました。しかし、１５４１年に武田信虎が嫡子・武田晴信らによって駿河に追放されると、武田氏は外交方針の転換を行いました。１５４０年の小県郡侵攻で敗北した海野棟綱は、上野の山内・上杉憲政に援軍を要請しました。上杉憲政は信濃への出兵を行いました。諏訪頼重は武田氏と村上氏へ断る事なく単独で上杉氏と講話を行い、領地の割譲を行いました。武田氏はこれを盟約違反とし、諏訪領への侵攻を行いました。１５４２年に諏訪頼重は信濃守護・小笠原長時と連合して甲斐に侵攻しましたが、武田晴信は「瀬沢の戦い」で撃退しました。諏訪頼重は、気候異常によって領内が風水害を受けて疲弊した中であるにも関わらず軍事行動を続けたため、人心が離れていきました。こうして武田・諏訪両家の関係は悪化し、国境では小競り合いが始まりました。武田晴信は、諏訪惣領家に対して不満を抱く諏訪庶家の高遠頼継、諏訪下社の金刺氏らを調略によって味方に付けました。そして、１５４２年８月５日、武田晴信は大挙して上諏訪に攻め込みました。８月１０日、武田晴信は御射山に本陣を置きました。これに対して諏訪軍は、８月１１日に矢崎原で武田軍と対峙しました。武田・高遠軍と対峙するだけの兵力的余裕の無い諏訪頼重は、居城・上原城を自ら焼き捨てて支城・桑原城へ後退しました。武田・高遠連合軍は諏訪頼重を追い、８月１３日に桑原城下の高橋口に進出しようとしましたが、諏訪軍が防衛して武田軍を追い返しました｡８月１４日、諏訪頼重は武田氏へ和睦を申し入れました。武田晴信はこれを受け入れて、諏訪頼重の身柄を甲府へ連行しました。和睦の条件では諏訪頼重の生命は保障されていましたが、８月３１日にこれを反故にして諏訪頼重と弟・頼高を切腹させました｡こうして、諏訪惣領家は滅亡しました。諏訪は連合した高遠頼継と宮川を境界にして分割支配しました。しかし、この分割に不満を抱いた高遠頼継は２か月後、上諏訪に侵攻を行ないます。今度は武田晴信と高遠頼継の間で抗争が行なわれる事となります。
その次に、上桜城の戦いです。室町幕府の実権を握った三好長慶は、阿波国主・細川持隆を弟・三好義賢によって滅ぼし、三好義賢が阿波国の国主となりました。その後、足利義輝派であった畠山高政、六角義賢連合軍と三好義賢、篠原長房連合軍とで「久米田の戦い」となりましたが、この戦いで三好義賢が戦死してしまいました。その後、阿波国の国主は三好義賢の長男・三好長治が継ぎ、二男・存保は十河氏の養子となり、十河城の城主となりました。しかし、三好長治は当時８歳であったため、上桜城の城主・篠原長房、木津城城主・篠原自遁、板西城城主・赤沢宗伝らと共に国政と三好氏を補佐しました。特に篠原長房は三好家臣団をとりまとめ、分国法「新加制式」を制定するなど、三好氏の中心人物となりました。その後、篠原長房は１５７０年の「野田城・福島城の戦い」で織田信長軍と戦い、翌１５７１年に備前国児島で毛利軍と戦い、「白井河原の戦い」では高槻城を攻城するなど各地を転戦しました。そして、小少将という絶世の美女がいました。小少将は細川持隆の側室でしたが三好義賢と不倫の関係となりました。三好義賢が細川持隆を滅ぼすと彼の妻となって、三好長治、十河存保の２子を儲けました。三好義賢の戦死後、篠原長房が阿波国に帰国した頃より、小少将は三好氏を支えていた篠原自遁と相通じあう仲となり、妻となりました。しかし、篠原長房に疎んじられるようになりました。篠原長房はこのような状況にうんざりし、上桜城に引き籠るようになりました。しかし、この事が逆に裏切って反撃にでると思われ、三好長治が篠原長房討伐の兵を挙げました。三好長治軍に讃岐国の香西氏や香川氏、淡路国や紀伊国の増援軍を加えて１５７２年６月にまず、篠原長房の同盟者であった赤沢宗伝の木津城を不意に攻撃しました。また、十河存保軍の約７０００が上桜城に向っていました。篠原長房はこの動きを察知して、上桜城の出丸的役割を果たしていた善入寺と東弾寺に１５００の兵を集めると、吉野川を挟んで対陣しました。この時、篠原長房は川を深く掘り起こしたため、吉野川は急流となり一挙に渡河出来なくなりました。ゲリラ戦となりましたが、次第に封鎖戦となって包囲を狭めていき、上桜城に押し込まれると同時に兵糧、武器の補給路が断ち切られ、戦闘継続が困難となりました。その隙に乗じて、出丸となっていた善入寺と東弾寺を打ち破って大日寺に陣を構えました。篠原長房は妻と子供３名に家臣２名を付けて、妻の里であった教行寺の兼詮のもとへ逃がしました。そして、７月３０日夜中に残存兵力を城下に結集させると、翌３１日早朝に上桜城の本丸周辺を放火させました。篠原長房と長男・篠原長重は大日寺に突入しました。篠原長重が長刀を振りかざして、十河存保がいる本陣に西門から迫りましたが、背後から香西氏の家臣・植松帯刀の凶刀により討ち取られました。篠原長房も奮闘しましたが、敵陣の中で最期を遂げました。この戦いでの、双方の死者は３０００名と言われています。この戦いの後、上桜城は廃城となりました。篠原長房の妻と次男・篠原新次郎、三男・篠原義房らは無事に教行寺につきました。その後、紀伊国へ落ち延びていきました。その後は豊臣秀吉の用人として仕えました。この戦いが導火線となり、三好家臣団は離反していきます。「荒田野の戦い」や長宗我部元親による「阿波国侵攻」など、阿波国全土が戦いの渦に巻き込まれていく事になります。
その次の次に、安政の大獄のはじまりです。黒船が来航した１８５３年、第１２代将軍・徳川家慶が死去し、第１３代将軍に家慶の四男・徳川家定が就任しました。しかし、病弱であったため「将軍継嗣問題」が起こりました。前水戸藩主・徳川斉昭の七男で英明との評判が高い一橋慶喜を支持する「一橋派」と、血統を重視して現将軍に血筋の近い紀州藩主・徳川慶福（後の徳川家茂）を推す「南紀派」とに分裂し、激しく対立しました。その頃、米国総領事のタウンゼント・ハリスが、通商条約への調印を江戸幕府に迫っていました。江戸幕府は、諸大名に条約締結・調印をどうしたらよいか意見を聞きました。そして、条約締結はやむなしとなりました。しかし、調印には朝廷の勅許が必要という事になり、幕府も承認しました。このため、勅許を受けに老中・堀田正睦が京に上りました。幕府は簡単に勅許を得られると考えていましたが、梅田雲浜ら在京の尊攘派の工作により、攘夷論者の孝明天皇から勅許を得る事が出来ませんでした。堀田正睦が江戸へ戻った直後の１８５８年５月、南紀派の井伊直弼が大老に就任しました。井伊直弼は無勅許で「日米修好通商条約」に調印と、徳川家茂の将軍継嗣指名を断行しました。前水戸藩主・徳川斉昭は、一旦は謹慎していましたが復帰し、藩政を指揮して長男で藩主・徳川慶篤を動かし、尾張藩主・徳川慶勝、福井藩主・松平慶永らと連合しました。彼らは「無勅許調印は不敬」として、井伊直弼を詰問するために不時登城しました。井伊直弼は「不時登城をして御政道を乱した罪は重い」として、彼らを隠居謹慎などに処しました。これが「安政の大獄」の始まりとなりました。薩摩藩主・島津斉彬は井伊直弼に反発し、藩兵５０００人を率いて上洛する事を計画しましたが、鹿児島で急死して出兵は頓挫しました。島津斉彬の死後、薩摩藩の実権は御家騒動で斉彬と対立して隠居させられた父・島津斉興が掌握しました。１８５８年９月、朝廷工作を行なっていた水戸藩らに対して「戊午の密勅」が下されました。幕府側の同調者であった関白・九条尚忠が辞職に追い込まれました。このため、老中・間部詮勝、京都所司代・酒井忠義らが上洛し、近藤茂左衛門、梅田雲浜、橋本左内らを逮捕しました。これを皮切りに、公家の家臣まで捕縛するという激しい弾圧が始まりました。そして、吉田松陰が最後の刑死者となりました。京都で捕縛された志士たちは江戸に送致され、江戸伝馬町の獄などで詮議を受けた後、切腹・死罪など酷刑に処せられました。幕閣でも川路聖謨や岩瀬忠震らの非門閥の開明派幕臣が処罰され、謹慎などの処分となりました。この時、寛典論を退けて厳刑に処す事を決したのは井伊直弼でした。「安政の大獄」で弾圧されたのは尊皇攘夷や一橋派の大名・公卿・志士（活動家）らで、連座した者は１００人以上に上りました。１８６０年３月３日、「桜田門外の変」で井伊直弼が殺害された後、弾圧は収束しました。１８６２年には、勅命を受けた一橋慶喜が将軍後見職に、松平春嶽が政事総裁職に就任しました。一橋慶喜と松平春嶽は井伊直弼が行なった大獄は甚だ専断であったとして、１．井伊家に対し１０万石削減の追罰、２．弾圧の取調べをした者の処罰、３．「安政の大獄」で幽閉されていた者の釈放、４．「桜田門外の変」、「坂下門外の変」で尊攘運動の遭難者を「和宮降嫁」の祝賀として大赦 を行ないました。幕閣では一橋派が復活して「文久の改革」が行なわれました。将軍・徳川家茂と皇女・和宮の婚儀が成立して「公武合体」路線が進められました。「安政の大獄」は幕府の規範意識の低下や人材の欠如を招き、反幕派による尊攘活動を激化させたため、幕府滅亡の遠因になったと言われています。
以下が「安政の大獄」での処罰者です。斬罪：吉田松陰・長州藩、橋本左内・越前藩、頼三樹三郎・京都儒者、鵜飼吉左衛門・水戸藩家臣、鵜飼幸吉・水戸藩家臣、茅根伊予之介・水戸藩士、飯泉喜内・元土浦藩士、三条家家来、切腹：安島帯刀・水戸藩家老、獄死：梅田雲浜・小浜藩士、日下部伊三治・薩摩藩士、藤井尚弼・西園寺家家臣、信海・僧侶、月照の弟、近藤正慎・清水寺成就院坊、中井数馬・与力
隠居・謹慎：一橋慶喜・一橋徳川家当主、徳川慶篤・水戸藩主、徳川慶勝・尾張藩主、松平春嶽・福井藩主、伊達宗城・宇和島藩主、山内容堂・土佐藩主、堀田正睦・佐倉藩主、太田資始・前掛川藩主、川路聖謨・江戸城西丸留守居、大久保忠寛・江戸城西丸留守居、中山信宝・水戸藩家老、松平忠固・上田藩主、本郷泰固・川成島藩主、土岐頼旨・大目付・海防掛、石河政平・一橋徳川家家老
隠居・差控：鵜殿鳩翁・駿府奉行、浅野長祚・小普請奉行、御役御免・差控：板倉勝静・備中松山藩主、平岡円四郎・一橋徳川家家臣、黒川雅敬・一橋徳川家家臣、佐々木顕発・勘定奉行、高須鉄次郎・外国奉行支配調役、永蟄居：徳川斉昭・前水戸藩主、岩瀬忠震・作事奉行、永井尚志・軍艦奉行、譴責：松平頼胤・高松藩主、松平頼誠・守山藩主、松平頼縄・常陸府中藩主、甲府勝手（甲府勤番への左遷）：平山敬忠・書物奉行、木村勝教・評定所組頭、遠島：鮎沢伊太夫・水戸藩士、小林良典・鷹司家家臣（獄死）、六物空満・大覚寺門跡家士（獄死）、日下部裕之進・薩摩藩士（日下部伊三治の子、獄死）、勝野森之助・旗本家来（勝野正道の子）、茅根熊太郎・茅根伊予之介の子、太宰八郎・松平信古家臣、重追放：吉見左膳・宇和島藩家老（伊能友鴎に改名）、中追放：池内大学・儒者、近藤茂左衛門・信濃国松本町大名主（逮捕者第１号）、丹羽正庸・三条家家臣、森寺常邦・三条家家臣、三国大学・鷹司家家臣、伊丹重賢・青蓮院宮家臣（通称蔵人）、入江則賢・一条家家臣、藤森恭助・古賀謹一郎家臣、とき・宝寿院修験者、所払：宇喜多一�漾Σ莢函塀衒�中病死）、宇喜多松庵・画家、蒲市正・二条家家臣、永押込：鮎沢力之進・鮎沢伊太夫の子、鮎沢大蔵・鮎沢伊太夫の子、山科正恒・御倉小舎人、春日仲嚢・久我家家臣、森寺常安・三条家家臣、長谷川宗右衛門・高松藩士、長谷川速水・長谷川宗右衛門の子、山国喜八郎・水戸藩士、海保帆平・水戸藩士、加藤木賞三・水戸藩士、国許永押込：横山湖山・松平信古家臣、菅野狷介・姫路藩士、大郷巻蔵・鯖江藩士、林某・鯖江藩士、小南五郎・土佐藩士、大山綱良・薩摩藩士、大久保要・土浦藩士（幽閉中病死）、舟橋亘理・関宿藩士、押込：津崎矩子・近衛家家臣、飯田忠彦・有栖川宮家臣、豊島泰盛・有栖川宮家臣、高橋俊璹・鷹司家家臣、山田時章・青蓮院宮家臣、富田織部・三条家家臣、大沼又三郎・下田奉行手付出役、飯泉春堂・飯泉喜内の養子、大竹儀兵衛・水戸藩士、岩本常助・幕臣、藤田忠蔵・幕臣、筧承三・岡部豊常家臣、勝野保三郎・勝野正道の弟、勝野ちか・勝野正道の妻、勝野ゆう・勝野正道の娘、三木源八・水戸藩士、荻信之介・水戸藩士、菊池為三郎・水戸藩士、急度叱り置き：山本とよ・山本貞一郎の妻、山本さい・山本貞一郎の娘、山本うめ・山本貞一郎の娘、手鎖：伊十郎・小網町名主、源左衛門・信濃国松本町の町人、源助・江戸神田町の町人、その他：若松永福・三条家家臣、洛中洛外江戸構い（追放）：世古恪太郎・伊勢松坂の百姓（江戸構い（追放）、紀伊殿領分所払い）、捕縛前に死去：梁川星巌・漢詩人、月照・僧侶、山本貞一郎・浪人、勝野正道・陪臣、朝廷への処分：尊融入道親王・青蓮院門主（隠居・慎・永蟄居）、一条忠香・内大臣（慎十日）、近衛忠煕・左大臣（辞官・落飾）、鷹司輔煕・右大臣（辞官・落飾・慎）、鷹司政通・前関白（隠居・落飾・慎）、三条実万・前内大臣（隠居・落飾・慎）、二条斉敬・権大納言（慎十日）、近衛忠房・権大納言（慎）、広橋光成・前権大納言（慎）、万里小路正房・前権大納言（慎三十日）、正親町三条実愛・権中納言（慎十日）、久我建通・右大将（慎）
そのまた次に、北関東戊辰戦争：大原の戦いです。「第二次今市の戦い」での敗北の後、会幕軍は５月８日に藤原に本陣を移し、大原に交代で番兵を出して防戦体勢に入りました。藤原に滞陣した会幕軍は第二大隊と、大砲隊から戻った人を含む第三大隊、「凌霜隊」と交代して塩原から戻った「草風隊」、三斗小屋口から転陣してきた「別伝習隊」と分裂後の「回天隊」等でした。大鳥圭介と山川大蔵は、数度の戦闘で減ってしまった兵を補充する為に、一度会津若松へ行きました。その後、大鳥圭介は藤原に戻りましたが、山川大蔵は五十里に滞在しました。会津藩隊も一旦若松へ戻りました。今市には、それまでの土佐藩に代ってアームストロング砲持参の佐賀藩が入り、大沢と今市の両方に滞陣しました。そして、宇都宮藩と共に大原の会幕軍を襲撃しました。藤原からは「草風隊」、「別伝習隊」、「回天隊」が応援に出ましたが、会幕軍は勝利を得る事無く藤原に退却しました。新政府軍も、突然の激しい雷雨と日暮れにより追撃しませんでした。大鳥圭介は翌日に必ず再び敵襲があるとし、徹夜で防戦対策を強化しました。
そのまた次の次に、ソ連対日参戦：小山克事件です。１９４５年８月９日未明に突如としてソビエト連邦が満洲国に侵攻しました。満州国を守る関東軍は米英を相手とする南方戦線に兵力を抽出され弱体化していたため、関東軍は総司令部を新京から南満州の通化に移し、満州南部と朝鮮半島を最終防衛ラインとしてソビエト軍の侵攻を食い止める作戦行動に移りました。関東軍は避難民の移送を決定しました。８月１１日昼までに軍・官関係者の家族を中心とした約３８０００人が１８本の避難列車で移送されました。この第一陣の多くの避難民は平壌での難民生活中に飢えや伝染病で亡くなる事となります。８月１１日午後には民間の避難民も新京駅に集まるようになりました。８月１３日、満州国皇室は新京から南満州の臨江を目指して特別列車で脱出する事となりました。８月１３日午前１時５０分に満州国皇室一行４９０名を載せた特別列車は、新京を出発しました。特別列車に次いで１４時１０分に出発した２番列車が事件に巻き込まれる事になりました。新京を出発した避難列車が九台駅に到着すると、鎌などで武装した暴民たちが待ち構えていました。列車警備の満人鉄道公安官達は、避難民に暴力が振るわれない限りは暴民の狼藉を黙認していたため、暴民達は客車に乱入して避難民から金品を奪っていきました。その後、九台駅を出発した列車はいくつかの小さな駅を停車する事なく素通りしました。夕刻に吉林盆地に抜ける小山克トンネルに差し掛かろうとしたところ、小銃で武装した暴民たちが線路を焼き払って待ち構えていました。列車がやむなく停止すると、暴民たちは客車になだれ込み、鉄道公安官の拳銃を奪い取ると縛り上げました。そして、暴民たちは日本女性たちを車外に連れ出して輪姦しました。暴民たちは抵抗するものは射殺し、女性が抱いていた赤ん坊たちを窓から放り投げて殺害しました。このため、１００人以上の女性たちが崖から谷底に飛び降りて自決しました。避難民たちは、事件を知らせるために次々と使者を送りだしましたが、暴民たちによってトンネルにたどりつく前に射殺されていました。唯一、谷底に転落した１３歳の少女だけが負傷しながらも５キロ先の駅にたどり着いて、事件を知らせる事ができました。知らせを受けた関東軍第一方面軍所属の吉林駐屯中の松下部隊から、池内少佐が率いる一個大隊６００名が列車で派遣され、事件現場に到着しました。日本女性を抱きながら眠り込んでいた暴民たちは、日本軍の到着を知るや否や逃走を試みるか、女性たちを楯に立て籠もりました。しかし、日本軍によって次々に射殺され、射殺を免れたものたちは捕縛されました。日本軍は暴民を鎮圧すると直ちに線路を復旧し、列車は通化に到着しました。避難民たちは通化の避難民収容所に収容されましたが、ここで再び「通化事件」に巻き込まれる事になります。
最後に、第二次世界大戦：長野空襲です。長野空襲は、アメリカ海軍のエセックス級航空母艦「ハンコック」、「ベニントン」から発進した艦載機６２機により、長野市、上田市が受けた空襲です。午前６時５０分頃 長野飛行場を機銃掃射し、駐機してあった練習機が数十機破壊されました。午前８時半頃 国鉄・長野駅舎と隣接する長野機関区(現メルパルク長野)にロケット弾を発射しましたが不発、長野機関区はその後３回に亘って銃撃を受けました。午前９時１０分頃 川合新田地区と松岡地区の民家に爆弾を投下し、近くの長野飛行場に機銃掃射しました。午前１１時５０分頃、松代町の民家に向けて爆弾を投下しました。正午頃 若槻の国立傷痍軍人長野療養所(現東長野病院)にロケット弾を発射し、機銃掃射しました。国鉄・篠ノ井駅にもロケット弾を発射しましたが、外れて民家に命中しました。近隣民家にも機銃掃射しました。午後１時半頃にも、長野市内西南方面に機銃掃射と爆撃を行いました。午後３時半頃 長野電鉄河東線・信濃川田駅と、同地区の民家や小学校などを機銃掃射、篠ノ井駅周辺も機銃掃射しました。この空襲で４７人が犠牲となりました。
今日の誕生日：緒方洪庵、アルフレッド・ヒッチコック、佐野浅夫、フィデル・カストロ、正司歌江（かしまし娘・長女）、林家パー子、高橋ジョージ（ＴＨＥ 虎舞竜）、椎名恵、近藤芳正、戸川京子、春一番、太田貴子、伊藤みどり、篠原涼子（元東京パフォーマンスドール）、小西美帆、杉村太蔵、藤崎彩織「Ｓａｏｒｉ」（ＳＥＫＡＩ ＮＯ ＯＷＡＲＩ）、宮澤佐江（元ＳＮＨ４８、元ＳＫＥ４８、元ＡＫＢ４８）、山吹みどり
今日の記念日：左利きの日、函館夜景の日、怪談の日
今日の「今日訓」：本日は、右利き用だけでない誰もが安全に使える道具を各種メーカーに対して呼びかける事を目的に提唱・制定された日です。提唱者の誕生日である事から「左利きの日」、「怪談」をエンターテインメントとして確立した「稲川淳二の怪談ナイト」、その第１回の公演が１９９３年８月１３日にクラブチッタ川崎で開催された事から「怪談の日」、「や(８)けい（Ｋ＝トランプの１３）」の語呂合わせで「函館夜景の日」となりました。
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