2/22(水)PARCO劇場へ行ってきました。
グッズで売られていたポスター
舞台の模型
少し前に、初演キャストの西村雅彦さんと近藤芳正さんの舞台版が放送されていたのを見た事があったのですが、その時は正直「うーん、あんまり好みじゃないな」と思いました。
しかし、今回25年ぶりに上演が決定し、それに内野さんが出演し、演出も三谷さんがやると聞き、観に行く事にしました。パルコ劇場のHPの三谷さんのコメントにもあるように、「『笑の大学』は大好きな作品。だからこそ、託したい俳優さんに出会うまで再演はしないと決めていました。」は、更に見たい気持ちに拍車をかけました
変幻自在に、色々な役を演じてしまう内野聖陽さんと
いくつか出演する舞台やドラマを見ている若手の瀬戸さんが、二人芝居。
一体どんな風になるのか想像もつかなかったけれど、笑いっぱなしで、楽しくて、切なかった。喜劇だけど、反戦のテーマもあって、人が生きるってことへの慈しみもあって…
内野さんが演じる検閲官向坂は、最初こそ堅物で融通がきかない感じだったのに、
真面目だからこそ、醸し出される可笑しさみたいなものがどんどんあふれてきて、
瀬戸さん演じる椿との友情みたいな絆が生まれてきて、何とも言えない味わいがありました。
瀬戸さんは、どんな無理難題にも果敢に立ち向かっていて、決して諦めない姿勢が、
権威や権力に屈しない作家の意地や誇りみたいなものが感じられて、頼もしかった。
それでも、召集令状にあらがうことはできない現実が切なくて、やるせなかった。
でも、そんな椿が書き上げた脚本を保管して、戻るのを待っていると言う向坂の思いが、じんときた。
エンターテインメントって、ここ数年のパンデミックでも、戦争でも真っ先に切られがちな分野だなぁと思う。なくても生きていけるかもしれないけど、何もなかったら、なんと味気ない毎日だろうと個人的には思う。
今回、この舞台を見る事が出来て、本当に良かった。大満足した濃厚な時間でした。
2人の丁々発止のやりとりは、絶妙な間が本当に見事だったなぁ。
まだ、こちらの地方公演がありますね。
![チケット](https://img.mixi.net/img/emoji/131.gif)
があるかどうかわかりませんが、お時間があれば、ぜひ。
福岡公演:3月30日(木)-4月2日(日)@キャナルシティ劇場
宮城公演:4月6日(木)-4月9日(日)@仙台電力ホール
兵庫公演:4月13日(木)-4月16 日(日)@兵庫県立芸術文化センター阪急中ホール
沖縄公演:4月20日(木)-4月21 日(金)@那覇文化芸術劇場なはーと大劇場
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