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2023年01月01日01:33

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゚Д゚) < エニバディ・キャン・ダンス2 (ABCD 2)

日本におけるインド映画の興行記録を24年ぶりに更新 人に言いたくなる映画『RRR』
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=54&from=diary&id=7243854

 あけましておめでとうございます。
 今年こそ、感染症やら天変地異やらのない穏やかな年になって、気兼ねなく外を出歩けますように。だれか私を(インド映画のやってる)映画館に連れてってーーーーー!!!!!!!

 ……
 …ま、とりあえず家の掃除からですな。毎年言ってる気がしないでもないけど、家の中でしっかり絵が描ける環境を整えなければ…整えたいな…整えてください誰か。
 よーし、今年もいつも通り他力本願(仏教的哲学風に)で過ごしちゃうぞー!!!





エニバディ・キャン・ダンス2 (ABCD 2) 2015年 154分
主演 プラブ・デーヴァ & ヴァルン・ダーワン & シャラッダー・カプール
監督/脚本/原案/振付 レーモー・デソンザ
"人生には、常に歩き出す道がある"

https://www.youtube.com/watch?v=Yf6wxJfPoE8

 ムンバイのナラソパラ地区結成のダンスグループ"ムンバイ・スタンナー"は、ダンスショー決勝戦にて大歓声に包まれるも、振付の盗作と批判されて落選してしまう。
 以降、メンバーはそれぞれの職場で「詐欺師」呼ばわりされ続け脱退者が続出。古典舞踏家の亡き母の面影を追うスル(本名スレーシュ・ムクンド)は、審判から「母の名を汚すなんて…恥を知りなさい」とまで言われた事で心の傷を負ってしまう…。

 そんなある日、スルはバーでの仕事の最中に驚異的なダンスを披露した男ヴィシュヌを発見。その男が、3ヶ月後にラスベガスで開催される国際ヒップホップ大会出場選手を探していることを知らされる…!!
 早速選手に立候補しようとヴィシュヌの部屋に押しかけるムンバイ・スタンナーの面々の勢いに折れて、彼らの特訓を見ることになったヴィシュヌは、まずバンガロールで開催される代表選考会優勝を目標に掲げる。
 しかし、その選考会当日。会場も審査員も「こんな詐欺師野郎を出す舞台はない」と彼らを罵倒し始め…。


挿入歌 Bezubaan Phir Se (長い沈黙の中にいた)

https://www.youtube.com/watch?v=xutBFUf3LoU

挿入歌 Naach Meri Jaan (踊れ、愛しき人よ)

https://www.youtube.com/watch?v=J1SVvFhabwY


わーい(嬉しい顔) 副題「Any Body Can Dance 2」。
 2013年のヒンディー語映画「ABCD: Any Body Can Dance」の続編(何人かの登場人物名が共通するものの、物語的つながりはない)。
 その物語は、米国ラスベガスで開催された2012年度ワールド・ヒップホップダンス・チャンピオンシップにて、インド人として初めて決勝戦進出したダンスグループ"SNVグループ"の軌跡をモチーフにしていて、劇中の登場人物名(主人公スルと脇役ヴィルノン)はこの"SNVグループ"を結成した2人の名前(スレーシュ・ムクンドとパルト・ヴィヤス)から取られているという(その後、本作と同じ15年にスレーシュ・ムクンドはサンディエゴ開催のワールド・ヒップホップダンス・チャンピオンシップに出場して銅メダルを獲得している!)。
 インドと同日公開で、オランダ、パキスタン、米国でも公開。
 日本では、Netflixにて「エニバディ・キャン・ダンス2」の邦題で配信。

 元となる出来事があると言っても、やはり前作と同じように「挫折からの再起」「しがない庶民が掴み取る勝利」をダンス大会を舞台にしている点は共通する映画で、ダンサー出身の本作監督レーモー・デソンザや本作主演プラブ・デーヴァの本領発揮となるスポ根ダンス映画でもある。
 前作同様、レーモー・デソンザが審査員を務めるインドのタレント発掘TVショー「Dance India Dance」の成績優秀者がキャスティングされている他、国際大会参加チームとして、複数の欧米系ダンサーを集めてそれぞれ別個にキャラ付けされた振付によるダンスを披露してくれている。

 そのため、映画の主軸はダンスとその舞台に赴くダンサーそれぞれの覚悟を描く点に集中し、それぞれの背景を語る人間ドラマはほぼプラブ・デーヴァ演じるヴィシュヌのみが深掘りされているのみ。ヴァルン・ダーワンやシャラッダー・カプールですら脇役に追いやられている感あり。
 だからと言って面白さが半減しているかと言うとさにあらず。それぞれにダンスにかける情熱を競い合うような各ダンサーたちの調子の良さや自身のなさ、すれ違う思いなどがそれぞれのダンスパフォーマンスを生かすスパイスとして機能し、派手派手なダンス会場のカラフルさも相まって、極彩色に彩られた喜怒哀楽がグイグイと映画を前進させていく。インターバル直前に「全部予定通りさ」と言い出すヴィシュヌの隠された思惑もニクい演出というやつで、家族愛・インドへの祖国愛もダンスに織り込み、物語はいやが上にも盛り上がる。スポ根ダンス映画のお手本のような映画とでも言いましょか。
 ま、その分ベタベタなコメディ劇とか人生讃歌とかもそのまま直球で出てくるので、最低限の人間ドラマを組み込んでおけばダンス映画でもここまで泣かせにきたり笑わせにきたりできるんだぜって教科書にもなってる感じ。

 前作と同じ役名ヴィシュヌで出演するプラブ・デーヴァがいいとこ全部持ってってる感は拭えないものの、前作出演のローレン・ゴットリーブ(印系米国人オリーブ役)、ダルメーシュ・イェランデ(前作と同じ役名ダルメーシュ役。ヴィシュヌと知り合いという設定に前作の影を感じ…る?)、プニート・パタク(こちらは前作とは役名の違うヴィノード役)など、前作「ABCD」とシンクロしたりしなかったりする要素を探っていくのも楽しい。

 撮影も、物語に合わせてムンバイ、バンガロール(現カルナータカ州都ベンガルール)、ラスベガスで行われているそう。特に、後半はずっとラスベガスが舞台となって世界中のダンサーたちが集まってくる本作は、前作以上に派手派手にスタイリッシュにダンス大会が演出され、その規模の大きさも一見の価値あり。フィリピン代表がやたら強いというのや、ハリウッド映画「クールランニング(Cool Runnings)」と同じくドイツ代表があたりが強くてイヤなヤツという立ち位置にいるのは、どの辺からくるイメージなんかな? と探ってみたい気もしないではない。

 とりあえず、押しが強くてお調子もんばっかで目立ちたがりのインド庶民はどこ行っても世界最強デスネ!


挿入歌 Sun Saathiya (聞いて、愛する人よ)

https://www.youtube.com/watch?v=TGpG56pg3UU

挿入歌 Vande Mataram (母への敬意を)

https://www.youtube.com/watch?v=Ki4_Fc3XoSk
*この歌は、インド国歌に準じるインドで有名な国民歌を編曲した歌曲。元歌は独立運動時の有名な行進歌であり、インド独立後国歌に匹敵する人気を持つ歌である。

プロモ映像 Happy Birthday (ハッピー・バースデー)

https://www.youtube.com/watch?v=bV2GklFBaT8
*本編ではカットされたミュージカルシーン。

挿入歌 Happy Hour (ハッピー・アワー)

https://www.youtube.com/watch?v=YLOpzudN23g

挿入歌 Hey Ganaraya (ガネーシャ、我が主よ [貴方なしで我が歩みはどこへ行こうというのか])

https://www.youtube.com/watch?v=v10jDT7SJsw
*国際ヒップホップ大会準決勝にて、ヴィシュヌとインドという国への敬意と共に始まるガネーシャ讃歌のダンス!
 それまで、インド系米国人オリーブを迎えてアメリカ的なダンスをしていたインド代表チームが、自分たちの武器たるインド文化・ヒンドゥーの旋律に目覚めるシーン。

挿入歌 Tatto (タトゥー [であなたの名前を掘るわ])

https://www.youtube.com/watch?v=tGxAIqNpM5o



受賞歴
2016 Apsara Film Producers Guild Awards 特殊効果賞(ヴィラール・タッカル)
2016 ETC Bollywood Business Awards 音楽監督・オブ・ジ・イヤー賞(サチン・サグヴィ & ジガル・サライヤー / 【Badlapur】に対しても)
2016 Screen Awards 振付賞(レーモー・デソンザ)



・物語的には繋がっていないけれど、シリーズ前作「ABCD: Any Body Can Dance」はこちら
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1964880998&owner_id=3570727




・ABCD 2 を一言で斬る!
「国際ヒップホップ大会会場で日の丸が振られてたけど、日本も参加してるのネ!(日本チームへの言及はなんもなかったけど)」
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