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2023年02月26日13:33

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鉄印ブラックタイドとパビリオンコロネル&駅メモヴァーチューアイランドのおぼえがき。

昨年11月、スマホ位置情報ゲーム「駅メモ!」のスタンプラリーイベントにて、徳島市周辺を日帰りで回った。
ただ、そのときに2か所(2駅)、イベントスポットをゲットし損ねる失敗を犯してしまった。
それで、このイベントが終了する前にもう1回徳島に行き、未回収スポットの位置情報をゲットしてスタンプラリーを完全制覇する計画を立てた。
ただ、昨年11月と同様に単に徳島に行って帰ってくるのでは、面白味がない。
そこで、徳島からはちょっと距離があるけれど、鉄印取得を絡ませることにした。
四国で、鉄印を取得できるローカル私鉄は「土佐くろしお鉄道」と「阿佐海岸鉄道」。
そして、阿佐海岸鉄道は昨年から、道路とレール上との両方を走れる「DMV(デュアル・モード・ビークル)の運行を始めている。
これらを組み合わせて、遠征の行程を組んだ。

※ なお、標題の「ブラックタイド」「パビリオンコロネル」「ヴァーチューアイランド」は、それぞれ「くろしお」「阿佐」「徳島」を英単語直訳してみたものであります(^^;)。
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2023年2月18日(土)
【日本航空491便】(東京(羽田)0735-0905高知)
ええと。
出発の前日に、日本航空からメールが来たのですよ。
「ご予約便の搭乗口は、保安検査場から離れた位置にありますので、出発時刻の60分前までを目安に空港へお越しください」
それで、がんばって早起きした(^^;)。
地元駅発の空港連絡バス始発便こそ乗り損ねたけれど、早朝の列車を乗り継いで、朝6時半には羽田空港第1ターミナルビルの保安検査場に並ぶことができた(^^)。
保安検査場はかなり混み合っていてそれなりに待たされたけど、それでも大した問題もなく検査ゲートを通過した。

搭乗口付近のソファに陣取り、ソファ脇の充電コンセントにてモバイルバッテリとスマホと携帯読書端末(Kindle)とを充電しつつ、搭乗改札開始案内を待つ。
7時30分搭乗改札開始予定とのアナウンスが流れたので、そのつもりで待っていたのだけど。
しかし。
その7時30分を過ぎても、案内放送が全く流れない。
その後、7時33分頃になって、
「機内出発準備が遅れているため搭乗開始が遅れる」
との案内放送が流れた。

おい。
国内線FSC(フルサービスキャリア。従来型の旅客サービスを提供している航空会社)の場合、通常であれば出発時刻の30分前までに空港に着いていれば全く問題ない(20分前(繁忙期は30分前)までに保安検査場を通過し、10分前までに搭乗口に行けばOK)。
それが今日は、1時間前までに空港に着くように、とのメールが来たから、わざわざ早めに空港に来たというのに。
それなのに、そちらの都合で搭乗が遅れるとは、どーいうつもりだ(`_´)。

まあ、実際にそんな文句を付けたら、悪質なクレーマー以外の何者でもないわけなので、何も言わないんだけどね(^^ゞ。

結局、実際に搭乗改札が始まったのは7時37分。
既に出発予定時刻(7時35分)を過ぎている。
その後、7時51分に機体のドアが閉まり、しばらくして車輪が回って飛行機が動き出した。
この時点で既に20分ほどの遅れ。
客には早めの行動を要求するくせに、運行側の都合で出発遅れとは(←しつこいぞ、自分)。

ともあれ、動き出してからは順調に離陸して、静岡県沖を順調に飛行。
機体はB737ー800。
機内サービスのコンソメスープをいただき、機内Wi-Fiにてスマホをネットにつないで調べ物などをして過ごす(落語の「JAL名人会」は、それほど聞きたい噺家でなかったので利用せず)。
8時23分頃になって、機長の挨拶放送が入った。
高知空港への到着は10分ほど遅れる見込み、とのこと。

結局、離陸後も順調な飛行で、機体が高知空港の駐機場に止まったのは9時19分だった(定刻から14分遅れ)。


【高知駅前観光(空港連絡バス)】(高知空港0930-1003高知駅BT)
実は、この後に予定している行程では、乗り遅れに対する許容性・冗長性があまり大きくない。
だから、ここで空港連絡バスに乗り遅れて、その結果として高知駅発の列車に乗り遅れたりしたら、目も当てられない。
というわけで、飛行機を降りるとわき目もふらずに到着ロビーを抜け、連絡バス乗り場へと向かう。
到着ロビーには「ようこそ高知へ」とか言いながら観光案内パンフレットを配っている法被姿のお姉さんがいたけど、悪いけどそんなものにつきあっている余裕はない。
バス乗り場にある券売機で乗車券を購入し、急いでバスに乗り込んだ。
間に合ったぁ(^^;)


【JR土讃線&土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線(しんたろう2号)】(高知1016-1136安芸)
高知駅の自動券売機にて、ごめん・なはり線安芸駅までの乗車券を購入する。
私の隣の券売機では、小さい男の子を2人ほどつれたお母さんが家族分複数枚の切符を購入すべく、券売機相手に悪戦苦闘している。
その脇で私が、あっという間に券売機にお金を入れて切符の発券を受けてしまったので、それを見ていてた男の子が
「あれ、もう、出てきた」
と、目を丸くしていた。
ちょっとうれしくなったので「うん、もう、出てきちゃったよ」と小声で返事してあげた(^^)。

フォト
高架線上のホームに上がると、「しんたろう号」は既に入線している。
単行(1両編成)のディーセルカー、進行方向右側(つまり、海側)が細長いオープンデッキになっていて、車内は右側に2列の転換式クロスシート、左側は通路で補助席あり。
クロスシートの各区画には既に全て先客がいたので、補助席を引き出して陣取った。

土讃線とごめん・なはり線との境界駅である御免駅にて、乗車多数あり。
列車は、オープンデッキを含めてほぼ満席になった。
どうやら、団体さんのご乗車のようだ。

「ごめん・なはり線」は地上部のかなりの部分が高架線なので、海沿いの線路に出たときのオープンデッキからの眺めはなかなかのものだろう。
ただ、今日はそれなりに風が強いし、さほど暖かいわけでもないから、私としてはオープンデッキに出るのは次の機会にしておくことにした。
そのオープンデッキの乗客のことも考慮してだろうか、列車はあまりスピードを上げすに走っていく。

団体さんたちは、夜須駅にて大挙して降りていった。


【高知東部交通バス】(安芸駅1155-1308室戸営業所)
安芸駅で「しんたろう号」を降り、高架下の駅窓口へ。
券売機で奈半利駅までの乗車券を購入し、その乗車券を添えて窓口で鉄印の記帳を申請。
実際には奈半利駅までは乗車しないのだけど、そこはまあ、ささやかながら、土佐くろしお鉄道への経営援助ということで(^^;)。

駅前の交通広場にて、しばらく、バスを待つ。
フランクフルトや唐揚げを扱う屋台が出ているけど、どうも、営業しているのかどうかが分からないので、近寄らないでおいた。
最近、カロリー過多だから、自制しないと(^^;。

ほぼ定刻に交通広場に入ってきた、室戸ジオパークセンター行きの路線バス。
車両は、超低床小型バス「日野・ポンチョ」。
このバス路線、結構な長距離を走破する路線なのだけど、この長距離をこの「ポンチョ」で走り抜けるのは、あまり見たことがないような気がする。
「ポンチョ」はコミュニティバス路線のイメージが強いので。

途中の奈半利駅前で、先ほどの「しんたろう号」の乗客の一部が乗ってきた。
私も、安芸駅で鉄印記帳を受けるというミッションがなければ、ここ奈半利駅までしんたろう号に乗り続けていたことだろう。
奈半利駅から乗ってきた人たちは、おそらく、私と同じような趣味の持ち主で、DMV乗車をねらっているのだろうと思う。
(実際、私の隣の席に座ったご婦人は3人グループで、その内のおひとりがスマホで「駅メモ!」を操作しているのが見えた。私はソロプレイ主義なので、話しかけたりはしなかったけど)

室戸営業所バス停で下車。
定刻より5分ほど遅れていただろうか。


【阿佐海岸鉄道DMV&阿佐東線】(海の駅とろむ1335-1449宍喰)
スマホのGoogle マップを起動させて、「海の駅とろむ」への徒歩経路を表示させる。
5分も歩かないで着いた、その「海の駅とろむ」。
「海の駅」がどういうものかは分からないが、道の駅のような複合施設があるのだろうと思っていた。
そしたら。
あれまぁ。
なにも、ない。
見事なまでに、なにも、ない。
あるのは、「ドルフィンセンター」とかいう建物、食堂らしきお店「室玄」、高速バス乗り場の待合所、あとは漁船の水揚施設らしき岸壁。
ここで何か土産物でも見ようかと思っていた私としては、かなり、拍子抜けだった。

「海の駅」というのはそもそも、マリンレジャーの振興拠点と位置づけられる施設であり、一般利用者に開放された船舶係留施設のことなのだそう。
要するに、プレジャーボートやヨットのユーザーが気軽に係留・利用できる施設のこと。
だから、陸上の施設が何もなくても、それはそれで問題ないのだろう。
ただし、「海の駅とろむ」は、国土交通省の登録を受けた「海の駅」ではないようだ。

防災無線の放送が入る。
室戸市では、明日日曜日が、市庁舎整備に関する住民投票の投票日であるらしい。
その、投票と期日前投票の呼びかけ。

フォト
さてさて、肝心のDMV(デュアル・モード・ビークル)。
見た目は、マイクロバス程度の大きさだろうか、細身のボンネットバス。
事前に予約しておいたので、その電子チケットをスマホに表示させて運転士さんに示し、名前を告げ、指定の席に陣取った。

室戸岬には、4年ほど前に来たことがある。
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1972757595&owner_id=2230648 「2019年夏休み列車旅 02」)
そのため、バスの車窓からの景色も、さほど目新しいものはない。
そんなことを考えながら、巨大な「室戸青年大師像」や海辺の景色をぼんやりと眺めていたら、そのうちに居眠りしてしまった。

とかぼんやりしている内に、甲浦駅。
まずは、地表の停留所にて客扱い。
しかるのちにループ状のランプウェイを上がり、高架上のモードチェンジ施設へ。
DMVはここで、道路上を走る自動車から線路上を走るディーセルカーへと、モードチェンジする。
残念ながら、車内にいると、どんな風にモードチェンジしているのかさっぱり分からない。
でも、そこはそれ、善くしたもので、モードチェンジの様子を外から撮影した動画を車内モニタに表示してくれるので、だいたいの様子は分かった。

運転士さんが車外に出て、車輪がレールに乗っかっていることを確認して、いさ出発(^^)。
道路上を走っているときにはなかった、レールの継ぎ目を通過するときのかすかな振動が、走行モードの変更を実感させる。
というか、そのくらいしか、乗り心地が変わったという感じがない。


【阿佐海岸鉄道阿佐東線】(宍喰1503-1515阿波海南)
途中の宍喰駅で、いったん、下車した。
ここで、阿佐海岸鉄道の鉄印記帳を受ける。

窓口にて鉄印記帳を受け、ついでに、阿波海南駅までの乗車券を購入しようと思ったら、なんと。
「阿佐東線は、乗車する列車が始発地を出てしまった後は、窓口では乗車券を販売できない。ただし、空席があれば、運転士にその旨伝えて乗車できる。宍喰を15時3分に出る列車にはまだ空席があるはずなので、運転士に言えば乗れるはず」
だそうな。
要するに、予約優先タイプの座席指定高速バスと同じようなシステムであるわけだ。
これ、地元住民が手軽に利用できる交通機関、という要素を切り捨てている印象を受けるのは、私だけだろうか。

「阿佐海岸鉄道」という名前は、阿波国(徳島県)と土佐国(高知県)とを結ぶという意味なのだと思うけど、高知県内の線路はほんのちょびっと。
そして、阿佐海岸鉄道阿佐東線は、災害時の非常用連絡交通路としても位置づけられている。
このあたりの主要交通道路である国道55号線は海沿いを走っているので、津波や土砂崩れなどで国道55号が不通になったときは、高架線と盛土とトンネルとでつながっている阿佐東線が唯一の連絡交通路になるのだ。
このDMV化は、阿佐東線を、地元住民の足としてよりも非常用連絡交通路として重視していることの、現れなのだろう。

運行する全ての車両がDMVになってしまったことで、かつて阿佐東線を走っていた風鈴列車や天の川列車にはお目にかかれなくなってしまった。
走行中の揺れにあわせて一斉に軽やかな音を立てる風鈴列車、私は結構好きだった。
今後、阿佐海岸鉄道であの風鈴列車に乗れないのは、少し、残念。
でも、DMV化することで地域の外から乗客を呼び込もうというそのチャレンジ精神には、敬意を表する。

とはいえ、いつまで、このDMVで客を呼べるだろう。
物珍しさから来訪する人はしばらく続くだろうけど、それが一巡してしまったらどうなるか。
さらに、他の地方鉄道でDMVを導入することになったら、どうなるか。
現に、岡山市の路面電車(岡山電気軌道)では、車道と路面電車の線路との両方を走れる新型バス車両の開発に向けた実証実験を行ったという。
ともあれ、阿佐東線の今後を、見守っていこうか。

宍喰駅まで乗ってきた車両は緑色の塗装、ここから乗る車両は青い塗装。
宍喰駅の窓口で指示されたとおり、運転士さんに断って、空席に陣取る。
先ほど、モードチェンジの動画を流していた車内モニタは、「四国の右下」徳島県南部地域の沿線案内を流している。
「スタンドアップパドルボード」「シーカヤック」「サーフィン」「シュノーケリング」「トレイルラン」そのほか諸々。
トレイルラン以外はほぼ、マリンスポーツ。
でもね、マリンスポーツをやる人は、列車もバスも利用しないんじゃないかな。
列車やバスに、サーフィンボードやカヌーを積み込むわけに行かないしね。

阿波海南駅で、再びモードチェンジ。
鉄車輪を引っ込め、ゴムタイヤで舗装道路に接地してから、バス停へ。


【JR牟岐線】(阿波海南1608-1811徳島)
阿波海南駅にて下車して、牟岐線の列車を待つ。
その間にも、阿佐東線からDMVがやってきたので、こんどは車の外からモードチェンジの様子を見学する。
結構な数の人たちが、カメラやらスマホやらをかざして、モードチェンジの様子を撮影していた。

このDMVは、線路上を走行するとき、前タイヤを浮かすけれど後ろタイヤは線路に接地している。
そして、その後ろタイヤの駆動力によって推力を得る。
モードチェンジの様子を見ていると、その仕組みがよく分かる。

阿波海南駅は、無人駅。
JR牟岐線の終端駅であり阿佐東線との接続駅なんだから駅員が配置されていても良さそうな気がするけど、まあ、無理もないかもしれない。
というのも、阿佐東線がDMV化されるまでは、ひとつ隣の海部駅が両線の境界駅だったのだから。
海部駅にはDMVの方向転換施設やモードチェンジ施設を設置できるスペースがないので、海部−阿波海南間を阿佐東線に組み入れることになり、それで阿波海南駅がJR牟岐線の終端駅になったのだ。

フォト
牟岐線の徳島行き列車は単行(1両編成)のワンマンカー。
整理券をとって、乗り込んだ。

あとは、終着の徳島駅まで居眠りしながら運ばれていく。
途中の「文化の森」駅と「二軒屋」駅とが、先日の駅メモ!スタンプラリーで位置情報をゲットし損ねたスポット。
今度は失敗しないように、注意深くスマホ画面にタッチして位置情報をゲットした。


【徳島バス(空港連絡バス)】(徳島駅前1830-1858徳島空港)
徳島駅の駅前バスターミナル券売機にて、空港までのバス乗車券を購入。
この空港連絡バスは、高速道路に乗るわけではない。
市街地を抜けたと思ったら、もう、空港に着いてしまった。


【日本航空464便】(徳島2030-2140東京(羽田))
空港のクレジットカードラウンジにて、無料のコーンポタージュとレギュラーコーヒーとで、ひといき入れた。
ついでにスマホとKindleも充電する。

戻りの飛行機も、搭乗改札開始は予定より少し遅れた。
しかし、さほどの不都合もなかったようで、実際の飛行機出発は定刻の3分遅れ程度だった。

機体はB767-300。
通路が2列ある飛行機に乗るのは久しぶりのような気がする。
最近はとにかくなるべく安い飛行機に乗るようにしており、LCCに乗ることが多かったからだろうか。

羽田空港の駐機場に停止したのは、定刻より2分早い21時38分だった。
今朝は乗り損ねた空港連絡バスに乗り、さて、我が魔窟庵に戻ろうか。
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