日本の仏像では、半跏思惟像など一部の例外を除けば台座に腰掛ける姿はほとんどないのニャ。
そう言えば、日本の仏像はほとんどが蓮華座の上に、表現されます。
日本では仏教は神道と習合しているので、本来は太陽神紋である菊花紋に対応して蓮華座なのかと連想していたのニャ。
ところが偶然西上ハルオ著『世界文様事典』を見かけ、さりげなく眺めていてはっとしたのニャ。
「蓮華は、太陽の恵みをうけて聖なる神を誕生させる」「インドでは聖なる仏陀の座となり、霊力をもつ生命を誕生させる花」とされて、「仏教の場合…蓮華は清浄心、仏尊の功徳、涅槃思想を表すとされ」るが、注目したのは“聖なるもの神や霊力をもつ生命を誕生させる花”とされる点ニャ。
蓮華はヒンズー教でも「聖なる神を生む花」「産むことのできる女性の象徴」とされるのですが、ヒンズー教のタントラと神道の陰陽道は極めて似たと言うよりも本質的に同一と言えるほど似ているのニャ。
日本の仏教は、そう言う神道と習合しているのですか。
陰陽道の基本は陰陽合一の思想で、「陰には陽」「陽には陰」を配して、合一して万物を生みだす太極となるのニャ。
そしてもちろん、生み出す女性に見立てられた蓮華座は陰で生み出された仏は陽に配されている…。
蓮華座の上の仏は万物を生む陰陽合一の太極を表していた、つまり、陰陽道の象徴である陰陽魚太極図と同じ意味を表していたのニャ。
陰陽魚太極図を仏教に持ち込んだので日本では仏像は蓮華座が定番となったのかと、気が付いたのニャ。
偶然の出会いに感謝ね。
そうニャね。
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