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2022年07月15日07:53

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クルマ0332 サン・ローランが起用(ALFA ROMEO GIULIA GT JUNIOR ZAGATO)

1960〜70年代のアルファロメオの代表車種はジュリアで、セダンもクーペもオープンもありました。
ボクが最も惹かれるのはクーペ(イタリア語てベルリネッタ)で、ベルトーネに在籍していたGiorgetto Giugiaro (ジョルジェット・ジウジアーロ)が1963年9月にデザインした2ドア4座のスポーツモデル、スプリントGTです。本稿0322で記したLiane Engeman(リアン・エンゲマン)がポーズをとるカラー写真の背後のゼッケン87がそうです。
スプリントGT以外にスポーツモデルは数種類用意され、中にカロッツェリア・ザガートが仕立てた2シーターのスポーツカー、ジュニアZがありました。ZはZagato(ザガート)の頭文字です。
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1969年のトリノ自動車ショーでデビューしたジュニアZは、ザガートのErcole Spada(エルコール・スパーダ)のデザインによる3ドア・ハッチバックの2座スポーツカーでした。ベース車の面影は全くありません。
低いフロント、広いグラスエリア、スパッと切り落としたようなカムテールなど魅力的なデザインが目を引いたジュニアZは、ファッションデザイナーのYves Saint Laurent (イヴ・サン・ローラン)が広告に使用しています。

スペースフレーム・シャシーを包む車体サイズは、ホイールベース2250・全長3900・全幅1550・全高1280mm。フロントがダブルウィッシュボーン+コイルスプリングの独立懸架、リヤがバンジョーアクスル両端に取り付けられたトレーディング・アーム+コイルスプリングのリジッドでした。すこぶるコンベンショナルで、レースなど意識していないように見受けられます。実際、970kgと意外と重かったためロードゴーイング・スポーツという位置付けでした。

1969〜72年は、水冷直列4気筒DOHC1290cc(103馬力)エンジンをフロントに搭載して5速ギヤボックスを介してリヤを駆動していて1300ジュニアZと呼ばれましたが、1972〜75年は1570ccに拡大されて1600ジュニアZとなりました。ボディサイズも全長が3970mmに伸ばされ、全高が1220mmに低められました。

なお、生産台数は1300が1108台、1600が402台と多くありません。
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