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2022年07月14日01:38

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台風接近でしたが富士山には登りました

7月5日に駿台の前期を終え、台風接近中ではありましたが、慣例に従って今年も7日(55歳の誕生日)に富士山に登りました。一昨年は、母が危篤だったため登りませんでしたが、令和元年と昨年は楽をして富士宮口五合目(2450m)から登りましたので、今年は少しだけ気合いを入れて静岡県小山町の須走口五合目(2000m)から登りました。

6日夕刻に須走口五合目駐車場着で車中泊。0時から2時ごろにかけて、猛烈な雨になったので、「こりゃ、今回ばかりはここで撤退だな」と思って寝ていたら、朝には好天に。朝食のカップラーメンを食べてあわてて出発しましたが、7時になってしまいました。

3年ぶりに人のいる富士山でしたが、外人は少なく(東京在住中国人の4人組とマレーシア人二人組だけ)、よかったです。13度目の富士登山ともなると、頂上に立っても「あぁ、今俺は日本一高いところにいるんだぁ」などという感慨も湧きません。私は、富士山の魅力は頂上の火口壁ではないかと思っています。

頂上に火口のある山は、日本中にたくさんありますけれど、富士山のように800メートルもある絶壁がすり鉢の底まで続き、縁(ふち)をぐるりと一周回れるという山は他にありません。

八合目まで降りてきて、一服しているとマレーシア人の二人組に道を聞かれました。ご存じかと思いますが、河口湖から上がる富士スバルライン五合目からの道は、六合目で吉田口登山道に合流し、須走口登山道は八合目で吉田口登山道に合流します。だから、吉田口登山道八合目は、スバルライン五合目に降りる道と須走口登山道五合目に降りる道の分かれ目なのですが、二人が言うには「どっちから登ってきたかわからなくなってしまいました。バスストップがある登山道はどっちですか?」とのこと。

さて困りました。バス停はスバルライン五合目に富士急行河口湖駅行きが、須走口五合目にも国鉄御殿場駅行きがあり、この二人がどこに行きたいのかわからなければ教えられません。「あなたがたはどこに行きたいのですか。ヨコハマ・トーキョー、ナゴヤ・オーサカですか、それともシンジュクですか」と尋ねると、「おぉ、シンジュク、シンジュクです」と言うので、富士急行を使って来たのに間違い無しと判断して、スバルラインに続く、吉田口登山道を指して「ここを行きなさい」と教えてあげました。

二人は、「おぉサンキューサンキューベルマッチ」と言って降りていきましたが、空気中の酸素濃度がどんどん薄くなる中で、夢中になって登ってきたので、降りるべきルートを忘れてしまったのだろうと思います。

「ヒマラヤを一目見てみたい」と言う母を連れてチベットに行ったときに、標高約4000m弱のシガツェという街で2泊して観光しましたが、母は帰国して俳句雑誌に旅行記を投稿する段になって、そこでの記憶を全てなくしており、私が撮影しておいたビデオを観つつなんとか旅行記のその箇所を書いたことがありました。低酸素の影響は、脳に如実に表れます。

夕方、暗くなる頃に須走口五合目に降りてきて、砂まみれになったズボンを履き替えて自動車に乗り、中央自動車道の談合坂SAでカツカレーを食べて帰宅しましたが、須走口駐車場か談合坂SAで自動車のスペアスマートキーをなくしました。

スペアキーなんて持参しなければ良かったです。スマートキーは自動車に近づいてドアノブに触れさえすれば鍵が開き、車内でエンジンスタートボタンを押しさえすればエンジンが掛かる便利なものではありますが、なくした場合にはトヨタの販売店で3万2千円を払わなければ、新しいキーを作ってもらえません。普通に突っ込んで回すキーなら7500円なのに、6月に住民税を払ったばかりの身には痛すぎる出費です。せっかく二人組を助けてあげたのに、神も仏もないとはこのことです。

55歳にもなって、まだろくなことのない人生を生きねばなりません。

絶望です。


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