2011年3月11日。東日本大震災。
恥ずかしながら、それまで原子力発電については全く無知で無関心でした。
福島原発が爆発する映像はショックで、無知で無関心だった自分を恥じました。
原子力などという悪魔は人間が制御できるものではない。。。
僕は本能的に「原子力反対」を書きなぐっていました。
あれから。11年。
妻（籍入れていない）が郡山へ赴任して、毎週末の遠距離婚。
その大震災の爪痕をこの目で見る為に方々に出かけました。
大震災、そして津波の被害に目を覆いたくなる現実を目の当たりにして言葉を失いました。
しかし何故でしょう。
福島第一原発の近くを走ると、直ぐに遠ざかりたくなるのです。
自分で言うのもなんですが、いろんな事に勉強熱心な僕ではありますが、原子力については
「まだ。。。ちょっと。。。気がのらない。。。」と勉強をしていません。
目をそらしています。
つまりは、未だに無知で無関心の上塗りをしているだけのような気がしています。
見たくない物を見ない事で無知の安心にまどろむ。
奴隷の平和。
僕のもっとも軽蔑する状況に、事、原子力については僕もあります。
【新コロ恐怖症という病】などという連載を書きながら、僕は【原子力恐怖症という病】そのもののような気がしています。
恥ずかしさを感じています。
当時、「原子力反対」を書きなぐっていた僕ではありますが、この目をそらし続けた11年間でも、少し考え方は変わりました。
今、現状としてある50数個の原子力発電所。
これらが悪魔である事は、今でも僕の価値観は変わっていません。
しかし、この悪魔たち。
再稼働しても悪魔。このまま眠らせておいても悪魔。
悪魔には変わらないのです。
「戦争時の標的になる」とか。
「さらなる地震災害での被害の可能性がある」とか。
それは、眠っていても動いていても同じなのです。
それなら、動かして方がいい。そんな風に考えが変わってきました。
なぜなら、現状は原子力を稼働しない為に、原子力技術者は高齢化し、若い原子力技術者は激減しているそうです。
つまり、原子力という悪魔を悪魔として恐怖するだけで、その技術も知識も経験も育たず。永遠に恐怖を先延ばしするだけの状態なのです。
この悪魔を生みだしたのは人間の強欲という悪魔です。
誰かの強欲という悪魔に、無知と無関心という悪魔が加勢し、恐怖という悪魔が問題を先延ばししています。
まるで【新コロ恐怖症という病】と同じです。
新コロウイルスは絶対に撲滅しません。共存するしかないのです。
原子力も、目を塞いでいても消えません。共存するしかないのです。
まして、現状況ではその原子力のゴミを捨てる場所も方法すらありません。
共存して、技術も知識も経験を磨いて、少しでも被害のないよう努めるのが我々世代の義務なのではないでしょうか。
勘違いしないでください。
それは、
現在の我々の生活を豊かにするためではありません。
子供たちに孫たちに残した我々世代の負の遺産を丸投げしない我々世代の義務です。
悪魔を生みだした我々世代は、もっと真剣に悪魔と対峙しなければなりません。
だから僕は今。
「原子力再稼働反対」とは言えません。
ちゃんと勉強をしなければならないと思っています。
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【MIXIニュースから】過去記事 目次
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1982838661&owner_id=21933076
■「電力逼迫警報」前倒しへ＝発令遅れの混乱受け―経産省
(時事通信社 - 04月26日 23:01)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=6937248
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