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2022年04月13日22:40

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コロナによる脳の萎縮と熱性痙攣

新型コロナが広がって2年数か月が経過し、
現在の死亡者数の累計は、
40代 365人、30代 108人、20代 33人、10代 8人、10歳未満 4人。

2019年1年間の年代別の死因で多いものの人数と比較すると、
40代は悪性新生物(腫瘍)が約7,000人、自殺が約3,300人、
30代は自殺が約2,400人、悪性新生物(腫瘍)が約1,600人、
20代は自殺が約2,000人、不慮の事故が約530人、
10代は自殺が約650人、不慮の事故が約250人、
10歳未満は、先天奇形等で約760人、不慮の事故が約200人。

2年以上のコロナの累計死者数と、2019年1年間の死者数を比較すると、
コロナの死者数の少なさが分かるし、
コロナよりも、ガンや自殺の対策が先だろうと思えてくる。


現在の重症者数は、
40代 13人、30代 2人、20代 7人、10代 3人、10歳未満 3人。

マスコミや一部の専門家は「若者の感染者が急増している」と発信しているが、
感染者数が増えても、重症者や死亡者が増えなければ問題はない。
ただ重症者や死亡者が増えないと分かると、今度は「コロナの後遺症が怖い」と発信するからたちが悪い。


今日、Yahooニュースに
『オミクロン株で「子どもの熱性けいれん」が増加、デルタ株の約3倍 医師「脳に影響があるのでは」』
という記事が出た。
https://news.yahoo.co.jp/articles/65fe35a15c263b8e75e5aa6e3daf460a72817218
驚いたので記事を読み、熱性けいれんが増えているという根拠のデータも見てみた。

国立病院機構三重病院 谷口清州医師が根拠としているのは、
日本小児科学会 予防接種・感染症対策委員会が先月末に公開している中間報告書。
(オミクロン株流行に伴う小児 COVID−19 症例の臨床症状・重症度の変化)
http://www.jpeds.or.jp/uploads/files/20220328_tyukan_hokoku3.pdf

この報告書では、国内で100万人以上いる15歳以下の感染者のうち、
約5,000人の症状を調査し報告している。
ただ、この5,000人のうち、約3,000人が入院患者であり、
中等症或いは重症患者の割合が多いこと、
また、年代別の累計の重症者数がどれだけいるのか分からないのだが、
厚労省のオープンデータから試算してみると、
おそらく10代、10歳未満の合計で80人くらい。
この数から想像すると、3,000人という入院患者数は、
この年代の入院患者のほぼ全てなのではないかと思えるくらいの数。

つまり、各症状の比率を出す際の分母は感染者数ではなく、
比較的重い症状が出た感染者を分母としているため、
割合が多めに出るようになっている。
この計算方法は、コロナ感染者の心筋炎心膜炎を計算した際の厚労省のやり方と似ていて、
心筋炎心膜炎の際も、分母が入院患者だった。

例えば、1〜4歳の対象患者数は
初期コロナ 871人、デルタ 331人、オミクロン 233人。
この人数だけ見れば、初期と比べて重い症状の患者が減っている、
つまり重症化しにくくなっているのが分かる。

次に1〜4歳の痙攣の症状が出た患者数は、
初期コロナ 11人、デルタ 10人、オミクロン 22人。

割合は、
初期コロナ 1.3%(11÷871)、デルタ 3.0%、オミクロン 9.4%。

割合を見れば、オミクロンで痙攣症状が急増したように見える。

これを分母を感染者数として痙攣症状が出た割合を計算するとどうなるか。
厚労省のオープンデータを使って、各時期の感染者数を出してみるが、
15歳以下のデータがないため、厚労省の10代のデータを単純に半分にして試算。
初期コロナの感染者数は約58,000人、
デルタの感染者数は約250,000人、
オミクロンの感染者数は約600,000人、
これを分母に痙攣症状が出た割合を出すと、
初期コロナでは 0.018965517%、
デルタでは 0.004%、
オミクロンでは 0.003666667%となり、
初期から発症率が下がっていることが分かる。


記事中で谷口清州医師は、
『何のエビデンスもありませんが、臨床的な勘として、熱性けいれんが多い』
と語っているが、おそらく日本中の子供の入院患者をカバーしていると思われるこの報告書でさえ、オミクロンでの痙攣症状は22件。
にもかかわらず、この医師の現場で熱性けいれんが多いのだろうか?

しかも熱性けいれんは、従来からあり、
乳幼児の数%が発症する症状で、割と多いもの。
上記の試算結果を見ても、コロナの感染者の中で特別多いとは思えない。


また記事では、脳の萎縮についても触れている。
脳の萎縮について、もう少し詳しく報じているBBCの記事を読んでみた。
『新型コロナウイルス、脳への影響が明らかに=英研究』
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-60702748

これを見ると、
『脳は回復する可能性があると強調している。』
とあり、研究者は、脳の萎縮は回復すると考えていることが分かる。
また、
『本来の新型ウイルスとアルファ株が流行し、嗅覚と味覚の喪失が主な症状だった時に実施された。しかし、最近になってオミクロン株に感染した人からは、味覚・嗅覚喪失の報告は劇的に減っている。』
とあり、調査時期がコロナのアルファ株までであり、現在のオミクロンでは
嗅覚障害の報告が劇的に減っていて、オミクロンでも脳の萎縮が起きているかは不明。
しかも、どれだけの症例数、発症率があったのかも、この記事からは読み取れない。

谷口清州医師は、
『オミクロン株も脳が委縮するような性質を、まだ持っているとしたら嫌ですよね。』
と仮定の上で脳の萎縮の事象を持ち出し、
『ただワクチンをきちんと打っていれば、そのリスクは下がりますから』
と断定しているが、ワクチンで脳の萎縮のリスクが下がるという報告は
BBCの記事には一切書かれていない。


熱性けいれんが増えているという話は、分母の操作でどうにでもなり、
脳の萎縮が起こるかもという話は、アルファ株までの調査結果であり、
オミクロンで起きているか不明で、かつワクチンでリスクが下がるのかも不明。
にもかかわらず、メディアで堂々と発言し、
ワクチン接種を推奨する医師。

そしてこの医師の
『世の中ではワクチンの副反応ばかり取り上げられますが』
という発言がとても気になる。

世の中でワクチンの副反応がどれだけ取り上げられているのだろうか?
副反応ばかり取り上げているメディアなど見たことがないし、
もし、この医師の周囲でワクチンの副反応が頻繁に話題に上がっているのなら、
ワクチン接種を進めてきた医師の責務として、注目し、調べなければならない
大きな問題ではないか。
その問題を煙たげに語るのは、どういう了見なのだろうか。
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