ノイエ銀英伝 激突 第二章・THE BATMAN・オッドタクシー観てきたよ

■銀河英雄伝説 Die Neue These 激突 第二章
今回も戦闘シーンもアクションシーンもなく、退屈でした。1話目は帝国と同盟の話が半々。ガイエスブルク要塞の布石と、ヤンの査問会への布石。2話目はフェザーンの話。3話目はガイエスブルク移送が本格化する帝国の話……ケンプが死亡フラグを立てまくってました。あいつイゼルローン回廊で死ぬんだっけ？　あと例のヒルダの従兄弟が出てきました。思ったよりも病人ぽい外見です。確かテロリストになるんだよね？　4話目は同盟の査問会。こう、会議室とか裁判所みたいな会場ではなく、高みから見下ろして一人を集団リンチする専用会場みたいな場所を設定してきたので、今の時代でもこんな演出するんだなあ……と違和感が。被査問者が二人いたら使えない部屋です。無駄ですね！　ネットが使えないので、ヤンが手書きで辞表をしたためる中、最後はガイエスブルクがイゼルローンにワープアウトして終了。第三章は要塞砲撃ちまくりの激戦ですよ！　楽しみ！　しかし気になるのはマリーンドルフ嬢の地味すぎる茶の野暮ったいスーツです。外出する時、このおばさんみたいな服しか着ないんですね。脚を出したりしない文化ってのは分かるんですけど、もうちょっと何とかならんのか。ヒルダが、溌剌とした人格と対照的に、お洒落に関してはどんくさい……というのを表現しているなら見事すぎますが、華の無い映像ばっかりなので本当にがっかりです。着替えろ！　フレデリカはヤンを追っかけて4話目でそこそこ出番がありました。確か次ではヤンの居場所を探し出して査問会に乗り込んでくるはず……でも自信無いな。相当忘れてるな……。ちなみにノイエ銀英伝の原作表記は、徳間ではなく創元ですよ。

■THE BATMAN -ザ・バットマン-
原題は邦題と同じ。何度目かわからないバットマンのリブートです。今回のヴィランはリドラー。ゴッサム市の不正を暴き、汚職公職者を次々に処刑にかけてゆきます。まったくネタバレじゃないと思うので書きますが、リドラーの正体は狂ったビル･ゲイツだったよ！　このバットマンの特徴は、必要最低限の言葉しか発しない、超寡黙なキャラなこと。本当に台詞が少ない。でもべらべらしゃべるバットマンより、こっちの方が良いと思います。次に、ブルース・ウェインとしての表の顔がほとんど出ない。ブルース・ウェインは世間からは引きこもりと認識されているようです。バットスーツを着ていて耐久力はあるのですが、それでも集団相手だと殴られ蹴られ撃たれてピンチに陥ります。ダメージは受けても黙々と暴力を振るい続ける姿に、バットマンてやっぱり狂人なんだなと思わせられます。そういう風に観客の感情を誘導するよう演出されているんですね。悪人と戦うのは狂人ということで、ダークヒーローとしての印象が際立っています（喋らせないのもそのため）。キャットウーマン候補も出てきますがしなやかで可愛くて強くて、これはぜひ続編を作って貰いたい。スーパーマンと絡めたりしないで、独自路線で突き進んで欲しい。3時間弱と超長いですが、無駄なシーンが一切なく、最後まで緊張感を持って楽しめました。お奨めです。

■オッドタクシー イン・ザ・ウッズ
13話をどう編集して2時間に収めるのだろうと思っていたら、前半は何やらインタビュアー（？）が関係写を次々呼び出して証言を集め、事件を探っていくという展開になっていました。回想シーンを繋ぎ合わせて事件の輪郭を浮き彫りにしていくという構成なのですが、うーん、これは初見さんはついていけないでしょう。1本の映画として完結しているかというと疑問です。個人的にはTV版を全部観てないと楽しめないのでは無いかと思います。で、インタビュアー（？）が繋がりを探りきれなくて呼び出せない人の関わるシーンはカットになっています。ボスとかね。インタビュアー（？）の正体は12月25日になる直前に分かるのですが、いちおう映画初登場キャラではなく、もとから登場していたモブ達でした。でもこいつら、12月25日以降登場しないんだよね。本当に単なる舞台装置扱いで酷い。後半はTV版通りのオッドタクシー作戦を描き、さらに新年明けて小戸川達がどうなったか、という顛末が語られます。酷い話にならず良かった。単体でお奨めはできませんが、TV版を見た方はぜひこちらもご覧ください。


シン・ウルトラマンの予告を初めて劇場で観たかもしれません。もうすぐですよね？　楽しみだなあ！