アメリカは「ロシアがウクライナに侵攻しようとしているぞ」と喧伝しているが、どうにも信用できない。といってロシアが信用できるわけでもないのだが・・・
まず、NATOは東進しない、という約束がロシアとの間で交わされていた。
ウクライナは農業・工業などまずまず豊かな国だと思うが、海運に関しては黒海・地中海を通らないと大西洋などには出られない。そもそも黒海やバルト海ならロシアも港を持っているし、今や温暖化のおかげで冬の北極海(ロシア側)すら航行可能だ。いまさら不凍港を求める必要はない。
ウクライナにあってロシアにない資源、というのも思いつかない。
天然ガスのパイプラインはロシアからウクライナを通ってヨーロッパへ送るものがあり、以前ロシアが送出を止めたことが話題にもなった。が、のちのちわかってきたのはウクライナ国内でガスが「中抜き」されていたため、ロシアが代金を請求したものの支払われず・・・仕方ないので止めることになったという話だった。
ヨーロッパのエネルギー事情を見ると、ドイツは現時点で褐炭火力発電も行っているが、脱石炭などを掲げているので、天然ガスは欲しい・・・が、ロシアにはあまり頼りたくない。
軍事的に眺めてみると、ロシアはウクライナを併合したとするとNATO諸国(ポーランド・スロバキア・ハンガリー・ルーマニア)に直面することになるので、緩衝地帯としてウクライナが独立していたほうが都合がいい。
が、NATOとくにアメリカにとって「ウクライナを手に入れる」ことは「モスクワまで1000キロ未満」の距離に駒を進めることができることを意味する。ロシアの喉元にミサイルを突き付けられるわけだ。アメリカの目的はそれじゃないのか?
ロシアは国内で軍事訓練をやっていたが、アメリカは東欧に軍隊を派遣するようだ。
過去をふり返れば、アメリカは徳川幕府を大砲で脅して不平等条約を結んだが、ロシアは延々時間をかけた交渉によってほぼ平等な条約を結んだ。ポーツマス条約もアメリカに頼らなければ成立しなかったが、そのときなぜ「国境をしっかり定めなかったのか」を考えるとアメリカに都合がいいから、とも考えられる。
はたしてアメリカとロシア、国としてどちらが誠実なのかよくわからない。
すくなくとも今回、挑発を繰り返しているのはアメリカのほうではないか?とも思える。
肝心のウクライナ大統領・ウクライナ外務省の声明は「あわてるな」しか聞こえてこない。今にもロシアが攻めて来るとか、クーデターが起きそうだ、とか言うならそんな生命を出すとも思えない。
考えれば考えるほど「ウクライナが独立国家として正々堂々と自立していれば解決する問題」に見えて来るのだが・・・
せめて日本の内閣総理大臣がロシアとのパイプを維持していれば多少なりとも情報はがぐらいは入ってくるだろうけど・・・無理だよなぁ・・・
あ、ついでながら・・・トンガには困っている人たちがいるのだが、どういうわけか正義を名乗っているアメリカが支援に、という情報が見当たらない。
やっぱりアメリカの正義は「あいつが悪者だ、やっつけろ」でしかないのだろうか?だとするとまことに残念である。
NATO艦隊が地中海で共同演習を開始 冷戦後初めてアメリカ空母も参加
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=159&from=diary&id=6826149
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