皆様、おはようございます。
ステレオ録音初期(1955年〜1965年)に活躍した指揮者のピエール・モントゥーをご存知でしょうか?
LPレコード時代から数十枚収集し、CD化されたものも所有しています。
英国デッカの名プロデューサーのジョン・カルショーやエリック・スミスをはじめ、多くのプロデューサーが、ステレオ録音された全集が、十数年前に発売されました。
日本盤のCDは、タワーレコードから発売され、ベートーヴェン交響曲全集やブラームスの交響曲第2番、メンデルスゾーンの「真夏の夜の夢」は、ウィーンフィルハーモニー管弦楽団による演奏で、録音は英国デッカのジョン・カルショーとエリック・スミスが担当されました。
ピエール・モントゥーも、本音は、伝統的な対抗配置での演奏で、録音しかった様相ですが、ジョン・カルショーとエリック・スミスが許可しなかったのです。
デッカ以外の録音集も含めて、この程、中古の全32枚組のCDボックス(輸入盤)を入手し、ピエール・モントッーの全録音集が集まり、改めて全録音をモニター・チェックして診ました。
そこで、全32枚、例外なく、対抗配置での演奏で、第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリンをステージ左・右に分け、ビオラを第1ヴァイオリンの後方に、チェロとコントラバスを第2ヴァイオリンの後方に配置して演奏されたことが判明出来ました。
ジョン・カルショーとエリック・スミスによる変形対抗配置を、彼らは賞賛されていたと説明書に記述されていました。
そこで、対抗配置での演奏と、対抗配置とストコフスキー配置を掛け合わせた変形対抗配置での演奏を比較検証して診ることが出来ました。
変形対抗配置では、善の世界観と悪の世界観が、はっきりと明確に分離されず、善と悪の世界観が入り乱れている様相観に、大いに違和感を覚えました。
レコードメーカーのプロデューサーの考える世界観は、伝統的な様式美を重んじている意味合いや目的が判明できず、音響性・音の高質性に特化した余り、本来の伝統美にも気づけず仕舞いであったことが判明した次第です。
まあ、オーディオ評論家やオーディオマニア達は、種々の多種多様の音が乱れていることに気づけず、左・右の音の掛け合いもバラバラ状態で、只、音が鳴っているだけで満足気な様相観も、種々のオーディオセミナーを通して判明出来ています。
真のクラシック音楽&オーディオを愛好するマニアから診れば、伝統美を重んじた対抗配置での演奏・録音でなければ、真意が伝わらない、伝えられないことを検証した次第です。
感謝。
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