■今回予告
全ては、終わったはずだった。
月影高校トイロボ部、一昨年の夏。
痛恨のマシントラブルで逃した全国大会優勝。
諦めと未練を置いて去っていった、かつての部員が、ひとり。
けれど、その未練を置き去りにできないものがいた。
悪魔が微笑み、黒い羽根が降り、再び電源が入る。
たった一機（ひとり）で動き出した想いに導かれ、
真夜中のトイロボバトルが始まる。
年を超えてなお、夏はまだ、終わっていない。
ビーストバインドトリニティ
『トイロボバトル、ワンモアタイム』
心焦がすは魔の渇望、心繋ぐは人の絆
■レギュレーション
▼ＰＬ人数
・１〜５人。
・ＰＬが１名で、直接攻撃能力がないＰＣだった場合、クライマックスは特殊ルールを使用し解決する。
▼ＰＣの作成方法
・クイックスタートおよびコンストラクションのどちらで作成してもよい。
・ＰＬの所持する経験点の使用に制限はないが、同じスタイルのＰＣ同士で余り差がつかないように留意するとよい（活躍の場が偏ることを避けるため）。
▼使用を許可するデータ
・公式に発表されているものに限る。ＧＦ誌先行掲載データの使用も可。
・「彷徨える少女」「名探偵」「怪獣使い」「サバイバー」は扱いが難しいため、必ずＧＭに相談すること。
・「モータル」の使用は想定していない。
・上記補足：シナリオメイカー（田中）がＧＭの場合、「モータル」の使用は不許可となります。
▼大罪について
・『アドヴェント』および該当データを所持しているＰＬに限り、使用を許可する。
・ただし、大罪はデータだけの要素ではないため、必ず事前にＧＭに設定を説明し許可を取ること。
・上記補足：シナリオメイカー（田中）がＧＭの場合の目安は、「大罪がキャラクターの人格や行動指針に深く関わっていること」になります。
▼他のセッションで使用したＰＣの持ち込みについて
・持ち込みを可とする。
・元のＰＣを、他のＰＣに合わせて経験点を減らし弱体化させて参加していた場合、減らした分の経験点は返却する。
・同時に、このセッションでＰＣが失われても、元のＰＣには影響しないものとする。（簡単に言えばパラレルワールドのような扱いとする。）
・ただし、このセッションで持ち込んだＰＣが失われた場合、アフタープレイで最終的に得られる経験点を半分（端数切捨て）とする。
■ハウスルール（アーツ）
・「特定のアーツのLVに＋する効果のあるアーツ」の効果が適用される場合、その「特定のアーツ」の上限を超えてよいものとする。
■ハウスルール（判定等の処理）
・処理の簡略化のため、ＮＰＣの判定は、ドミネーターの命中判定などのＧＭが指定した一部を除き「３と４で７」の出目が出たものとし、固定値で処理する。（例：クラードの命中判定を２Ｄ６＋７で行う場合、自動的に達成値は１４となる）。ただし、「判定の直前・直後」のタイミングは発生するものとする。
・邪毒によるＦＰの喪失は、ダイス１つにつき３．５が出たものとし、最終的な合計値の端数を切り上げる（例：邪毒３なら３．５×３＝１０．５ 切り上げて１１）
■ハウスルール（人間性の減少・絆・エゴ）
・シーンに登場した際の人間性の減少はダイスを振らず、「１」で固定する。
・《資産：堕落》が使用されている場合は、「１」ではなく「３」で固定する。
・本シナリオは大変短いシナリオであるため、「エゴのロールプレイによる罪の獲得は１シーンにつき１回まで」の制限を適用しないものとする。
■ハウスルール（人間性の回復）
・人間性が０以上でクライマックスフェイズを終えたPCは、「人間性の回復」においてダイスを振らないことを選択してもよい。
■シナリオ・ハンドアウト
・共通のハンドアウトを使用する。
・シナリオ絆は、設定されているものから任意のものを取得する。複数取得してもよい。
・ＰＣ間絆は、必ず面識があることになる。
●ＰＣ� О�魔払いを得意とする半魔。月影高校OG・赤崎蛍（あかざき・ほたる）の友人である
絆：赤崎 蛍（あかざき・ほたる） 関係：友情、愛情などポジティブな感情を推奨
▼クイックスタート：天の御使い
▼コンストラクション：ブラックコート、天使 推奨カヴァー：聖職者
キミは、正体を隠し人の世界に紛れて生きる人ならざる魔獣……半魔だ。
中でもキミは、聖なる力で悪魔を相手取ることを得意としている。
そんなキミの友人、赤崎蛍（あかざき・ほたる）は、うら若い女性だが実はペルソナ・ネットワークに所属する吸血鬼で、人界で育って長いため、人間を家畜扱いしない珍しいヴァンパイアだ。
ある日、彼女から意外な相談を持ちかけられた。
彼女が高校在学中に部活動で用いていた、リモートコントロールロボットホビー「トイロボ」が、突然消失したというのだ。
しかもしまい込んでいたはずの場所には、濃厚な魔の気配が漂っていたという。
嫌な予感しかしない――彼女の言葉にキミは同意した。
聖なる自分が、吸血鬼のために一肌脱ぐもおかしな話かも知れないが――悪くはない。
【ＳＡ：蛍の依頼を遂行する】
●ＰＣ�◆銑ァ�半魔。喫茶エンジェルハート主人・悠木羽衣の知人
絆� �悠木羽衣 関係：信頼、ビジネス、腐れ縁など
絆�◆Д侫蹇璽薀ぅ函Ε好離Αヾ愀検�敵対、脅威など
絆��：魔王ピグマリオン 関係：敵対、憎悪など
▼クイックスタート：血塗られし魔剣、鬼神警官、天の御使い、夜闇の着装者、這い寄る神話生物
▼コンストラクション：指定なし 推奨カヴァー：指定なし
キミは、正体を隠し人の世界に紛れて生きる人ならざる魔獣……半魔だ。
現在、池袋で発生しているフルメタル連続襲撃事件――メルキセデクやブルカ電子工業といった名だたる魔獣研究企業がたやすく襲撃され、その新兵器を撃破された上に強奪されるという事件が発生していた。
そんなある夜、共通の知人であり、［夜の世界］関連事件の解決を斡旋するフィクサーでもある天使・悠木羽衣から、キミたちに連絡があった。
現在の破壊活動を行っているのが、信じがたいごとに「フローライト・スノウ」というトイロボであることと、その背後に人形異常愛好家の魔王ピグマリオンがいることが分かったため、その撃破を、力持ち信頼できる半魔であるキミたちに依頼したのだという。
キミたちはうなずいた。理由はそれぞれだ。
【ＳＡ：事件を解決する】
■ＰＣ�◆銑ツ媛弾圧”�(1D6 ROC）
【１】悠木羽衣には愛情、友情など特に強い感情を抱いている。
【２】全国大会の決勝まで勝ち進んだトイロボ「フローライト・スノウ」のファンであるためその凶行を止めてやりたい。
【３】邪悪と戦うことを己に任じており、魔王ピグマリオンは邪悪であった。
【４】正義感の強い半魔であり、フローライト・スノウや魔王ピグマリオンを止めるのが正義であると想った。
【５】実は魔王ピグマリオンと個人的な因縁があった。
【６】ＰＬの任意
■登場ＮＰＣ
赤崎 蛍（あかざき・ほたる） ２０歳女性
・ルーツ：血族＝トイロボ／エゴ【昼と夜の秩序を守る】
・月影高校トイロボ部OG。全国大会決勝まで行った凄腕だが、卒業して家業（ペルソナネットワーク）を継ぐため、すっぱりトイロボは止めている。血族に珍しく、非常に「人間より」の考え方の持ち主。
フローライト・スノウ ３歳女性
・ルーツ：トイロボ／エゴ【強くなりたい】【最強を証明したい】【もっとパーツを】
・赤崎蛍が現役時代に愛用していたトイロボ。実はかすかに魔獣として目覚めていた。“羽根”によって“優勝しなかった”“優勝したかった”という想いが暴走し、連続フルメタル襲撃事件を引き起こす。
魔王ピグマリオン ？？歳男性
・ルーツ：魔神／エゴ【人形が最高】
・人形を偏愛する魔王。しばしば人類人形化計画を色々な形で実行し災厄を引き起こす。反面、自動人形やトイロボといった自我持つ人形には歪んだ善意を見せることがあり、やはり災厄を引き起こす。
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