mixiユーザー(id:1417947)

2021年09月19日18:13

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日本人の「完成」は古墳時代だった?・・・

 昨日、ネットのニュースを見ていたら、
 表題のような朝日新聞の記事が目に留まりました。
 金沢市で見つかった約1500年前の古墳時代の人骨のDNA解析から、
 縄文人や弥生人にはなく、
 現代日本人に見られる東アジア人特有の遺伝的な特徴が見つかったとの事です。

 これまで、日本人の起源は、
 日本列島に住み着いていた縄文人に、
 大陸からの渡来集団が混血して弥生人となり、
 現代の日本人につながったとする、
 1991年に東大名誉教授だった埴原和郎氏が唱えた仮説である
 「二重構造モデル」がほぼ定説とされて来ました。
 しかし、さらに大陸からの渡来が進んだ古墳時代になって古墳人が登場したことで、
 現代につながる祖先集団が初めて誕生したことを示唆しているとの事です。
 金沢大や鳥取大などの国際研究チームが、
 約9千年前の縄文人や約1500年前の古墳人など計12体のDNAを解読し、
 すでに解読済みの弥生人2体のデータなどと比較し、
 親から子に遺伝情報が受け継がれる際に生じるわずかな違いの痕跡から、
 どの集団が遺伝的に近いのかを調べたとの事です。
 その結果、弥生人は、中国東北部の遼河流域など
 北東アジアで多く見られる遺伝的な特徴を持ち、
 縄文人と混血していることも確認できました。
 一方、古墳人は、
 弥生人が持っていない東アジア人に多く見られる特徴を持っていて、
 さらに、現代日本人と遺伝的な特徴がほぼ一致することも判明したようです。
 約3千年前の弥生時代に、大陸からの渡来人の大規模な移住があり、
 研究チームは、それ以降も漢民族などの集団が次々に渡来し、
 織物や土木などの新技術を伝えて古墳時代を築き、
 現代の日本人につながっていったとみているとの事です。

 今回分析できた古墳人の骨は、金沢市で発掘された3体にとどまり、
 新説を裏付けるには、さらに分析数を増やす必要があるとの事ですが、
 研究チームの金沢大古代文明・文化資源学研究センターの
 覚張(がくはり)隆史助教(考古科学)は
 「日本人が縄文、弥生、古墳の三つの祖先集団からなることを示す初めての証拠だ。
  今後、ほかの古墳人や弥生人のゲノムを広く調べることで、
  日本人の起源の謎に迫っていきたい」と話していると報じられています。

 これまで、日本人の起源については、人類学からのアプローチが主でした。
 頭蓋骨の計測値を使ったり、
 上記の二重構造モデルも歯の形態学が出発しています。
 これらの統計的な処理によって、解説して来ましたが、
 ゲノム解析によって、さらに実証的に解明されると面白いですね。

 なお、明日は所用により日記等は休ませて頂きますので、
 お含みおき下さい。


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