自民党総裁選が今日告示になりました。
僕は自民党員ではありませんから、
投票する事は出来ませんが、やはり興味はあります。
立候補が見込まれていた、岸田氏・河野氏・高市氏の外に、
昨日野田氏が立候補を表明しました。
20人の推薦人が、ようやく集まったからでしょうが、
よく後出しじゃんけんと言われるように、
最後に表明した人の人気が出るかも知れません。
野田氏が立候補した事で、
出馬を画策していた石破氏の評価は下がるような気がします。
野田氏は2015年から3回連続で総裁選挑戦を目指して来ましたが、
いずれも推薦人20名が集められずに断念して来ました。
野田氏が最後まで推薦人獲得に努めて来て、それを達成したのに対し、
石破氏はやはり推薦人がネックになっていましたが、
早々と立候補を断念し、河野氏支持を打ち出しました。
最後まで頑張った野田氏との比較で、執念が感じられないような気がします。
そうした経過からすると、誰が総裁になっても次はないのかも知れません。
これまで20人にならなかった推薦人が、
どうして今回集まったのかも興味を感じます。
あるいは、石破氏を嫌う人達の差し金で、
石破氏の総裁の可能性を絶つため、
野田氏の推薦人が20名になったようにも感じますが、どうでしょうね?
今回の総裁選、派閥の結束が崩れたのが、特徴的な事だと思っています。
これまでの総裁選は、原則としては各派閥で、支持する候補を決めて、
これによって動いて来ました。
今回は、各派閥で支持者を決められず、自主投票とする所が多くなっています。
今回の菅総理の不出馬宣言は、菅総裁の下では選挙が戦えないとする、
若手議員の声が大きくなった事が理由なのでしょう。
それぞれの議員は、自分の当落に影響しますから、
派閥の長老の言う事を聞いていられないと言う事だと思います。
自民党の派閥は、かつての中選挙区制の時には、
党内の党のように、色々な議論があり一様ではありませんでした。
小選挙区制に変わってから、自民党内の声が一色に染まるようになり、
派閥の持つ政策集団としての機能が無くなったように感じています。
その事が、党内での自浄作用を失わせてしまったとも思っています。
今回の総裁選を通して、自民党の派閥も変化するようにも感じます。
自民党員・党友は110万人いるとの事で、国民の概ね1%です。
党員の投票は、各候補得票をドント方式によって383票を分ける事になります。
これに国会議員の383票と合わせて勝者が決まりますが、
過半数に達する候補者がいなかった場合には、上位2人の決戦投票になります。
これは、国会議員の383票と都道府県連の1票を合わせた430票で行われます。
どのような結果になるでしょうか?
総裁選で総裁が決まって、総理大臣になりますが、
衆議院議員の任期はすぐに切れますから総選挙になります。
総選挙で自民党が負けて過半数を割るような事になった時、
新総裁はどうするのでしょうね?
責任を取る事になるのか、敗因は菅総理のせいだとばかりに居座るのでしょうか?
いずれにしても新総裁が誕生しても、総選挙があります。
どうなるのでしょうか?
【今日の一句】
アップルパイ パイ投げシーンじゃ 使えない
クリームが沢山ないと、顔に当たっても面白くないですよね。
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