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2021年09月10日17:50

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イグ・ノーベル賞・・・

 今年もイグ・ノーベル賞の発表がありました。
 昨年も書きましたので、ご記憶の方もいるかと思いますが、
 イグ・ノーベル賞は、1991年に創設された
 「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる業績」に対して与えられる
 ノーベル賞のパロディーです。
 「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる業績」や風変わりな研究、
 社会的事件などを起こした10の個人やグループに対し、
 時には笑いと賞賛を、時には皮肉を込めて授与されます。
 脚光の当たりにくい分野の地道な研究に、一般の人々の注目を集めさせ、
 科学の面白さを再認識させてくれる効果があるとされています。

 賞が創設されて以来、日本は繰り返し受賞していて、
 今年も15年連続で、日本からの受賞者が出ました。
 継続的に受賞しているのは日本以外にイギリスで、
 創設者のエイブラハムズによれば、
 「多くの国が奇人・変人を蔑視するなかで、
  日本とイギリスは誇りにする風潮がある」という共通点を挙げているとの事です。

 今回受賞したのは、
 京都工芸繊維大学の村上久助教らの研究グループによる、
 歩行者がほかの人にぶつからずに歩ける仕組みを調べた研究が
 「動力学賞」を受賞しました。
 村上助教らは、歩きながらスマートフォンを操作する、
 いわゆる「歩きスマホ」をした場合としなかった場合で
 歩行者の動きがどう変わるかを実験したとの事です。
 その結果、「歩きスマホ」で注意が散漫になると、
 周辺の人の動きも乱れてぶつかりそうになったということで、
 歩行者どうしが相手の動きを「予期」することの重要性が確かめられたとのことです。
 イグ・ノーベル賞の主催者は、授賞理由について
 「周囲に注意を払うことが重要だということを気付かせた」としているとの事です。

 今年の受賞内容がBBCジャパンにありましたので、コピーしました。
 生物学賞
 ゴロゴロ音、巻き舌音、ムニャムニャ音、うなり声、シューッという音など、
 猫と人間のコミュニケーション方法の分析

 環境学賞
 さまざまな国の歩道に捨てられたガムに存在するバクテリアを
 特定するための遺伝分析

 化学賞
 映画館の観客の体臭が、鑑賞している映画の暴力描写や性的描写、
 薬物使用、罵倒語などのレベルと呼応しているかの研究

 経済学賞
 政治家の肥満と汚職の関係性の研究

 薬学賞
 鼻呼吸の改善に性的オーガズムが有効かについての研究

 平和賞
 人間のあごひげは顔を殴られた時の保護のために進化したという仮説の検証

 物理学賞
 歩行者同士が絶えず衝突するわけではない理由を明らかにする実験

 動力学賞
 歩行者同士が時に衝突することがある理由を明らかにする実験

 昆虫学賞
 「潜水艦内における新たなゴキブリ抑制法」の研究

 輸送賞
 サイを空輸する際に逆さづりにするのは安全なのかの検証

 今回の動力学賞と物理学賞が似ている感じがします。
 動力学賞は上記の通りですが、
 物理学賞はオランダのチームに授与されたもので、
 鉄道駅での人の流れを分析し、
 なぜ歩行者はほかの歩行者にあまりぶつからないのかを解き明かしたとの事です。

 イグ・ノーベル賞は通常、アメリカのハーヴァード大学で授賞式が行われ、
 たくさんの紙飛行機が飛び交い、
 スピーチが長引くと、小さな女の子が「つまんない!」と叫ぶそうです。
 しかし昨年に引き続き、今年も新型コロナウイルスの影響で、
 オンラインでの発表となったとの事です。
 もっとも実際に授賞式が行われると、受賞者の旅費は自前だそうで、
 オンラインの方が研究者は助かるのかも知れません。

 イグ・ノーベル賞のこれまでの受賞一覧は、ウィキペディアに載っています。
 面白いのですが、件数が多いですから、お時間のある時にでもご覧下さい。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%B0%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%99%E3%83%AB%E8%B3%9E%E5%8F%97%E8%B3%9E%E8%80%85%E3%81%AE%E4%B8%80%E8%A6%A7


【今日の一句】
 価値下がる 取っておいても 不用品


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