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2021年09月07日14:55

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読書感想文シリーズその1298「楽園の烏」

「楽園の烏」
阿部智里
文藝春秋
2021年9月3日読了

[文藝春秋による内容紹介]
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163912547
「この山を売ってはならない理由が分かるまで、売ってはいけない」 資産家である養父の奇妙な遺言とともに、ある「山」の権利を相続した安原はじめ。その途端、彼のもとに「山を売ってほしい」という依頼が次々と舞い込み始める。この山には一体、何が隠されているのか? その答えを知っていると囁く美女に誘われ、山の内部に入ったはじめは、そこで信じられないものを目にする――。舞台は東京から、八咫烏たちが住む異界「山内」へ。猿との大戦(『弥栄の烏』)より20年の時を経て、いま再び物語が動き始める。動乱の時代を生き抜いた八咫烏たちの今。そして新たなる世代の台頭。第1部以上のスケールを持っておくる傑作異世界ファンタジーです。

[読書感想文]
ちょっとほったらかしにしてたら,もう次作が出ちゃったね.今回もまた相変わらずで,いろいろしちめんどくさいことだの.ま,もちろんそれがこのシリーズの持ち味なので,阿部さんのやりたいだけやっていただいてけっこう...つか,思う存分やってもらえばやってもらうほど,楽しいよね.それにしても,阿部さんって,伏線の張り方がおもしろい.ぜんぜん伏せてない「伏線」をばらまいて,それを目眩ましにしておき,その後ろでせっせと本来の意味での伏線を張ってらっしゃる.ホント,めんどくさいことが御好きなんだなぁ.善哉,善哉.
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