mixiユーザー(id:453082)

2021年07月02日04:00

101 view

2021年上半期映画ベストテン

 上半期映画ベストテンという行事(?)はポコペンさんことMさんに提案されて始めたことだった。そうでないとめんどくさがり屋の私がこんなことをするはずがない。ポコペンさんの名前はマイミクの中にまだ残っているけれど、実は2018年3月12日に亡くなられている。突然のことであった。私が映画の記事を書くと、いつもコメントを書いて下さったポコペンさん。こんな人はもういない。今でもミクシィで「今日はポコペンさんのお誕生日です」と表記が出ると、いろいろ思い出す。Mさんは心配して私にいろいろ世話を焼いて下さったけど、私はそれに応えることがついにできなかった。情けない。今でもこんな体たらくである。
 長くなったが、久しぶりに上半期ベストテンをやってみたいと思う。2021年1月〜6月末日までに見た映画から選出しました。
 ※( )内は監督名

●日本映画

1. 茜色に焼かれる(石井裕也)
2. 花束みたいな恋をした(土井裕泰)
3. あのこは貴族(岨手由貴子)
4. BLUE/ブルー(𠮷田恵輔)
5. シン・エヴァンゲリオン劇場版:||(庵野秀明)
6. すばらしき世界(西川美和)
7. 街の上で(今泉力哉)
8. 海辺の彼女たち(藤元明緒)
9. あの頃。(今泉力哉)
10. まともじゃないのは君も一緒(前田弘二)

●外国映画

1. アメリカン・ユートピア(スパイク・リー)
2. ファーザー(フローリアン・ゼレール)
3. 21ブリッジ(ブライアン・カーク)
4. 私たちの青春、台湾(ユエ・フー)
5. 新感染半島 ファイナル・ステージ(ヨン・サンホ)
6. 夏時間(ユン・ダンビ)
7. ノマドランド(クロエ・ジャオ)
8. グリーンランド 地球最後の2日間(リック・ローマン・ウォー)
9. ウェイティング・バーバリアンズ 帝国の黄昏(チーロ・ゲーラ)
10. クワイエット・プレイス 破られた沈黙(ジョン・クラシンスキー)

*一言
・コロナ禍による緊急事態宣言のせいで、昨年公開の予定が今年にズレこんでいる作品がある。ヒドい作品だとやっと公開だとおもった矢先にまた緊急事態宣言とぶつかり、さらに来年(2022年)に延ばされるものもある。また上映は制限された。昨年同様、大手シネコンは休業を余儀なくされた。再開しても土日の上映は中止された。最終回は遅くても18時台で、レイトショーはもちろんなくなった。勤め人はどうしろというのか。そんな中での不自由な鑑賞であった。

・それでも日本映画は質の高いものが多く、順位を決めるのにも悩んで苦労したほど。この調子で下半期もいくか。一方の外国映画はなかなか面白いものに出会わず、どうしたことか、と思う。やはり配信の方に人材や製作費が流れているのか。

・そんな中、外国映画の1位『アメリカン・ユートピア』はダントツな面白さであった。私は洋楽に疎くトーキング・ヘッズもデイヴィッド・バーンも知らない。それでもそのステージには圧倒された。2位の『ファーザー』、認知症の父親と介護する娘の愛の物語と聞いて「湿っぽいなあ」と見逃したら、絶対もったいない。実際は観客が父親の視点になって認知症を体験する、ある種のSFのような作品だ。そこは時間の概念がなく、人物も定かではない、とてつもなく不条理で頼りない世界である。3位『21ブリッジ』。こういう普通のアメリカ映画がなくなった。本来のアメリカ映画とはこういう面白さである。ドン・シーゲルの映画みたいだという声があったが、それにピンとくる人は見るべき。日本映画の寸評は長くなるので、申し訳ないけど略します。

・ポコペンさんはさらに監督賞や男優・女優の賞まで決めていた。よくそんなめんどくさいことをするなぁ…と思ったものだが、それほど本当に映画が好きな人でした。今さらですが、ポコペンさん、私みたいな者にまで構ってくださって、ありがとうございました。

1 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する