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2021年05月16日17:00

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さびしんぼう

 昨年亡くなった、大林宣彦監督の「さびしんぼう」を久しぶりに観ました。

 この映画は、私が元加賀小学校6年生の時の映画教室で観た作品でもあり、その後も何回か観ている思い出深く好きな映画の一つです。

 大林監督の故郷でもある尾道を舞台にした「転校生」「時をかける少女」と並ぶ尾道三部作の最後の作品で、男の子の思春期が大きなテーマとなっています。

 以前はそれほど感じませんでしたが、この年代の男の子が母親から自立していく姿がはっきりと描かれており、そういうことに関心が向くようになったのは、自分の子供達がそういう年代になったということかもしれません。

 また同時に、親の世代も青春時代には沢山の思い出を持っており、色ろなことを胸に秘めながら日々の生活を送ったり子育てをしているということも、ある種のサブテーマのように語られているのだなとつくづく思いました。

 恐らく私が中学か高校くらいの頃に、テレビのロードショーでこの「さびしんぼう」が放映され、ゲストで出ていた大林監督が、「若い人向けに作った作品なんだけど、大人の人達が昔のことを思い出して涙したりもしています。」と言っていた意味が、実感として分かって来た気がします。

 映画や本は、時期を経て見直したり読み直したりすると、別の見方ができるようにもなって、その感じ方の違いが人間の成長というか、器のようなものなのでしょう。

 最近の映画に慣れてしまっている今の若い人にとってはやや飽きてしまうようにも感じますが、是非ご家族で見て頂きたい作品です。
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