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2021年04月02日15:29

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シン・エヴァンゲリオン劇場版

シン・エヴァンゲリオン劇場版を観て来た。
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26年に渡るエヴァの神話もこれにて完結。感慨深いものもありました。私が行った映画館は、音質(なのかな?)が選べるらしく、普通のと、爆音上映と極爆上映と3種類あったのですが、折角なので1番凄そうな極爆上映にしてみました。音で座席がガタガタ揺れる(笑)。遊園地の乗り物みたい。

パンフレットが欲しかったのですが完売してた。エヴァ人気ですね。グッズはノートやチケットホルダーやイヤホンジャックや、色々あった。

北極圏での戦いの時、昔のロボットアニメのような曲がかかるのですが、それが胸熱!あれ、きっと意図的よね。庵野氏の好きな物や、オマージュも沢山入っていたんだろうな…と。
冒頭のバトルシーンと北極圏バトルは、もう、カット割りとスピード感がえげつなくて、動体視力が追いつかない。「え?今マリちゃんの乗ってるエヴァ何処?」みたいになる。

マリちゃんと言えば、「イスカリオテのマリア」という台詞で「あーーー!!!」ってなった。そうか、だから彼女の名前はマリなのか。イスカリオテのユダは13番目の弟子で裏切り者。マリちゃんは裏切り者のマリア様なのか。

私はTV版の終わり方も、旧劇場版の終わり方も好きで、特に旧劇場版のディストピアな終わり方…あれは、アダムとイヴ計画失敗ってコトだと思うケド…が好きで、「何だよ、この松尾スズキの芝居みたいな終わり方!」ってちょっと笑っちゃったりもしたんだけど(松尾氏と庵野氏、親交あるしね)。それと比べると、今回の終わり方は、私にはちょっと綺麗過ぎて平和過ぎてしまったのだが、今の世の中、現実社会の方がディストピアみたいだもんな。せめて映画の中だけでも希望があった方が良い。なので、希望を感じるこの終わり方で良かったんだと思う。

ツイッターに『これって、実質、筋肉少女帯の“機械”なのでは?』というコメントがあったのだが、その意味も分かった。確かにゲンドウは筋少の“機械”かも知れない。
筋少の機械は、狂った男が天使を呼ぶ為の機械を作る話。男は言う「ホラごらん天使呼ぶための機械さ。これで消せる、人の悲しみを。」と。誰にも愛されなかったこの男と男を信じた女性には、最後天使が降って来たのが見える…という物語(というか歌)。冒頭の“あの男は狂っていた 本当に人を救う気でいた”もちょっとゲンドウっぽいかも。
ゲンドウからしたら、人間の魂を全部一緒にして浄化して「争いも悲しみも苦しみもない世界」を作ろうとしたんだもんな。で、そうすれば自分もユイさんに会えるし。でも、それって盛大なお節介のような気がしてな…。その過程で死んじゃった数多の人達の魂は浄化出来てねえから死に損じゃん!と思うし(そういう人は選ばれた人じゃないからです!ってなるのかも知れないが。エヴァの話のベースはキリスト教やユダヤ教だし)。

そもそも、綾波レイちゃんは、筋少の“何処にでも行ける切手”に出て来る少女がモデルだしな。でも、映画内でかかる曲はユーミン。歌詞を咀嚼して「なるほど!」と思う。愛の話だからか!(愛憎の話かも)色んな愛があったね。親子、恋人、夫婦、師弟、上司と部下、友達同士諸々。

エヴァの物語は、息子(シンジ)の成長物語…所謂父親殺し…の話でもあり、人類が神様と対峙したと考えれば、神秘学的には神殺しの話になるんでしょうね。最後ゲンドウさん、神様どころか宇宙になってたケド(って解釈したよ私は・笑)。ビッグバンよ、もう1度だね。
そして、最後まで観ると「理と感情(想い・思い)では、感情の方が勝つんですよ。」という話なのかも知れない。最後の壮大な心中。あれ、最後、宇宙が宇宙と心中したようなモノよね。

アスカちゃんが、本当に全編通じて良い子で「オマエ、いい女だなぁ!」と言ってしまう。「私はここにいるんじゃない。守るのよ。」に痺れた。そういう運命で役回りで、そう仕組まれていたとしてもそれを全うする。ホント、良い女だよ、アンタ!
そして、ケンスケがな…。もうこれは映画観てくれ。トウジがな…これも映画観てくれ。ケンスケとアスカが良いんだ!!ところで、最後アスカは出て来ないケド、アスカって助かったという解釈で良いのよね??(それとも使徒になっちゃったからダメなの?)

レイちゃん(のそっくりさん)。村での出来事。おそらくこれフラグだ(凄く幸せそうだったから)と思いつつ観てたケド…。ああ、そうだとは思ったケド…。
余談だが、私TVシリーズの時から、カヲル君はユイさんに似てると思うが、レイちゃんはあまりユイさんに似てないよね…と思ってて。が、ひょっとしてレイちゃんてシンジ君似なのでは?女の子だったら「レイ」と名付けようとしてたから、あれって、ゲンドウさん、心の何処かで息子の顔をベースにしてレイちゃん作っちゃったんじゃあ…。そう考えたら何か切なくなった。

EDロールのスタッフの名前。話の内容も相まって、私は「ああ〜、リリンが、こんなに沢山のリリンがああああああ〜」ってなった。最後のスタッフロールの名前。あれが、降って来る沢山の白いリリンに見えたんだ。いや、ホント。スタッフロールは上に上がっているのに、私には降って来るように見えた。

サーフィンしてるように戦艦に乗ってるエヴァがとても恰好良かった。
マイナス宇宙…イマジナリー宇宙での戦いで、茶の間で戦うエヴァで「実相寺昭雄?!」ってなった(笑)。でも、これってオマージュかな?庵野氏、ウルトラマン好きだし。それが映画の撮影セットになってたのにも笑った。庵野氏の『プロフェッショナル』を観たのだが、撮影スタジオが実際使っていた撮影スタジオにちょっと似ていたような。

あと、これだけは言わせて。エッフェル塔の使い方ーーー!!!(笑)

エヴァ神話完結。私にはスタッフロールが降って来るリリンに見えたので、こう言いたい。リリンの1人の庵野さん、沢山のリリン達(スタッフさん)、本当にお疲れ様でした。

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映画館でミニフライヤーみたいなの貰った。これ何だろう?映画観た人への特典なんでしょうか?裏側は名台詞集になっている。
私が好きな台詞は「Excusez-moi,Eiffel!!」(笑)。ごめんあそばせ、エッフェル。
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