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2021年03月02日00:28

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【格闘】五味×皇治

五味隆典(42)
身長173cm
体重78kg
51戦36勝15敗

皇治(31)
身長173cm
体重65kg
42戦28勝14敗

これはユニークな試合だ。総合格闘家である五味と、キックボクサーの皇治の対戦なんだけど、MMAルールだと捕まったら終わりの皇治が圧倒的に不利。と言うか勝ち目は殆ど無いと言っていいだろう。
だがキックボクシングルールだと皇治の土俵だから五味が不利。それじゃボクシングルールはどうだ?って逆の発想。
元々五味は総合格闘家と言ってもストライカー色が強いし、確か脚に古傷があるから、蹴りナシのルールは向いてる。
ただこれ、純粋に『ボクシング』の試合だと思って観るとしたら大変だ。体重差13kgの試合なんて聞いたことがない。皇治はウエルター級、五味はライトヘビー級で4階級の差がある。

内容は予想通りだったけど、皇治の打たれ強さには、凄いとか驚いたとか通り越して、ほとほと呆れ果てた。一体全体どうなってるんだ?子供の頃から父親にスパルタ教育よろしくボコボコにされてたらしいから、打たれ慣れてるってのがあるのかもしれないが、普通ボクサーとかは若い頃は結構タフだとしても、キャリアを重ねて打たれ続けると最終的には打たれ脆くなるものだ。子供の頃から打たれ続けてる皇治も、脆くなっていておかしくない。衝撃を逃す究極の技術を会得してるのか?或いは肉体的なダメージを超越する驚異的な精神力なのか?根性が凄まじいのは間違いないが、それにしても常軌を逸した打たれ強さだ。

ま、この一戦に関しては五味がだらしなかったのも確かだろう。80kg近い体重ってナンダ?首周りとかパンパンで、まるでプロレスラーみたいな体型。とてもじゃないが瞬発力勝負の打撃系格闘家の体型ではない。後半は完全にスタミナ切れとなり、自分の腕を上げることすら苦しそうだった。『ジャブを打つ』と言うより、ただ左手をつっかえ棒の様に突き出して皇治を追い返してただけ。その左手が上がらなくなると無理矢理スイッチし、今度は右手をつっかえ棒にする始末。
年齢的な事もあるし、モチベーションも上がらないのだろう。全くもってリングに上がる身体ではなかった。

戦前は、皇治は身体も小さいしパンチも無い。多少打たれ強いとは聞いてるけど、さすがに自分のパンチなら簡単に倒せるだろうとタカをくくってたんじゃなかろうか。体重差もあるしね。ところが判定まで縺れ込んでしまう。ダウンシーンも無く何ら盛り上がらない試合だった。
そんな自分が腹立たしかったんじゃないかな。相手を舐めてた自分。思う様に動けない身体…
皇治のファイトスタイルも鬱陶しかったに違いない。どれだけ打ち込んでもしつこく食い下がって来る。かと言って大したパンチも打って来ない。ただひたすら打たれ続け、ただひたすら耐えるだけ。
どこまでやっても、自分も倒されないし、向こうも倒れない。我慢比べの様な展開で、一体全体何を頑張ってるのか?何を目的に戦ってるのか判らず、出口の無いトンネルの中に迷い込んだみたいな感じだった。
そんな事(倒されまいとする事)に頑張るぐらいなら、いっそ俺の事を豪快にKOしてくれよ、なんて五味は思ったんじゃないかな。その方が潔いし。
当然ながら試合直後はかなり機嫌が悪そうだった。最後まで耐え抜いた皇治はやり切った清々しい表情だったのに対し、五味は明らかに
『テメエしつこいんだよ』と言いたげであった。

それでもすぐに気持ちを入れ替えて、健闘した皇治を評価した点はさすが大人。『良いキンタマ持ってるよ!』と会場を沸かせる辺りは、さすがは大晦日の男だ。
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