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2021年02月01日09:32

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古楽の楽しみ、他 LXXVIII (随時追記)

古楽の楽しみ 2020/10/28(水)放送分
▽音楽と言葉の小宇宙 モンテヴェルディのマドリガーレ

<ゲスト解説者を迎えて>案内人:藤原一弘(音楽学者)音楽と言葉の関係性を追及したイタリアの作曲家モンテヴェルディのマドリガーレを中心にお送りします。

「マドリガーレ集 第2巻から 新しき夜明けはいまだ訪れず」
モンテヴェルディ:作曲
(合唱)コンチェルト・イタリアーノ、(指揮)リナルド・アレッサンドリーニ
(4分10秒)
<OPUS111 OPS 30-111>

「マドリガーレ集 第2巻から 波はささやき」
モンテヴェルディ:作曲
(合唱)コンチェルト・イタリアーノ、(指揮)リナルド・アレッサンドリーニ
(2分39秒)
<OPUS111 OPS 30-111>

「マドリガーレ集 第4巻から 私は死にたいのです」
モンテヴェルディ:作曲
(合唱)ラ・ヴェネシアーナ、(指揮)クラウディオ・カヴィーナ
(3分22秒)
<GLOSSA GCD 920924>

「バッロ・ディ・マントヴァ」
ジョヴァンニ・バッティスタ・フェリーニ:作曲
(オルガン)リウエ・タミンハ
(3分16秒)
<ACCENT ACC 24225>
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「マドリガーレ集 第4巻から ああ、悲しい別れ」
モンテヴェルディ:作曲
(合唱)コンソート・オブ・ミュージック、(指揮)アントニー・ルーリー
(3分15秒)
<ポリドール F35L-50344>

作風を知るのに格好の作品
冒頭では二人のソプラノが同じ音
悲しい辛い、の部分で第一ソプラノが半音上がり痛切な不協和音
男女が離れ離れになる悲しみ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「マドリガーレ集 第4巻から ああ、悲しい別れ」
モンテヴェルディ:作曲
(合唱)デリティエ・ムジケ、(指揮)マルコ・ロンギーニ
(3分58秒)
<NAXOS 8.555310>
抱擁を解く辛さを旋律で表す
端正に曲の美しさを表した前曲、
今度は恋人と離れる辛さはより生々しく

微妙な音程の取り方で不協和音を
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「マドリガーレ集 第5巻から お前を愛し、自分の命よりも愛すよう」
モンテヴェルディ:作曲
(アルパ・ドッピア)マーラ・ガラッシ
(3分25秒)
<GLOSSA GCD 921301>

アルパ・ドッピア:弦が二列に張られたハープ
これまではクレモナとマントヴァで書かれた作品
以降ヴェネツィアのサンマルコ大聖堂の楽長に就任してからの作品
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「マドリガーレ集 第6巻から 西風が帰り」
モンテヴェルディ:作曲
(合唱と合奏)デリティエ・ムジケ、(指揮)マルコ・ロンギーニ
(4分10秒)
<NAXOS 8.555312-13>

1614年出版
14cイタリアの詩人ペトラルカによるソネット、出会いから20年経って恋人が亡くなった後
春の情景は一切を拒む砂漠、獰猛な野獣に過ぎない
それまでの優美な筆致から一転し激しい言葉遣い
失意を歌う後半は音楽史上かつてない
書き間違いかと思われるほどの不協和音を用いて悲しみを表現する
愛しいラウラを失った悲しみに胸を抉るような不協和音を宛てた
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「2つのバイオリンと通奏低音のためのカンツォーナ 第5番」
ピッキ:作曲
(合奏)ソナトーリ・デ・ラ・ジョイオーサ・マルカ
(3分15秒)
<DIVOX CDX-79707>

モンテヴェルディと同時代に活躍した作曲家
ジョヴァンニ・ピッキ
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モンテヴェルディは生前に八巻のマドリガーレを出版したが他の作曲家のに混ざる事も
彼の作品が入ると売れ行きが伸びると看做された?

「私はつまずき倒れてしまう」
モンテヴェルディ:作曲
(カウンターテナー)フィリップ・ジャルスキー、(合奏)ラルペッジャータ、(指揮)クリスティーナ・プルハル
(4分02秒)
<VIRGIN CLASSICS 5099923614024>

「苦悩もかほどに甘く」
モンテヴェルディ:作曲
(カウンターテナー)フィリップ・ジャルスキー、(合奏)ラルペッジャータ、(指揮)クリスティーナ・プルハル
(3分49秒)
<VIRGIN CLASSICS 5099923614024>

傍から見れば愚かで悲しい恋をする男の心情
当時の演奏習慣に沿うものだけではなく時に現代的な即興もする他の楽器も交えて
現代に蘇らせるためバロック音楽に21世紀の手法を加えたラルペッジャータの演奏、
古楽のこれからの道を示すもの

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