mixiユーザー(id:12410478)

2021年01月21日10:19

318 view

東京は、猫になれる貴重な街。。

たまに、
「俺なんか、最初は三畳だった」(上京した最初のお部屋)と言っていた恩師の言葉を思い出します。
この方は、近代文学研究家。大変な読書家ですが、三畳間に住んでいた大学生のころは、どうなさっていたのでしょう。

この話を伺った院生のころは、「先生のことだから、大学の図書館から本を借り、返すということを繰り返して勉強していたんだろう」と思っていました。

しかし、恐らく、そういうとらえ方では不十分だと思います。
身動きが取れないほどの狭い空間だからこそ、内面に沈潜していった…ということがあるでしょう。
先生の書く論文は、凄味があるほどの恐ろしさです。剣士にたとえると、宮本武蔵か柳生宗矩か。私は太刀打ちできません。機関銃でも持ち出す、すなわち、全く違うコンセプトをとらないと、どうにもならないです。私だけではなく、他の人もそうでしょう。

狭いところに入って内面に沈潜する。まるで猫のような話です。
そういえば、先生は熱狂的な愛猫家でした。
猫は同時に、外を走り回ります。夏場、屋根の上に寝ているなどということを含めると、家の中に寄り付かないこともあります。

自分のスペースが狭いと、必然的に猫のように図書館にいたりする時間が長くなります。大学生なら、サークル室でゴロゴロするでしょう。サークル室に女性が泊まるのは序の口(二十四時間、人がいるから、痴漢が襲ってきても叫べばいいから)、中にはキャンパス内に住む者すらいる(例 東京外語大)そうです。

やはり、猫のような生き方が可能なのは、東京でしょう。
田舎の国立大学に徒歩で通うとしても、庭付きの結構な家があったら、図書館やサークル室に居ついたり、内面に沈潜し続けることは出来ません。

今、東京の中古物件を検索してみました。二十三区内ですから、本来は、高嶺の花。二十三区に家が買えないから、埼玉のバス便の家にするというのが、世間一般の姿ですが、一千万円程度の家が山ほどあります。
(下のサイトの「並び替え」を「価格が安い順」にしてみてください)

https://realestate.yahoo.co.jp/used/house/search/03/13/?geo%5B%5D=13117&geo%5B%5D=13119&geo%5B%5D=13106&geo%5B%5D=13107&geo%5B%5D=13108&geo%5B%5D=13118&geo%5B%5D=13121&geo%5B%5D=13122&geo%5B%5D=13123

接道なし、容積十坪などという、恐ろしい物件が並んでおり、
風呂がない物件すらあります。
ところが、東京には深夜零時ごろ閉まる、天然温泉があります。銭湯もまだ生き残っています。
シャワー室があれば、アリかもしれません。

私は、子育ての都合から、普通の家を買いました。
おかげでいい地域(政財界の貴顕から渡り職人まで、八十過ぎから新生児までバラエティに富んだ人が住む地域。高級住宅街という意味ではない)に暮らしています。戦前から続く小粋な店で、割烹酒を飲んだりできました。

家族がいる以上、無理でしょうが、
たまに、猫のような暮らしを夢想します。


“脱・東京“加速の実態 コロナ禍で地方永住は本当に進んでいるのか?「お金のかけ方が家の外から“中”へ」
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=54&from=diary&id=6384176
11 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2021年01月>
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31