コロナ禍の大変な中、受験された方々本当にお疲れさまでした。
いつものようにネットでは難易度についていろいろ言われていますが、
第1次試験は易しかった科目と難しかった科目に二分された格好でしょうかね。
第2次試験は生保1と生保2の問題を見ましたが、「そこ突いてくるか〜」
という問題もあったものの、所見を書く問題は比較的素直だったのではないでしょうか。
社内では第2次試験(生保2)の受験生支援のため模擬試験を作成したり
採点したりしていましたが、直前の模試で私が考えたのは以下のような問題でした。
あなたの所属会社では、これまで邦貨建て(円建て)保険のみを販売していたが、
国内の低金利環境が長期的に続いている現状を踏まえ、
外貨建て保険を新たに販売することになり、商品間の収益・リスク構造等の差異を
考慮し、当該新商品のための商品区分および資産区分を新設して
区分経理を行うことを選択した。
かかる状況において、区分経理の基本的な考え方、区分経理を行うにあたっての
留意点について、アクチュアリーとして所見を述べなさい。
なお、解答にあたっては次の論点を必ず含めること。
・事業費配賦
・全社区分からの出資(初期投資)
・区分経理後のリスク管理
生命保険会社では現行のソルベンシーマージン比率計算において
「巨大災害リスク」は算出が求められていないが、異常気象や感染症の流行など
巨大災害による保険金支払自体が今後生命保険会社のソルベンシーに大きな影響を
与えることも想定される。
かかる状況において、巨大災害リスク管理について、アクチュアリーとして所見を
述べなさい。
なお、解答にあたっては次の論点を必ず含めること。
・巨大災害リスク量計測モデル
・資産運用への影響
・生命保険会社の免責条項
・適切な責任準備金評価
・通常の予測の範囲を超えたリスクへの財務上の備え
・統合的リスク管理(ERM)
テーマはドンピシャで的中といってもいいのではないでしょうか。
・・・本音はこんなところで運を使ってていいのかという思いもありますが。(^^;)
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