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2020年10月17日16:49
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ローリングストーン誌が選ぶ「歴代最高のアルバム 2020改訂版」
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…「BLOOD ON THE TRACKS」／BOB DYLAN
先日ですが、ローリングストーン誌の「歴代最高のアルバム 2020改訂版」が発表されました。
内容はこちら。
https:/
皆さん、どうですか？
なかなか、衝撃的な内容になっています。
このランキングなのですが、300人以上のアーティスト、プロデューサー、評論家、音楽関係業者にアンケートをとり、作成されたものです。
ちなみに、2003年版（https:/
2003年と2012年についてはほとんど、内容は変わっていないようで、見ていただければわかるとおり、THE BEATLESのアルバムがTOP10に４枚もあるわけです。
さて、今回のランキングですが、先ほども書いたとおり、なかなかの波紋を呼んでいるようです。
このランキングを見て、は？？？と思う人も結構いるんじゃないですか？
僕も、最初に見たときはひっくり返りました。
今回のランキングのポイントは、以下の４点かなと個人的には思います。
��THE BEATLESをはじめとするロッククラッシックの名盤が軒並み、順位を下げた。
�▲劵奪廛曠奪廚筌優�ソウル以降のR&Bの台頭
�Ｇ�代にかかわらず、異様な強さをみせるオルタナ系
�ぅ櫂奪廛蹈奪�の復権
では、それぞれ、詳しくお話してみたいと思います。
� �THE BEATLESをはじめとするロッククラッシックの名盤が軒並み、順位を下げた」
これは一目瞭然ですね。
2003年、2012年とTHE BEATLESのアルバムはTOP10に４枚も送り込んでいましたが、今回は「ABBEY ROAD」の5位が最高で、ほかのアルバムはTOP10には入りませんでした。
「Sgt PEPPERS LONLEY HEARTS CLUB BAND」は2003年、2012年は首位でしたが今回は24位に沈んでいます。
ただ、見直してみてちょっと面白いのは「ABBEY ROAD」は2012年は14位だったのに、今回は5位に入り、THE BEATLESのカタログのなかでも、最も先鋭的でオルタナな雰囲気のある「REVOLVER」は11位にとどまっていて、このあたりは��や�い離櫂ぅ鵐箸砲眥未犬襪里�なと思います。
ボブ・ディランも各作品の順位を下げています。
「HIGHWAY 61 REVISITED」や「BLONDE ON BLONDE」は今回はTOP10に入らず、大きく順位を下げました。
その代わり、前回16位だった「BLOOD ON THE TRACKS」が9位に入っています。
フォークロックの先駆けでサウンド的にも影響力があり、政治的なシュールな歌詞が特徴的な「HIGHWAY 61 REVISITED」や「BLONDE ON BLONDE」よりも、ディランの私生活や心情を反映した「BLOOD ON THE TRACKS」が高評価を得ているという点も、今回のランキングの特徴かもしれません。
他にもジミヘンは「ARE YOU EXPERIENCED」の30位が最高、LED ZEPPELINは「�検廚�58位が最高と、かなり厳しい結果になっています。
「HOTEL CALIFORNIA」に至っては37位から118位、「WHO’S NEXT」は28位から77位です。
厳しいですね〜。
�◆屮劵奪廛曠奪廚筌優�ソウル以降のR&Bの台頭」
今回のランキングでは、ローリン・ヒルの「THE MISEDUCATION OF LAULYN HILL」が衝撃のTOP10入りを果たしました。
このアルバム、無茶苦茶、はやりました。
ヒップホップが苦手だった僕も、このアルバムは一時期、聞きまくっていました。
当時の僕の周りで、少しでも音楽を聴いている人でこのアルバムを持っていない人なんて、いなかったと思います。
僕たちの世代だと、普遍的な名盤、という感じでしょうか。
ただ、これが2012年のランキングではどうだったかというと、100位以内にも入っていませんでした。
他にも、僕が確認した限り、2012年版でTOP100に入っていたヒップホップはPUBRIC ENEMYぐらいでした。
ただ、今回はざっと見る限りTOP30にカニエ・ウェスト、ケンドリック・ラマー、ノートリアスBIG、ディアンジェロとヒップホップやネオソウル系のアーティストがずらりと並んでいるのです。
このあたりも、今回のランキングの特徴といえると思います。
��「年代にかかわらず、異様な強さをみせるオルタナ系」
「NEVERMIND」が6位に入ってきました。
衝撃です。
80年代のメインストリームロックを一掃した、名盤中の名盤がようやくここまで上がて来たのかな、という感じでしょうか。
個人的には、このアルバムは１位でもおかしくはないし、次回のランキングではTOP３には入るだろうとは思っていますが。
RADIOHEADは「KID A」が20位に入りました。
このアルバムもリアルタイムでは衝撃的でしたし、発売当時、このアルバムの話題で友人と何晩も飲み明かしたものでした。
今、振り返ってみると、このアルバムの存在が現在までロックを生き永らえさせたといっても過言ではないと思いますし、この位置は妥当、というかもっと評価されてもいいかなとは思います。
THE CLASHの「LONDON CALLING」も強いですね〜。
THE VALVET UNDERGROUND、TALKING HEADS、パティ・スミス、RAMONESの評価の高さも痛快。
このあたりは落ちないだろうな〜、とは思います。
HM/HRに対してはいつも厳しいローリングストーン誌（苦笑）のランキングでもGUNS ‘N’ ROSESが高評価なのは、彼らの異端性を表しているのかなと思います。
80年代後半にロサンゼルスから登場したHM/HRバンドだけど、彼らをLAメタルだと思っている人は誰もいません。
その異端さがオルタナな雰囲気を出している、ということなのかな。
�ぁ屮櫂奪廛蹈奪�の復権」
とは書きましたが、ここでのポップというのは親近感というか等身大のアーティスト、作品という意味で捉えてもらえばうれしいです。
まずは何といっても「噂」でしょう。
このアルバム、コアなロックファンからは、よく叩かれていますよね。
というか、ピーター・グリーン信奉者というか、ハードなクラッシックロックが好きな人たちかな？
でも、すごくよく出来たアルバム。
質は異様に高いし、時代にとらわれない輝き、音だと思います。
ジョニ・ミッチェルの３位もびっくりしましたが、確かに素晴らしいアルバムですよね。
ディランよりも上にいるというのが、面白い。
クラッシックロックの名盤が順位を下げる中、「TAPESTRY」も高い評価でランキング上位に残っています。
時代を超えても、素晴らしいアルバムは評価され続けるということと、先進性やメッセージ性よりも、親近感が優先されたランキングを反映しているのはこのあたりの作品なのかなと思います。
それと言っておきたいのは「WHAT’S GOING ON」と「SONGS IN THE KEY OF LIFE」ですね。
このあたりが高評価は、要はロックファン（クラッシックロックも含む）とヒップホップやR&Bのファンが共通して愛している作品が、「WHAT’S GOING ON」と「SONGS IN THE KEY OF LIFE」なのかなと思います。
個人的にはここに「暴動」が加わってもよさそうかなとは思いますが…。
さて、ざっと振り返りましたが、こうやってみると、クラッシックロックへの厳しい風当たりは、やはり複雑な感情を想起させると思います。
しかし、あえて僕は、この結果は、健全なものなのではないか、と言っておきたい。
僕はTHE BEATLESが大好きです。
彼らが最も偉大なバンドだということにも、異論ありませんし、THE BEATLESの全カタログは、僕は墓場まで持っていこうと思っているほど、愛しています。
しかし、こういうランキングで、TOP10に４先品も入っているのは、しかも21世紀を超えた現代までこうした評価なのは、いかがなものでしょう?
ローリングストーン誌も言っていますが、このランキングが、これまで光の当たることのなかったロックの名盤に、少しでも注目が集まれば、それはよかったのかなと思います。
それと、最後に、これを言ってはおしまいなんですけど、結局はロックが好きな人は好きなものを、面白いと思うものを聴いていればいい、ということなのだと思います。
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