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2020年09月08日19:38

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12人の優しい日本人・・・

 昨夜は、NHKのBSプレミアムで、映画「12人の優しい日本人」を観ていました。
 「12人の・・・」となれば、1957年に公開された、
 シドニー・ルメット監督作品の「12人の怒れる男」を思い出します。
 ほとんどの出来事がたった一つの部屋を中心に繰り広げられ、
 密室劇の金字塔として高く評価された映画です。
 そのパロディだと思いながら観始めましたが、
 途中で監督は、三谷幸喜さんかなと思って、ネットで検索したら、
 三谷幸喜さんが、脚本を書いていました。
 原作は、三谷さんが、
 東京サンシャインボーイズのために書き下ろした戯曲との事です。

 「怒れる男」は、ヘンリー・フォンダ演じる主人公が、
 父親殺しの嫌疑で裁判にかけられ、他の陪審員はすべて有罪とする事件を、
 1つ1つ反証を挙げながら説得して行き、
 最後には無罪の評決を下すとのストーリーです。

 「優しい日本人」は、1991年に製作された映画です。
 舞台で初演されたのが、1990年7月30日との事です。
 日本の陪審員制度とも言うべき、裁判員裁判の制度が始まったのは2009年ですから、
 脚本が書かれたころは、裁判員制度の検討も始まっていなかったと思います。
 ですから、裁判員制度とは関係のないフィクションです。

 夜の国道でトラックにはねられ死亡した男性をめぐり、
 男性を路上に突き飛ばしたとして殺人の容疑をかけられた
 男性の別れた妻の陪審審理のため、
 12人の一般市民が陪審員として会議室に集められます。
 評決は全会一致が原則である中、最初の決で12人全員が「無罪」に挙手し、
 呆気なく審議終了・解散となりかけたところ、
 一人の陪審員が「話し合いがしたいんです」と言って意見を「有罪」へと翻します。
 いざ話し合いが始まってみると、
 理由があやふやな人、参加意欲の乏しい人、付和雷同な人、意固地すぎる人など
 様々な人がいて、議論するたび、有罪無罪の決をとるたびに
 各自の考えは二転三転します。
 こんな状況で、良くも悪くも日本人らしい12人が、
 男性の死をめぐって事件か事故か、有罪か無罪かで
 激論を交わすとのストーリーです。

 「怒れる男」の方は、陪審員が全員男性でしたが、
 「優しい日本人」の方は、3人の女性が入っています。
 今、作るとなるともっと女性を増やさないといけないかも知れません。
 映画の中では、頻繁に煙草を吸うシーンが出て来ました。
 当時はそうだったよなぁと思いながら観ていましたが、
 これも今はダメでしょうね。

 「優しい日本人」の出演者は、全部で14人です。
 演じた俳優の内、僕が名前を知っていたのは、林美智子さん、豊川悦司さん、
 そして守衛役の久保晶さんだけでした。
 他に、顔を見た事はあるなぁと言う感じの俳優さんはいましたが。
 しかし、出演者はそれぞれ演技力のある人だと思いました。
 こんな人いるよなぁと思いながら観ていました。
 中々面白い映画でした。


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