森鴎外「高瀬舟」を読む

　先般京都のＡＬＳ患者が医師に依頼し、自ら命を絶ったのが話題になりました。
高瀬舟も安楽死を扱った小説です。小説では結果的に死にかけて苦しんでいる弟の望み通りに手を貸し、弟殺しとなり島流しにされる兄が描かれましたが、安楽死させた2人の医師はどうなるのかな？鴎外が現代に生きていたら同じ医師としてこの事件をどうみるのか聞いてみたいと思いました。
　高瀬川も京都の観光名所のひとつで、一の舟入界隈も風情がありますが、かつては罪人を大阪まで運ぶ水路であったかと思うとまた見方が変わる気がします。