mixiユーザー(id:24746183)
2020年07月07日22:52
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復刻】元・ブラックニートとココミのラブ��
愛ミクの皆様ごきげんよう(๑˃̵ᴗ˂̵)
初めてこのシリーズに触れる方は、
はじめまして
地味に評判だったという、
【ブラックニートのホワイトラブ】
の、続編を書くことにしました。
このシリーズと、怪談シリーズは、
特に愛されているようですね。
単発の日記も読んでいただき、
感想までいただき、
まことにありがとうございます。
今回は、それずに恋愛できるのか？
さっそく、どうぞ
。。。。。。
俺の名前は、神（37歳・自営業・元引きこもり）。
俺は、
【20年間の引きこもり】
という、
悲惨とも思える環境から、
奇跡的に人生をひっくり返し、
仕事も軌道に乗りはじめた。
さらには自分の父親を、牢獄にブチ込んだ。
あれから2年の月日が流れていた。
スタッフも優秀な方ばかりで、
一波超えて、俺たちは確固たる絆を得た。
母親の入院。父親の逮捕。
弟との共同起業。
お金や、成功哲学のセミナーを出来るスタッフもいれば、
シャトルバスで、日本中を駆け巡ってくれるドライバーまでいる。
元引きこもりの男性スタッフが、パソコン関連のエキスパートだ。
女性スタッフだっている。
俺の大の苦手である事務や経理を、
いつも笑顔でこなしてくれる。
俺はひたすら読書や勉強をし、
セミナーの内容や台本、無料冊子や本を書きまくっている。
それぞれが適材適所で、頑張って働いている。
【あの殺人事件】
は、
俺とメンバーが命懸けで、終息を迎えた。
俺の父親・知念サクマは、
全ての犯罪を暴かれ、
無期懲役との判断が下った。
2度と、塀の外には出られない。
当然の報いだ。
まだ仕事は途中の段階だが、
コンセプトは、
【ニート、引きこもり、発達障がいの駆け込み寺】
ワケあって家から外に出られない方々も、
インターネットで、
メールやSNSでやり取りができたり、
ニューチューブでセミナーを閲覧できたり、
情報商材を買う事は可能だ。
とにかく俺は、過去の自分のような方々を、1人でも多く救いたかった。
その延長で、日本の労働力の増加や、年金の未払いなども減り、
俺たちの得意な形で社会に貢献するのだ。
先程も書いたが、出版も行なっている。
こちらはまだ、俺の知名度が低いため、小冊子の無料配布を行なっている。
内容は、心のメンテナンス、
自己啓発、お金の科学、精神科の紹介、
コミュニーケーション力伝授など、
それぞれの得意分野が活かされている構成だ。
マーケティングなんかに詳しい人もいて、全員がなんとか生活できるレベルの収入だった。
それでも俺たちは、毎日ワクワクしながら、本来の仕事の楽しさを噛み締め、幸せな日々を送っていた。
あの引きこもり続けた暗黒の日々を
、今となっては前向きにとらえられる。
なぜなら、あの経験がないと、今の仲間たちは集まらず、
変わりたいとも思わず、
知らない事だらけで一生を過ごしたと思うからだ。
会社名は、
【（有）マスターマインド】
と、シンプルにした。
ココミさんとの距離も縮まり、
告白まであと少しという所だったり、ビジネスが軌道に乗るか乗らないかの時に、
またもや俺たちをかき乱す事件が起こった。
それは、とある一本の電話から始まった。
俺たちは、俺の実家を事務所にしていたので、別の建物は必要なかった。
ブルブルッ
ブルブルッ
大きな音で、電話が何回も俺を呼ぶ。
作業中なのに。。
神「はい、マスターマインドの神です。」
シ「神さん、俺っす。
白威龍神の、シロです。
なんか、ヤバイっすよ
トキオの亡霊が、
俺たちに復讐して来ました
」
神「。。な、なんだって？
どういう事？
。。えっと、夜だったら会えるから、またかけ直していい？」
シ「分かりました。
お願いします
」
トキオくんは、
前回、俺の親父に殺された、
被害者の男性。
バラバラの遺体で見つかったのだ。
あの件は、親父の逮捕で解決したはず。
誰かがまた、
【トキオくんの亡霊】
となって、
俺たちに挑戦状を叩きつけてきたようだ。
俺たちの住む地域では、カラーギャングが派手に遊びまくり、時には喧嘩に発展していた。
それを取り締まるのが、
968さん率いる、
【新生・9082「クローバーズ」】
だった。
968さんが信頼を寄せており、
9682のトップに選んだ男が、
ランマルという、頭の回転が速い小柄な男だった。
街は、ちょうど良いバランスで、陰と陽が成り立っていた。
そこに新たに、勢力図に加わった男達もいた。
彼らはギャングではなく、
暴走族の、
【魔駄羅（まだら）】
という硬派な集団だった。
シロひきいる、
【白威龍神】
というカラーギャング集団に、シロのナワバリでの暴走行為の許可を得るため、
わざわざ一人で挨拶回りに来た男。
名を、
【リキヤ】
と言った。
魔駄羅の総長を務めている。
そして話は、俺とシロくんの夜の会合に進む。
。。。ファミレス前。。。
あり得ない。
トキオくんの亡霊？？
そんなオカルトチックな話、
信じられない。
シ「神さん
お久しぶりです。」
神「2年ぶりくらいかな？
トキオくんの件は、残念だったな。。
それが今回、こんな形になってぶり返すとはね。」
シロくんは、
魔駄羅のリキヤくんの話を聞かせてくれた。
神「今度は暴走族かい笑。
で、リキヤくんに電話番号を教えたんだね？」
シ「はい。だから、絶対アイツなんですよ。
ご丁寧に、ボイスチェンジャーまで使って、
無駄に低い声でかけてきやがった。
近々、リキヤに確認してみますね。」
確実に、事件だ。
また？
前回の親父の件で、もうウンザリしていた。
ココミちゃんの事を、やっとココちゃんって言えるようになったのに。
俺は一通り、シロくんの話を聞き、
様子を見ることにした。
今は会社が大事な時期。成長期にさしかかる所だ。一番エネルギーを集中させたい。
しかし日々は、思い通りにはならない。
柔軟に対応して行くしかないのだ。
その頃俺の弟、マサルは、会社の資金繰りに四苦八苦していた。
俺が数字が駄目な分、マサルや女性陣が会計や経費立案などを行なっていたからだ。
そんな忙しくも充実した日々に、
マサルにも課題が増えた。
かつてマサルをふった女、
ケイコから、電話がかかって来たのだ。
（ブラックニートのホワイトラブ・参照）
マ「。。。はい、もしもし。
。。ケイコ？
今さら、何？？」
ケ「マサル。。あの時は本当にゴメン。。
私、彼にふられちゃってさ。
お金にばっかり目がいってさ。
なんか、バカみたい。」
マ「。。気持ちは分かるけど、
もう僕らは終わったんだよ。
都合が良すぎるよ。
。。。僕の兄ちゃんを、小馬鹿にしただろう？僕は忘れてないよ。」
ケ「分かってる。それも含めて謝りたいの。
別に、また付き合いたいとかじゃないからさ。
話を聞いて欲しいだけよ。」
マ「。。。本当にそれだけ？？」
ケ「うん。その代わり、私がお気に入りのバーで、会っていい？
H区の、
【BAR・サンクチュアリ】
っていう所で飲みましょう？
私のおごりだから。」
マ「いや、僕がおごるよ。
変な借りは作りたくないんだよ。」
ケ「。。昔と変わらず、優しいね、マサルは。
じゃあいつがいい？？」
マ「今夜はどう？
ずっと仕事が忙しいから、無理矢理時間をこじ開けて行くよ。
H区のBARね？分かった。後でね。」
。。。。。。
。。。神・自宅。。。
神「。。。ってなワケでさ。
シロくんが狙われてるわけ。
【トキオの亡霊】って、
誰か心当たりある？？」
9「うぅん。。。僕はないな。
新生9682の連中に確認してみるよ。」
コ「私も心当たりがないわ。病院でもそんな話
、聞いたことがないし。」
サ「私もないわ。」
ガ「また見つけ出して、刑務所に放り込もうぜ
」
神「まぁでも今のところ、電話があっただけらしい。犯罪性はきわめて低い。
でも、俺たちなら知ってるよな？
トキオくんの悲劇を。」
ノ「僕なんか、バラバラの遺体を運んだんだから笑。忘れられるワケないじゃない。」
大「。。。許さない。。犯罪。。ダメ。」
神「マサルは、どこに行ったんだろう？？
あいつのことだから、また買い出しにでも行ってんだろう。
とりあえず、今が踏ん張り所。
それぞれの得意分野で、協力しながら頑張ろう
」
。。。。夜。。。。
マ「はぁ。結局来てしまったな。。
仕事は後で、埋め合わせしよう。」
ケ「マサル、お待たせっ。
ありがとうね。じゃあ、こっちだから、
行きましょう？？」
マ「う、うん。。」
BARは隠れ家的な、けもの道の奥にたたずんでいた。
ケ「雰囲気あるでしょ？
【BAR・サンクチュアリ】
っていうお店。入ろう。」
店員「あ、いらっしゃいケイコちゃん。
また新しい彼氏笑？？」
ケ「そんなんじゃないよぉ。
マスター、いつものやつ２つ。」
マスター「了解。。
。。はい、ブラッディメアリー。」
それは血の色だった。
ビールとトマトジュース、レモンをミックスしたカクテルだ。
乾杯をする。。
マ「ふぅ。。なんか、久しぶりに休んだ感じ。
今一番忙しいんだよ。みんなカツカツで寝ずに生活してる感じ笑。」
ケ「そうなの？？
じゃあ、ここのオーナーの九条院さんに話通そうか？例のフラれたお金持ちよ笑。
なんかねぇ、不動産だったり、株だったり、ネットワークビジネスもしてるんだって。
飲食店も経営しててさ。
私より良い女は、たくさんいるのよね。」
マ「くじょういん？まさにお金持ってそうな名字だな笑。その時は、よろしくね笑。」
マサルの冗談が真実になるまで、
そんなに時間はかからなかった。
。。。。神・自宅。。。。
マ「ただいまーっ。夜食買ってきたよ。」
ガ「おぉ、助かるぜ。食べたら少しだけ寝ていいか？」
神「うん。交代で寝よう。
まだビジネスがあまり動いてない。
動き出したら早いんだけど。
それでも、無料でメール相談に乗ったりしてるから、
後から需要は増えてくるよ。メルマガもそこまで悪くはないようだし。」
SNSも、フル活用した。
日記を書きまくって、賛同者を得る。
相談に乗る。
ニューチューブでセミナーを開く。
ニートや引きこもりの、
若者からお年寄りまで、あらゆる方からのニーズがあった。
国などの職業訓練を受けるのも手だが、
最後に物を言うのは、自分の心身をメンテナンス出来る事。その者たちが生き残る。
一般企業が就職支援をすると、
国から補助金が出るシステムがあるので、
それぞれがやっきになって、人材を欲しがる。
一体誰のための自立支援なのか。
俺たちはその部分をクリアーにして、
一生使えるスキルの提供も行っていく。
俺は、元引きこもり。
しかも、職歴なしの20年間の闇を抱えている。
一般のビジネス書などに書かれているのは、
もともとが優秀な方が多く、
途中でウツになったとか、離婚やリストラにあったけど自立して給料が大幅に増えたとか、
社会経験ありきで、話は進む。
「あなたらは、もともと出来るんじゃん
途中で挫折しただけじゃん
俺らは、元から何も出来ないんだよ。
ゼロからのスタートなんだ。
職歴なしでも、ニートでも引きこもりでも、
家から出られる方法が知りたいんだよ
そして、社会で生き抜くスキルも欲しい。
うわべだけの訓練で社会に放り込まれても、
またすぐ戻っちゃうんだよ
」
。。って思ってる方々は、大多数存在する。
まだまだ開かれていない市場なのだ。
なぜなら、
本当に引きこもったまま中年になったりした経験者が、企業側にはいないらからだ。
どう接していいのかさえ分かってもらえないのが、俺たちの現状。
とはいえ、俺は幸運にも、たまたま抜け出せたんだけど。
そんな事を仕事そっちのけで考えていたら、
眠くなってきた。
俺が眠れるのは、ガンガンが、起きてからだ。
みんなで順番で仮眠をとる。
今俺に出来ることは。。。
神「なぁ、マサル？今月の支払い、まだ大丈夫だよな？一番ショート出来ない時期だから、
頼むな、マサル
」
マ「う、うん
」
マサルだけが、支払いが滞る可能性を感じていた。
。。。。。。
ブワァン
ブワァン
トキオと乗るはずだったビッグスクーターで、
シロは、魔駄羅の本部へ向かった。
到着。
シ「おい、俺は白威龍神の、シロだ。
リキヤはいるか？」
幹部「お疲れ様です
リキヤさんは、
いつもの地下パチスロに行ってますが。
お伝えする事はありますか？」
シ「いつも行ってんだかどうかは知らねえけどよ、俺に脅迫電話かけたろ？
あいつに俺、電話番号教えたんだよな。」
幹部「そのようなお話は聞いておりません。。
お許しください
」
シ「そっかぁ。。
じゃあ、お前、俺の後ろに乗れ。
地下ナントカに、連れて行けよ。
ナビよろしこ。」
幹部「は、はい。。。」
。。。。。。
神「ねぇ、ココちゃん？」
コ「なぁに？神くん。」
神「今回の山場を抜けたら、俺とデート。。
サ「デートはダメっ。神くんはアタシのなの
とにかく、ダメっ
」
コ「デートなんてしゃれた事じゃないよ笑？」
サ「とにかくダメなのっ
」
神「はは、そうなんだね笑。」
。。。。。
。。。シロ、BARに到着。。。
シ「おい、兄ちゃんよ。パチスロなんてどこにもねぇじゃんか？地下さえもある気配がねぇよ。もしかして、ハメた？」
幹部「とんでもない
教わってた住所がここなんです。BARしかないなぁ。。」
シ「あの野郎、何か隠し事でもしてんな？」
幹部「あっ、リキヤさん
」
シ「何で裏から出てくんだよ？
いよいよ怪しいなぁ、オイ
」
リ「あ、シロさん
裏で休んでました。
悪酔いしまして。。」
シ「知るかよ。てめぇの都合っしょ？
お前、俺にイタズラ電話かけたろ？？」
リ「そんなバカな
俺ってバレバレだし、
電話かける意味が分からないですよ
」
シ「うーん。。まぁな。。。じゃあよ、
誰かに俺の電話番号を教えたか？」
リ「そんな、とんでもない
誰にも言ってないですよ
勘弁してください。吐きそうだ。」
シ「ちっ。無駄足じゃねぇか。
リキヤ、ガソリン代回収な？」
リ「は、はい
分かりました
お納めください。」
シ「。。。あのな？リキヤ。
俺が乗ってるの、ビッグスクーターなワケよ。
原チャリじゃねぇぞ？？
倍、払え。」
リ「は、はい
どうぞ」
シ「オッケー。ありがとさん。
そいつ、お前が連れて帰れよ？
じゃあな。」
ブゥーーーン
リ「ふぅ。。行ってしまった。
お前、本当に連れてくんなよ
バレる所だったじゃねぇか
。。。まぁいいぜ。。
あの人の事は、口が裂けても言えない。
お前も、以後気をつけろよな。
帰るぞ。お前飲んでないから、運転しろ。
へっ。代行を呼ばずにすんだぜ。」
これから始まる大騒動を、
リキヤは予感すらしなかった。。
。。。。
。。新しく始まったこのシリーズ。
ご愛読ありがとうございました(*≧∀≦*)
ではら良き日曜日を
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