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2020年06月14日18:55

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水戸黄門・・・

 今日は、午後3時から「水戸黄門」を観ていました。
 「水戸黄門」と言っても武田鉄矢さん主演のドラマではありません。
 時代劇専門チャンネルで放送した、
 1957年(昭和32年)8月11日公開の日本映画です。
 東映製作で、監督は佐々木康です。
 月形龍之介の映画生活38周年記念として製作されたもので、
 月形の「水戸黄門」シリーズの第11作との事です。
 38周年記念と言うのも妙な気がしますが、興行上の問題もあったのでしょう。
 東映の看板俳優たちの総出演と言う感じの映画でした。
 出演したのは、月形龍之介はじめ、市川右太衛門、中村錦之助 (萬屋錦之介)、
 大川橋蔵、千原しのぶ、花柳小菊、横山エンタツ、入江たか子、進藤英太郎、
 六代目坂東蓑助(八代目坂東三津五郎)、原健策、加賀邦男、大河内傳次郎、
 東千代之介、大友柳太朗、片岡千恵蔵と錚々たる顔ぶれです。
 吉田義夫もチョイ役で出ていましたし、
 出演者のタイトルに入っていませんでしたが、里見浩太朗も出ていました。
 出演者のリストをパソコンで開いて、これは誰だ?と確かめながら観ていました。

 撮影はほとんどセットで行われたのだと思います。
 江戸城内の豪華な建物が再現されていると感じました。
 徳川綱吉役の片岡千恵蔵が、江戸城内の御霊屋で祈るシーンがありましたが、
 東照宮を再現したような立派な装置でした。
 それほど長いシーンではありませんでしたが、
 細部にまで丁寧に作られたセットのようで、当時の映画製作のこだわりを感じました。
 ロケーション撮影のシーンもありましたが、
 今と違って、江戸時代の風景が残っていたでしょうから、
 ロケハンは楽だったかなとも思いました。
 武士やその奥方が駕籠に乗るシーンが何度かありましたが、
 そのお供の人数が多くて、細部でも手を抜かないで作っていると思いました。

 テレビドラマでは、最後の頃に多くは格さんが印籠を出しますが、
 この映画では、印籠ではなくて守り札で、水戸黄門本人が話の途中で出していました。
 それ以降は、誰もが水戸黄門を知っていると言う感じの展開でした。

 主演の月形龍之介は、戦前から戦後にかけての時代劇のスターで、
 どちらかと言うと悪役が多かった人です。
 この映画を観ていても、どちらが悪役か分からない感じもしました。
 水戸黄門は当たり役で、14本の映画があるとの事です。
 調べていたら、1964年11月2日から 1965年12月27日までの間、
 TBSテレビの30分番組でしたが、
 月形龍之介が水戸黄門を演じたドラマがあったようです。
 僕はこれを観た覚えがありません。
 その後、1969年8月4日から1983年4月11日まで、381話が 
 TBSテレビで放送されまました。
 この番組の水戸黄門が東野英治郎です。
 その後、西村晃、佐野浅夫と代わりますが、いずれも悪役のイメージの強い人ですね。
 このキャスティングは、月形龍之介から来ているのかも知れないと思いました。

 余談ですが、水戸黄門が最初に映画化されたのは、
 1910年9月、日活の前身の1つである横田商会が制作したもので、
 「目玉の松ちゃん」で有名な尾上松之助が黄門をやっていたとの事です。


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