今週の浦和駅はまばらとはいえそれなりの人出はあった。
この時節に不特定多数の群衆と日夜接しているJRの人たちには頭が下がる。
早朝の浦和駅前で目に入ってくるもの、働く人たちが動かしているものは
電車、バス、タクシー、警察、駐輪場、コンビニ、オリジン弁当
そして夕方はスーパーに人が吸い込まれていく。
そういう社会インフラを担う人たちがやってられん、おいらイチ抜けたを始めたら
一般の人も家に籠城どころじゃなくなる。
籠城に不可欠な電気もガスも水道も宅配もスマホもあっという間に途絶
ゴミはうず高く山になりカラスが舞い
モヒカン刈りやホッケー面の野獣が略奪や強姦をやりたい放題
ここはマッドマックス?それとも北斗の拳の世界? になる。
なので、そういうインフラ的でない一般の人はあんまりブー垂れないで
といっても愚痴をぜんぶためこんでストレスの元になってもいけないので、言いたいことがあればmixiでさえずる程度にしといて
家に引きこもっているのがいいと思う。
しかし、世の中にはそういう風に出来ない残念な人があちこちにいるようだ。
週末の鎌倉や千葉の海岸にサーファーが群をなしたとか
パチンコ屋もかっこうのヒマつぶしの場になってるとか
引きこもりの音頭をとっている当の首相の奥さんが桜を見る会だけでなくて、大分の神社に50人で参拝したとか
ノーテンキ集団のニュースをみるたびにがっかりする。
かく言う僕もインフラヒーローの者ではなくて、しがない一般の勤め人なので、家でおとなしくしているのが筋なんだけど。
会社がないと生活が立ち行かなくなる。
その会社は本格的なテレワーク活動に入ったけど。
鉄腕アトムに出てくる未来都市みたいになんでもロボットがやってくれるオートメーションというわけにはいかない。
多少の人は出勤しないとせっかくのテレワークの仕組みがワークしない。
僕は今週はその出勤当番だったので、早朝の浦和駅のホームでスワローあかぎを見送り、コーズ行きの各駅停車に乗る日々を送った。
ということで、マジメな話はここまでにして。
ここからはスワローあかぎにちなむおバカな話を続けるね。
この急行は前橋駅を出発して、埼玉の主要ターミナルに止まりつつ、上野駅に至る。
群馬と埼玉と東京の架け橋のような存在だ。
しかし、僕は見かけるだけで実際に乗ったことはない。
関東平野1都6県のうち群馬だけが未踏の地なんだよ。
東京、茨城、神奈川、埼玉にはその順で住んだことがある。
栃木は観光に赴いた。
かの県には東照大権現が祭られている日光がある。関東者なら一度は参拝せねばの地だ。
さらに去年のGWはあしかがフラワーパークに赴き見事な藤の花を鑑賞し
名物の足利シューマイや足利コーヒーを賞味した。
しかし、群馬だけは足を踏み入れたことがない。
なにしろ千葉と埼玉出身の芸能人は誰かといったしっかりした時代考証に基づいたこの作品によると
群馬と埼玉の県境にはこういうタテカンがあり
それをシカトして分け入ると、翼竜が宙空を飛ぶ秘境を目のあたりにし
挙句の果てはこういう目に会うらしいからね。
それでも勇気ある冒険者たちは川口探検隊ばりに乗り込んでいく。
目指すは未確認生物の発見だ。
このシーンは作品が現実を反映していることを示す見せ場といえる。
なぜなら、当の群馬県自身がこういうウォンテッドポスターを浦和駅に貼り出しているからだ。
それも一か所だけでなくあちこちに貼りまくり。
そんなに埼玉人を群馬に行かせたいのかい
ただしこのポスター、群馬というくらいで馬だけにUMAに引っ掛けたというわけではなさそうだ。
未確認生物のことをUMAと称する向きを一部で見かけるが、これはUFOを真似した和製英語らしい。
なので、英語圏の人に向かってこのカタカナ言葉を発するとかっこ悪いことになる。
少なくともユーマなんていう呼び方はありえない。 本場ではユーフォーじゃなくてユーエッフオーと発音するのと同じだ。
しかし、ぐんまちゃんはUMAどころか地元では知らぬもののいない人気者。
かのゆるキャラグランプリで全国を制覇したことさえある傑物なのだ。
当の浦和民にさえあんまり認知されているとは思えない(実際うちとこのカミさんは知らなかった)ウライオンとは比較にならないのだ。
ほかに僕が群馬で知っていることは。。
ソウルフードが鳥めしなことを知っている。
このローソンおにぎりのおかげだ。
カミナリのことも知っている。
この映画をヲタ仲間と一緒に新宿で見たら、それは雷銀座が名物のグンマー国を舞台とする波乱万丈の物語だったので。
その劇場版の元になったのがテレビのショートアニメ。超低予算、アドリブの連打がまさかのヒットになって関係者を騒然とさせた作品だ。
そのエンディングテーマが絶品だよ。唄ってるのはセリーヌ・ディオンなのかのレベル。
gdgd妖精s ED Eternal
https://www.youtube.com/watch?v=tLyYp6mUARQ
群馬の三大名物としてカミナリと並ぶのがからっ風とかかあ天下。
かかあ天下の実態は知らないので、群馬在住のマイミクさんに教えてもらいたいところだけど。
からっ風で思い浮かぶのはNHKのみんなのうたに登場したこのキャラクターだ。
北風小僧の寒太郎
![雪](https://img.mixi.net/img/emoji/4.gif)
正章 堺♪1974
これを作詞した人は当時向かうところ敵なしの大ヒット中だった群馬生まれの渡世人のドラマを意識したと伝えられている。
木枯し紋次郎 上州新田郷三日月村の貧しい農家に生まれたという 十歳のときにくにを捨て その後一家は離散したと伝えられる 天涯孤独の紋次郎が なぜ無宿渡世の世界に入ったかは定かでない
久しぶりで聴いてみるかい?芥川隆行の名調子。
峠に哭いた甲州路だぜい。 お妙さんは黒沢のり子だぜい。
市川崑劇場で実際に巨匠がメガフォンをとった数すくない一本だぜい。
木枯し紋次郎 ED
https://www.youtube.com/watch?v=cfFb0aBy4VU
そしてオープニングのテーマソングはこいつで決まりだ。
土曜の10時半、楽しみにしてたぜい。
だれかが風の中で 上条恒彦
https://www.youtube.com/watch?v=mtzXA81K1a4
かつて南浦和の居酒屋のカウンターで相棒のろまさんと呑んでたとき
僕がこの唄の一節を口ずさんだら、カウンターの向こうからお店のおねえさんが木枯し紋次郎ね、懐かしいわと声をかけてきたので、しばし歓談したことがある。
一定の年齢層の人にとって、紋次郎はそのくらい国民的な存在だったんだよ。
もともと上州はそういう知名度の高い渡世人を輩出した地として知られている。
その辺のことはこの名著に詳しい。
子母澤寛によると、赤城の山も今宵限りの科白で知られる人物は地元ではあんまり人気はないらしい。
なにしろ、子母澤寛翁はこの東海一と謳われた親分も講談で人気が出ただけで実物はロクなもんじゃなかったとケチョンパにしちゃうくらいだからね。
その翁が手放しで褒め称えたのがこの日本一の大親分だ。
翁によるとその一の子分、舘林の江戸屋虎五郎も出来た人物だったそうだ。
このように遊侠の世界では群馬はヒーローの一大産地として名を成しているが。
現代の漫画界ではあんまりアンバイがよくない描かれ方をしている。
例えば、今回の日記のタイトルにいただいたこの作品だ。
作者が中一で高崎市に引っ越してきたときの原体験がベースになっているそうで、地の風習を知らないよそ者がつらい目に会う話らしい。
一方、仏人の詩集をタイトルに持ってきてるこの作品も、作者が住んでいたことのある桐生市がモデルになっているそうで
かなり、えぐいらしい。
と、ネガティブサイドの作品を連打してしまったので、ポジティブな面に目を向けると
群馬では成人になった証しとして、バンジージャンプをやることになっているらしい。
失礼しました。
そうでなくて、これだ。
その第5話が「群馬県高崎市の焼きまんじゅう」で
井之頭五郎が単なる独り言の癖があるチョンガーではなくて、有名女優とパリで恋に落ちた過去を持つ男であることが描かれる重要な一篇なのだ。
この漫画の同好の士であるマイミクさんに教えてもらったところによると、かの街には高崎パスタなる名物料理があるそうだ。 こういうの。
それだけではない。 ネットを検索してみたら、高崎は「パスタのまち」として名を馳せているそうだ。
なぜパスタなのかというと、群馬は全国有数の小麦の産地であることが背景にあるのだろう。
しかも、群馬は麺類全般に強い。
サッポロ一番のサンヨー食品は前橋、ペヤングのまるか食品は伊勢崎に本拠を構えている。
ということでグンマバンザイなのだ。\(^o^)/
そして、僕自身は今週は高崎線で東京駅に通う日々だったけど、明後日からまたテレワークに戻る。 そしてそのままGWに突入する。 当然、引きこもる。
さらば、東京。
さらば、高崎線。
さらば、浦和駅。
そして、散歩に戻ってきたぜ、浦和競馬場なのだ。
みんな、しっかりひきこもろうぜ。
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