ことの始まりは一本のイタズラ電話だった。
C社がまだ大須賀のマンション内にあった頃、
会社に一本の電話があった。
最初、他の社員が受けたのだが、
どうにもこうにも話にならない様子で、
切ってしまった。
が、再び同じ人間かららしい電話がかかってきた。
僕が出てみると、
電話の向こうで
「もちもちぷんぷ〜ん!」って
雄叫びがあった。
何事か?と思って、
「どちら様でしょうか?」
と返したところ、さらに
「きゅぴるぴ」
とかえってくる。
「申し訳ありません。
お話の内容がよくわからないのですが?」というと、
さらに
「ぷぷろぽ〜」
僕はなるほどね。と思ったわけさ。
そっちがその気なら、こっちにも覚悟はある。
僕は返したさ。
「ぷるぷろっぽ〜!」
電話の向こうに戸惑いの雰囲気。
しかし
「パピポプ〜」
後には引けないようだ。
「ポプポプルップ〜」
「ペロペロプポ〜」
「ぱぴぽろぱ〜」
ガッちゃん言葉の応酬である。
終いにゃ、向こうが根負けして笑い出し、
電話が切れた。
二度とかかって来ることはなかった。
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