プロメーテウスが天界から火を盗んで人類に与えた事に怒ったゼウスは、
人類に災いをもたらすために「女性」というものを作るように
ヘーパイストスに命令したという。
ヘーシオドス『仕事と日』(47-105)によればヘーパイストスは
泥から彼女の形をつくり、神々は彼女にあらゆる贈り物(=パンドーラー)を与えた。
アテーナーからは機織や女のすべき仕事の能力を、
アプロディーテーからは男を苦悩させる魅力を、
ヘルメースからは犬のように恥知らずで狡猾な心を与えられた。
そして、神々は最後に彼女に決して開けてはいけないと言い
含めてピトス(「甕」の意だが後代に「箱」といわれるようになる。
詳細は後述)を持たせ、プロメーテウスの弟であるエピメーテウスの元へ送り込んだ。
美しいパンドーラーを見たエピメーテウスは、
プロメーテウスの「ゼウスからの贈り物は受け取るな」という
忠告にもかかわらず、彼女と結婚し、そして、
ある日パンドーラーは好奇心に負けて
甕を開いてしまう。
すると、そこから様々な災い(エリスやニュクスの子供たち、
疫病、悲嘆、欠乏、犯罪などなど)が飛び出した。
しかし、「ἐλπίς」(エルピス、意味は後述)のみは縁の下に残って出て行かず、
パンドーラーはその甕を閉めてしまった。
こうして世界には災厄が満ち人々は苦しむことになった。
ヘーシオドスは、「かくてゼウスの御心からは逃れがたし」とい
う難解な言葉をもってこの話を締めくくる。
最初の女性であるパンドーラーが人類に災厄をもたらしたという
神話が作られたのは、ヘーシオドスが徹底した女嫌いだったためとされる。
ヘーシオドスは『神統記』(570–615)においてもパンドーラーについて触れ、
神々からつかわされた「女」というものがいかに男たちの災いとなっているか熱弁している。
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昨日 相方が戻ってきたにも関わらす、パンドラの小箱を大音量で聴いていたら
「なに このアルバム」と興味を示したので、熱弁を語っていたら
「パンドラの意味って知ってる?」という話になり、相方は知っていたのだ。
それがこの上に書かれた神話である。
今までパンドラの意味を知らずにきいていたのと言われショックを受けた。
そう その通り 「あけてはいけない箱?」という事だけは知っていたが詳しく
は知らなかったのである。
その意味を分かったうえで今 相方は仕事に出かけたのでまたもや大音量
でこれを聴きなおしているのである。
なるほど そういえば ♪ 渦巻く夢が飛び散って・・・これがパンドラの箱に
封印された「災い」の事だったのであるなと初めてわかったのである。
希望だけが残った・・・希望だけが箱の中に残ったのである。。。
愛 人とかかわること それは災いの元 迷ったり苦しんだり 上手くいかない事。
でも希望だけが箱の中にそっと残っていたのである。
パンドーラは箱のふたをあわてて「いけないっ!」と閉めたのである。
だからこそ 希望が残ったのである。
投げやりにならなかったからである。
希望が残ったからこそ、♪ 愛し合う二人は 夢で会えたのである。
「女は災いの元」と定義しているヘシーオドスに賛成だが、
希望は残ったのである。
このアルバムのラストは いいえ 冒頭さえ 女が弱そうに見えているけど
本当は女独占の世界なのである。
そう 私こそはS女であるが、このアルバムのどれもこれも女社会。
いうだけは言わせてもらいますから!という信念があらわに。
ジャケットのわきの動物の箱 これは明らかに男たちの墓場である。
適当に放り込まれた感がもうたまらない。
おまえたち 私の思い出の演者だよといわんばかりの。
裏ジャケではもう箱ごとポイッってな感じでね。
ああ 男は可愛い 私はつくづく 男は可愛いと思うのである。
男は女の玩具 このアルバムを聴くたびにアタシはそう思う。
初めて聞いた中学二年の時 俺の未来を灯したアルバム。
女の方がいい・・・。目覚めた 私は女だったと。
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