亡くなってから有名になるから寂しい、栗山ゆたか
彼とは新宿でよく遊んだ、奴の方がかなり年上だったけど
良く話せたな、話の内容も面白かったり、洒落が解る男だった
奴は新宿のマンションに住んでいた何度か遊びに行ったが一人でやもめ暮らし
男ややもめにゃなんとやら、散らかってはいないが、ベットとカメラだけが置いてあった
「女は来ないの」と聞くと、
「最近はそれなりに遊んでは居るけどなぁ、写真と画しかとりえないからさぁ、真剣に付き合う奴もいないだろうよ」とかいってた
その当時で奴は50くらいだったろうか
写真しか、頭にない人間だった
アンディー・ウォーホールに魅せられて、渡米、数か月アンディー・ウォーホーールを取材し帰国すると
一緒に住んでいた彼女が居なくなっていたそうで、当時を振りあえりこう話してた
「なんかさ、そうなる感じはしたんだよ、デモが満出できあないからアメリカへ行って、アンディー・ウォーホールの写真撮って帰ってきたらさ、女がいないんだよな」
別に後悔も無い様子で笑いながら話していたが、それ名入りのショックもあっただろうな
自分も北海道の田舎から出る時は、彼女に泣かれたけど、女は強いよ、自分の友達と一緒になったからな
人間は一つの生き方しかできないんだよ、これはしょうが無いんだ
思うのだが、お金持ちで、自分を理解してくれて、お金もちで、車持ってて、SEXは上手くて・・・・・・・・・と言うのは少ないと思うよ
奴は、働いた金を全部、作品につぎ込んでいたな、貧乏だったから、そんな路上の絵描きの功績を認めるのも少なかった
自分はそのころ、同じように楽器に金つぎ込んでいたし、奴の作品も好きでいろんな話をしていた
何年か経ち、ばったり新宿で会うと、自主出版した本を、自分にくれたのだけどそれが形見に成るとはなぁ
奴の影響だろうか、音楽だけじゃ才能は延びないと考えて画や写真を見るようになったのかもしれない
最近、趣味で写真をとる、今城という友人の作品が好きなんだ、何処がいいんかよくわからないが迷いがないからかな
栗山豊、良い男だった、思いきり生きたんだろうな
Portraits / ポートレイト
栗山 豊 / Yutaka Kuriyama
\15,000 + tax
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