あけましておめでとうございまs。
今年はカノープスを見ながら新年を迎えました。
カノープスはりゅうこつ座のα星。星座を作る恒星の中で,シリウスに次ぐ第2位の明るさを誇る星です。
しかし,南天低く,南関東でも南中高度は2度あるかどうか,東北以北では観測不可能と言う,見つけるチャンスの限られた星です。この希少性から,この星が見えると良いことがあるとか長生きするとか,吉兆とする言い伝えが数多く残っていて,中国ではこの星が都から見えたことで改元が行われたことがある,と言う話もあります。
また,地平線すれすれに見えるため,夕日と同じ原理で,赤っぽく見えることから,赤ら顔の寿老人に例えたり,「南極老人星」と呼ばれることもあります。
南の地方に行くと難易度はぐっと下がり,沖縄なら南中高度は10度を超えます。
いずれにしても,「おめでたい星」「幸福の星」とする言い伝えの多い星ですから,これを,新春に眺めてみようと思ったのでした。
年をまたいで撮影することも出来ましたが,この写真はその少し前,カノープスが南中した頃に撮影しました。
高圧鉄塔のすぐ脇に見えるオレンジ色の光が,カノープス。
このぐらいのギリギリ感があったほうが,ありがたみがあるかも知れません。
カノープスを見たことのない人にも,写真で幸運と幸福のお裾分けをいたします。
今年1年が良い年でありますように。
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