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2019年11月08日21:43

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ウィーン芸術展・・・

 オーストリアと日本の外交関係150周年を記念し、ウィーンで開催されている芸術展
 「Japan Unlimited」について、在オーストリア日本大使館が公認をとのニュースが
 昨日の下野新聞に載っていました。
 共同通信の配信記事です。
 この芸術展は、日本での政治社会批判の自由と限界に焦点を当てたもので、
 政治・社会批判の芸術の自由と限界に立ち向かうアーティストを
 紹介するという趣旨で開かれたものです。
 放射線防護服に日の丸の形に浮かんだ血が流れるようなオブジェや、
 安倍総理に扮した人物が、歴史問題を巡り韓国、中国に謝罪する動画、
 昭和天皇を風刺する作品もあったとの事です。
 9月下旬に開幕していたのですが、10月30日に公認撤回を決めたようですが、
 公認が撤回されても、公式ロゴが使えなくなるだけで、芸術展は続いています。

 開幕して1か月を経過した時点で、どうして公認を取り消したのか、妙な感じがします。
 朝日新聞デジタルの記事によると、
 開幕後に外務省や大使館へ展覧会についての匿名、実名による問い合わせが
 複数寄せられ、大使館員が展示内容を調査し、その結果、
 「両国の相互理解と友好関係の促進という趣旨に合致しないと総合的に判断」して
 取り消したとの事です。
 外務省は問い合わせと言っていますが、多分保守系の人々の抗議だったのでしょうね。
 自民党の国会議員の中にも相応しくないなどとSNSで発信した人がいるようです。

 外務省は、1度公認しておきながら、
 ネット右翼と呼ばれる保守系の人々や、政治家の働きかけなどを受けて、
 公認を取り消したのだと思います。
 政権を批判したり風刺したりする内容を相応しくないと行政機関が判断した事で、
 表現の自由を侵す事になるのだと思います。
 また、今の政府は保守系の人々から抗議に反応してしまうのだとすると、
 これからもどんな事が起こるのかとの思いになってしまいます。

 最近、「あいちトリエンナーレ」の問題や、
 川崎市の映画祭で「主戦場」が上映を脅かされるなどの問題が起きています。
 これらの問題に共通するのが、保守系の人々の強硬な抗議などの圧力だと思います。
 公権力が直接手を下さなくとも、
 ネット右翼などの保守系の人々が、政権を支持する立場からクレーム攻撃をしかけ、
 行政が政権に忖度し、萎縮した主催者が自己規制するという状況が出来そうです。
 これは、言うまでもなく、とても危険な事です。
 表現の自由を巡る問題については、十分注意していないと、
 いつの間にか、物が言えなくなる国になってしまうと思っています。


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