ワールドカップが終わってしまいました。
まもなく一週間ですが、なんだかぼんやりしています。先週の土曜日まで、「さぁ今日は○○対××」だぞ」と朝から気合いを入れていたのが、気合いの糸がプッツリ切れてしまったようです。
行われた試合はすべてDVDに録画しましたので、それらを繰り返し見ています。あぁ、また４年間、長いです。
１０月１９日（準々決勝）
イングランド４０
オーストラリア１６
イングランドのエディ・ジョーンズ監督、やっちゃいましたね。２００３年の決勝戦では、自身がオーストラリアを率いてイングランドと対戦し、延長後半終了間際の決勝ドロップゴールで敗戦。今度は自身がイングランドの監督になって、母国を一蹴でした。将来どこに帰るんですか。もう自分の国へは帰れませんよ。
１０月１９日（準々決勝）
アイルランド１４
ニュージーランド４６
この２年間、ニュージーランドキラーとして注目されてきたアイルランド。なんで一番大事なワールドカップでこうなちゃうんだよぉ。
「ワールドカップに弱いアイルランド」は今回も変われませんでした。
１０月２０日（準々決勝）
日本３
南アフリカ２６
初めて準々決勝に進出した日本でしたが、本気の南アフリカの前に１トライも奪えずにあえなく敗れました。まぁ、そうですよ。決勝トーナメントに出る壁は高かったですが、ここを越えて準決勝に進出する壁の高さを思い知りました。
１０月２０日（準々決勝）
ウェールズ２０
フランス１９
私が愛するウェールズが負けてしまうのではないかと冷や冷やしましたが、ケルトの勇者は最後の最後に逆転でノルマン人を退けました。
１０月２６日（準決勝）
イングランド１９
ニュージーランド７
うひゃうひゃうひゃひゃ、うひゃうひゃひゃ！
やったやった！それでこそエディ・ジョーンズ！ニュージーランドのラインアウト投入のサインをことごとく見破り、セットプレーでニュージーランドを圧倒！
終了間際にパニックを起こしてチームプレーが成り立たず、一人一人が勝手に突っ込んではいとも簡単に止められるニュージーランド。世界はこれを見たかったのです！ラグビー王国がラグビー母国に敗れ去るところを！
翌日、一面が黒塗りになったニュージーランドヘラルド紙、見ましたか。あぁ、嬉しい、嬉しい、嬉しい！
https://www.asahi.com/articles/photo/AS20191027002854.html
１０月２６日（準決勝）
ウェールズ１６
南アフリカ１９
あぁ、こうなってしまうのか。ウェールズは、対南アフリカ戦４連勝中だったのに。
前夜の歓喜は不幸のどん底に変わりました。南アフリカがPGを決めるとウェールズもPGを決める。南アフリカがトライを取るとウェールズもトライを取る。南アが取ってウェールズも取って。結局最後のPG一つ分だけウェールズが及びませんでした。
いまこうしてミクシィの原稿を書いていてもため息が出ます。ラグビーが国技のウェールズなのに、ラグビーが宗教である南アフリカにはPG一つ分だけ及ばず。
南アの「相手を倒さないタックル」はすごいですね。日本も対処できませんでしたが、ウェールズもこれにやられました。突進してくる相手をガッチリ抱き留め、倒れてラックを作ることを許さない。そうして動かなくなったボールを奪う。１８５センチ１００�堋�度の小兵選手がこれをやられたらどうにもなりません。
ウェールズは怪我人続出で、３位決定戦に不安を残しました。
１１月１日（３位決定戦）
ウェールズ１７
ニュージーランド４０
あーあ、。悪い予感が的中。ウェールズは対南アフリカ戦で怪我人が続出し、急遽本国から選手を追加招集。それですぐにパスのタイミングが合うほどニュージーランドは甘い相手ではありません。
今年の六ヶ国威対抗で全勝優勝し、今大会に優勝候補として乗り込んできたウェールズのワールドカップが終わり、１９５３年以来の対ニュージーランド戦勝利はお預けになりました。
そして、２０１３年６月には日本にすら敗れたウェールズをここまでに引き上げたウォーレン・ガットランンド監督も、これで監督を退きます。私は彼が好きでした。
１１月２日（決勝戦）
イングランド１２
南アフリカ３２
何やってんだよイングランド！ノートライってこたぁねぇだろう！南アフリカを知り尽くしたエディなら、１６年ぶりに北半球勢の優勝を見せてくれると思ってたのに。
これかよ、畜生！馬鹿野郎！
開始３分で右プロップのシンクラーが頭を打って退場したときに「ぐは！スクラムの要（かなめ）がやられちまった」と思ったのは私だけではなかったでしょう。
しかし、それにしても、こんなに点差が開くほどの実力差ではなかったです。識者たちの予想は「イングランド有利」で一致していました。
「ワールドカップの決勝戦以外でニュージーランドに勝った国は優勝できない」というジンクスは今回も継続され、エディーはまたしても優勝監督にははなれませんでした。
南アフリカほどボール保持率の低いラグビー強国も無いでしょうね。
相手にわざとボールを持たせ（ボールを持っている相手にのみタックルできます）、攻めてくる相手にタックルをぶちかましてボールを奪うことに喜びを覚える。対抗できるのはオーストラリアとニュージ＾ランドくらいですよ。
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今回日本で開催できたことで、伝統国の「開催国たらい回し」は破られましたが、南半球３強国の「優勝国たらい回し」は継続されることになりました。
サッカーのようにとは言いませんが、もうちっとアジアを何とかできませんかねぇ。サッカーのワールドカップは、アジアに最低でも「４」という枠が与えられていますけれど、ラグビーでワールドカップ出場経験があるアジアの国は日本のみ。
韓国は、陸軍と韓国電力がラグビーに力を入れ、日本に迫る強さだった時期もありましたし、香港もアジアでは一定の存在感を維持し続けてはいるもの、どちらもワールドカップには出場したことがありません。
今大会の予選も、アジアの国々にとってかなり過酷でした。スリランカ、シンガポール、フィリピン、マレーシア、タイ、グアム、ＵＡＥ、ウズベキスタン、そして韓国と香港が出場。勝ち残った香港（選手は大半がアマチュアの会社員）は、さらにクック諸島とのプレーオフを経て、敗者復活最終予選でカナダに敗れ初出場の夢を絶たれています。
まぁ、そのカナダがニュージーランドに６３−０で負けましたから、アジア枠なんて作っても１００点差ゲームが増えるだけかもしれせんが（かつての日本がニュージーランドに１４５失点したように）。
もう少し出場国を増やして、２ヶ月くらいやってほしいもんです。
ワールドカップが終わって、１１月４日に駒沢オリンピック公園で行われた関東大学対抗戦を見ました。
早稲田１２０
成蹊大 ０
帝京大２４
筑波大２２
第１試合は成蹊が練習不足でどうしようもなく、第２試合はそれなりに手に汗握る好ゲームでしたけれど、でも、直前までワールドカップを見ていた目で見ると、なんだか全編スローモーションを見ているようで、哀しくなってしまいます。
と思っていたら、大ニュース。
慶應義塾２７
日体大３０
監督が栗原徹に替わったばかりの慶應義塾ですが、１１ぶりに日体大に敗戦。１０日の慶明戦は大丈夫かい？
＊ワールドカップの全記録はこちらから。
https://www.asahi.com/sports/rugby/worldcup/2019/schedule/ 
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