沖縄県の玉城デニー知事は26日の県議会(新里米吉議長)6月定例会の代表質問で、23日の沖縄全戦没者追悼式で平和宣言の一部をウチナーグチと英語で表現した理由について「平和を愛する守礼の邦の文化とアイデンティティーを胸に、恒久平和への願いを世界に広く伝えたいとの思いを込めた」と説明した。
また11日から始まった全国キャラバンの意義を「基地負担の現状や普天間飛行場返還、辺野古新基地建設、日米地位協定の問題を広く周知し、解決に向けた国民的議論の機運を醸成する」と強調。複数の政令指定都市などで実施するとともに、知事や副知事の各地への出張機会を活用した講演会、インターネット、SNSによる配信などで全国に働き掛けるという。
池田竹州知事公室長は、2017年の県内救急出動件数が7万8155件と、前年に比べ2591件(3・4%)増加し、過去最多だったと明らかにした。救急搬送人員は7万1447人で、うち軽症患者が3万9118人と約55%を占め、全国平均を上回る状況になっている。
また、在沖米海兵隊の夜間外出や飲酒を規制する「リバティー制度」の緩和前後の米軍人・軍属による刑法犯発生件数の推移を報告。緩和前の1月1日から3月21日までの海兵隊関係の刑法犯発生件数は3件、飲酒運転は2件で、緩和後の3月20日から6月26日までの海兵隊の刑法犯発生件数は5件、飲酒運転件数は3件だったとした。
いずれも瑞慶覧功氏(おきなわ)の質問に答えた。
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