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2019年08月26日15:59

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古楽の楽しみ、他 VI(随時追記)

古楽の楽しみ　2019/8/19放送分
▽バッハ歌手の歴史をたどって（1）
ご案内:加藤拓未／今週は、バッハの演奏で活躍した歌手を年代を追ってご紹介します。1日目は、1950年代までを取り上げます。

「マタイ受難曲」BWV244 第2部から第61曲「昼の12時から地上はすべて暗くなり」
　福音史家…（テノール）カール・エルプ、イエス…（バス）ウィレム・ラヴェッリ、（合唱）アムステルダム・トーンクンスト合唱団、
　（合奏）ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、（指揮）ウィレム・メンゲルベルク

「マタイ受難曲」BWV244 第1部から第6曲アリア「ざんげと悔悟は罪人の心をふたつに押しつぶし」
　（アルト）マルガレーテ・クローゼ、（合奏）ライプチヒ放送交響楽団、（指揮）ハンス・ワイスバッハ

カンタータ第51番「全地よ、神に向かいて歓呼せよ」 BWV51から第1曲アリア
　（ソプラノ）マリア・シュターダー、（合奏）ミュンヘン・バッハ管弦楽団、（指揮）カール・リヒター

カンタータ第170番「満ち足れる安息、うれしき魂の悦びよ」 BWV170から第1曲アリア
　（アルト）ヒルデ・レセル・マイダン、（合奏）ウィーン国立歌劇場管弦楽団、（指揮）ヘルマン・シェルヒェン

「ヨハネ受難曲」BWV245 第1部から第12曲「そしてアンナはイエスをしばったままで送った」
　福音史家…（テノール）エルンスト・ヘフリガー、（合唱）ライプチヒ聖トーマス教会聖歌隊、（合奏）ライプチヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団、（指揮）ギュンター・ラミン、そのほか

「マタイ受難曲」BWV244 第2部から第49曲アリア「愛によってわが主は死のうとされている」
　（ソプラノ）イルムガルト・ゼーフリート、（合奏）ミュンヘン・バッハ管弦楽団、（指揮）カール・リヒター

「マタイ受難曲」BWV244 第2部から第65曲アリア「清めよわが心」
　（バリトン）ディートリヒ・フィッシャー・ディースカウ、（合奏）ミュンヘン・バッハ管弦楽団、（指揮）カール・リヒター

「ヨハネ受難曲」BWV245 第2部から第30曲アリア「すべては成し遂げられた」
　（アルト）ヘルタ・テッパー、（合奏）ミュンヘン・バッハ管弦楽団、（指揮）カール・リヒター

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古楽の楽しみ　2019/8/20放送分
(聞き逃す)
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古楽の楽しみ　2019/8/21放送分
▽バッハ歌手の歴史をたどって（3）
ご案内:加藤拓未／1980年代から90年代にかけて、バッハの演奏で活躍した歌手たちの歌声をお送りします。

古楽器を使った演奏は1960年代から始まったが技術的には高いとは言えなかった。
が80年代に入ると洗練され高い水準を保つようになり古楽専門の歌手も登場。

バッハ時代のアルトのパートは男性が歌っていたと判明、再現のためにカウンターテナー

ルネ・ヤーコブスの声は甘美と力強さが同居しているように思う

（バス）クラウス・メルテンス
1949年生まれのドイツ人、グスタフ・レオンハルトやトン・コープマンの録音の大半に参加。
柔らかで、技術的に難しい部分も軽やかに着地

福音史家：受難曲の進行役

マイケル・チャンス　イギリス生まれのカウンターテナー歌手

アンネ・ソフィー・フォン・オッター
カウンターテナーが増えてゆく中で女性歌手として存在感を示した
ビロードのような声で真っ直ぐに歌う
柔らかく包み込むようでいて、一つ一つの音の輪郭がくっきりと。

ペーター・コーイ　1954年生まれのオランダ人歌手
朗々と力強く深い歌声

トリを務めるのはアンドレアス・ショル
1967年生まれのドイツ人
私をカウンターテナー沼に誘ってくれたお方だわ…w

「クリスマス・オラトリオ」BWV248から第39曲アリア
　（ソプラノ）バルバラ・シュリック、（合奏）コレギウム・ヴォカーレ、（指揮）フィリップ・ヘレヴェヘ

マタイ受難曲」BWV244 第2部から第30曲アリア「ああ今やわがイエスは行ってしまわれた」
　（カウンターテナー）ルネ・ヤーコプス、（合唱）テルツ少年合唱団、（合奏と合唱）ラ・プティット・バンド及び男声合唱団、（指揮）グスタフ・レオンハルト

「ヨハネ受難曲」BWV245 第2部から第32曲アリア「わがとうとい救世主よ」
　（バス）クラウス・メルテンス、（合唱）オランダ・バッハ協会合唱団、（合奏）アムステルダム・バロック管弦楽団、（指揮）トン・コープマン

「マタイ受難曲」BWV244 第2部から第38曲「ペトロが中庭にすわっていると」
　福音史家…（テノール）クリストフ・プレガルディエン、（合唱）テルツ少年合唱団、（合奏と合唱）ラ・プティット・バンド及び男声合唱団、（指揮）グスタフ・レオンハルト

「ミサ曲ロ短調 BWV232からアリア「アニュス・デイ（神の小羊）」」
　（カウンターテナー）マイケル・チャンス、（合奏）イングリッシュ・バロック・ソロイスツ、（指揮）ジョン・エリオット・ガーディナー

「クリスマス・オラトリオ」BWV248から第19曲アリア
　（メゾ・ソプラノ）アンネ・ソフィー・フォン・オッター、（合奏）イングリッシュ・バロック・ソロイスツ、（指揮）ジョン・エリオット・ガーディナー

カンタータ第147番「心と口と行いと生活」から第9曲アリア
　（バス）ペーター・コーイ、（合奏）バッハ・コレギウム・ジャパン、（指揮）鈴木雅明

カンタータ第170番「満ち足れる安息、うれしき魂の悦びよ」から第5曲アリア
　（カウンターテナー）アンドレアス・ショル、（合奏）コレギウム・ヴォカーレ、（指揮）フィリップ・ヘレヴェヘ

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古楽の楽しみ　2019/8/22放送分
バッハ歌手の歴史をたどって（4）
ご案内:加藤拓未／2000年代から2010年にかけて、バッハの演奏で活躍した歌手の歌声をお送りします。

「ヨハネ受難曲」BWV245 第1部から第9曲アリア「主とともに楽しく歩み行こう」
（ソプラノ）ルース・ホールトン、（合奏）イングリッシュ・バロック・ソロイスツ、（指揮）ジョン・エリオット・ガーディナー
ルース・ホールトン
　1961年生まれ
　1980年代後半、ガーディナーのバッハ作品でソプラノ独唱を務める
　透明感のある歌声は古楽においてとても魅力的

ミサ曲ロ短調 BWV232からアリア「ベネディクトゥス（祝せられますように）」
（テノール）ゲルト・テュルク、（合奏）バッハ・コレギウム・ジャパン、（指揮）鈴木雅明
ゲルト・テュルク
　ルネサンスやバロック時代の音楽専門
　福音史家の役割

カンタータ第82番「私は満ちたりて」から第1曲アリア
（バス）ピーター・ハーヴィー、（合奏）イングリッシュ・バロック・ソロイスツ、（指揮）ジョン・エリオット・ガーディナー
ピーター・ハーヴィー
　1958年イギリス生まれ
　受難曲のイエス歌いとしての地位を築く

「ヨハネ受難曲」BWV245 第2部から第35曲アリア「注げわが涙、流れとなって」
（ソプラノ）シビッラ・ルーベンス、（合奏）コレギウム・ヴォカーレ、（指揮）フィリップ・ヘレヴェヘ
　ヘルムート・リリングやトン・コープマンの録音に参加
　バッハの専門家として確固たる地位

「ヨハネ受難曲」BWV245 第Ⅱ稿の第1部から第13曲アリア「私を打ち砕け、岩よ丘よ」
（テノール）マーク・パドモア、（合奏）コレギウム・ヴォカーレ、（指揮）フィリップ・ヘレヴェヘ
マーク・パドモア
　サイモン・ラトル指揮によるベルリン・フィル演奏のマタイ受難曲＆ヨハネ受難曲で
　福音史家の歌い手として国際的評価
　バッハの歌手・ドイツリートの歌手
これは超絶技巧だ(汗

「マニフィカト」BWV243から第2曲アリア「わが心は喜びに耐えず」
（メゾ・ソプラノ）マグダレナ・コジェナー、（合奏）ムジカ・フローレア、（指揮）マレク・シュトリンツェル
　1973年チェコ生まれ
　バッハに関してはソリストとして

「マタイ受難曲」BWV244 第2部から第39曲アリア「神よ、あわれみたまえ」
（カウンターテナー）ロビン・ブレイズ、（合奏）バッハ・コレギウム・ジャパン、（指揮）鈴木雅明
　1977年イギリス生まれ
　2000年頃に彗星のごとく登場
　クリスタルクリアと評される歌声

アリア「すべては神とともにあり、神なきものはなし」BWV1127
（ソプラノ）キャロリン・サンプソン、（合奏）バッハ・コレギウム・ジャパン、（指揮）鈴木雅明
　最近になって発見された曲、1713年ワイマール宮廷の公爵の誕生日を祝うために書かれた
キャロリン・サンプソン
　イギリス人ソプラノ歌手
　1974年生まれ、古楽専門
　清純で端正な歌声

1960年代になって古楽器による演奏が登場した事で歌い手にも大きな変化
古楽器は(モダンに比べ)音量が小さいのでアンサンブルもより繊細になり
より小さく響きの良い会場へ移る
歌い手は繊細な対応のできる能力を求められる

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古楽の楽しみ　2019/8/23放送分
▽夏の特別企画ゲストをお迎えして（3）
ご案内:加藤拓未／古楽分野を中心にめざましい活躍を続ける、テノールの櫻田亮さんをお招きして、四半世紀にわたる歌手生活と音楽観を語っていただきます。

バッハ
カンタータ第1番「輝く暁の星の麗しさよ」BWV1から第6曲アリア
　（テノール）櫻田亮、（合奏）ザンクトガレン・バッハ財団管弦楽団、（指揮）ルドルフ・ルッツ
　明朗かつ柔和なテノール

櫻田亮さん
最初はロマン派を中心に勉強
バッハとの出会い：東京芸術大学の大学院二年生でヨハネ受難曲
アリアを歌いたくてオーディションを受ける
福音史家をやらせると言われソリスト出来るならと飛びついたら大変な思いをした

次の三人：バッハ、モーツァルト、ロッシーニをきちんと勉強することが良い歌手になるための近道
バッハにはげんなりしていたが偶々ラジオからBCJの演奏が流れてきた
BCJに参加していた大学の同級生からCD録音の話を持ち出され…

カンタータ第12番「泣き、苦しみ、悩み、おののき」BWV12 第6曲から
カンタータ第161番「きたれ、甘い死の時よ」BWV161 第3曲から
（テノール）櫻田亮、（合唱と合奏）バッハ・コレギウム・ジャパン、（指揮）鈴木雅明
学生時代の録音から抜粋、ご本人曰く｢若いな｣

マタイ受難曲 BWV244 第1部から第20曲アリア「私は主のおそばにいて」
（テノール）櫻田亮、（合唱と合奏）バッハ・コレギウム・ジャパン、（指揮）鈴木雅明
1999年録音

1997年、イタリア国立音楽院に一年間留学
モーツァルトやロッシーニを学ぶ
文化庁からも賞金を頂き留学期間を伸ばして勉強

イタリア初期バロックの音楽
ソロで歌う事もあればマドリガーレもある
「レチタル・カンタンド　recitar cantando」
歌いながら（歌うが如く）語る

モンテヴェルディ
歌劇「オルフェオ」第1幕から合唱と羊飼いの重唱
羊飼い…（テノール）櫻田亮、羊飼い…（テノール）ジョヴァンニ・カッカーモ、（合唱と合奏）ラ・ヴェネシアーナ、（指揮）クラウディオ・カヴィーナ
クラウディオ・カヴィーナ
　指揮者・カウンターテナーとして高名

櫻田さんはサッカーとワインがお好き
イタリア人は郷土愛が強く、地元のサッカーチームを熱狂的に贔屓する
"食べ・歌い・愛せ"
"イタリアに行く時は既に結婚していたので出会いはなかった"

ヘンデル
オラトリオ「マカベウスのユダ」第2部から
　ユダ…（テノール）櫻田亮、（合唱）ナミュール室内合唱団、（合奏）レザグレモン、（指揮）レオナルド・ガルシア・アラルコン
　2009年フランスでのライブ録音
　端正で力強く朗々と歌い上げる

櫻田さん：ボローニャでの滞在は15年に及び、現在は東京
”レチタル・カンタンド様式をきちんと出したい"初期バロックを集めた録音を発表

ジュリオ・カッチーニ
麗しのアマリリ
（テノール）櫻田亮、（ハープ）西山まりえ

加藤先生：若い頃の軽やかな歌い方とだいぶ印象が違う
櫻田さん：ドイツ語とイタリア語の言語的な違いは勿論
バッハは宗教的、イタリアの方は世俗的
ジャーナリストのような視点だと言われ嬉しかった、物語をしっかり伝えたい
鈴木雅明にエヴァンゲリストとして認められる喜び
グスタフ・クーンとの出会いがなければ今日の自分はない

バッハ
カンタータ「楽しきヴィーデラウ」BWV30aから第10曲、第11曲
（テノール）櫻田亮、（合奏）バッハ・コレギウム・ジャパン、（指揮）鈴木雅明
バッハの世俗カンタータ

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