レトロゲーをクリアしてみようのコーナー。
今回プレイしたのは、ファミコンソフト「ゾイド�供．璽優丱垢竜媾院廚任后�
前作「ゾイド 中央大陸の戦い」の続編であり、システムも継承しています。
フィールドや町などはトップビューのＲＰＧで、戦闘に入ると疑似３Ｄシューティング。
その路線を強化していったものです。
まずは、前作との違いについてまとめましょう。
「人間の存在」
前作では、人間らしい人間は、大統領と皇帝、博士など、ごくごく一部しかいません。
町の人たちや主人公は常にゾイドに乗っている・・・というか、ゾイドそのものが生きて会話しているかのような、原作設定をかなり無視した状況でした。
それが本作では、町では人間が暮らし、主人公もゾイドを下りて兵士として歩くことになります。
ちゃんと、ゾイドは兵器であるという扱いですね。
「武装の存在」
前作では、装備の変化はゴジュラスがイベントによってゴジュラスｍｋ�兇砲覆襪箸�に変化するだけで、あとはほぼ全員が同じでした。
そもそも装備という概念が存在しません。
それが今作では、他のＲＰＧのように武器屋で買い、ゾイドごとに装備させることでパワーアップが可能。
もちろん発射される弾丸の形状も違うので、楽しみが増しています。
「各種アイテムの存在」
前作では、移動は徒歩、回復アイテムは１個の使い切りでした。
途中、何度も町を行き来するＲＰＧゲームでは、便利な移動手段は必須といえるので、前作最大の問題点ともいえる仕様でした。
今作では、中盤からになりますが、町への移動、そしてダンジョン脱出それぞれにアイテムがあり、また回復アイテムも複数持てるようになっています。
「ストーリーについて」
前作では、ほぼ帝国に制圧されてしまった中央大陸（と一部の他大陸）を奪い返すのが目的で、首都近郊から順にすべての町を巡って戦い、解放するという流れを延々と繰り返すゲームでした。
今作では、シナリオが組まれ、話の展開が徐々に変化していきます。
帝国の不穏な噂を調査するうちに、やがて戦争が勃発し、人々は巻き込まれ・・・
戦記モノの原作らしさを持った、味のあるストーリーです。
「味方ゾイドについて」
前作では、ゾイドはＲＰＧの仲間メンバーのように「仲間に加える」ものでした。
しかし今作では、ゾイドは主人公が「乗り換える兵器」で、つまり味方ゾイドを増やそうと思ったら、イベントで譲ってもらうか、お店で買うことになります。
この辺も、ゾイドが兵器であることを描いていて、いいと思いますね。
「評価点」
まず大きいのは、ＲＰＧとして冒険、探索、戦闘が取り入れられたこと。
前作のように同じ作業の繰り返しではなく、任務をこなし、装備を強化していく流れは、面白みがあります。
戦闘面では、画面に１体しか敵が入ってこないという仕様のため、賛否が分かれそうな部分はありますが、ショットが増えて、戦う楽しみは増えていると思います。
「残念な点」
まずやってて思ったのが、全体的に物価が高い。
序盤から武装は売られていますが、一回の戦闘で手に入るお金が４Ｇとか６Ｇなのに、最新武器が３００Ｇとかする。
そしてライフ回復のための「補給所」でも、減っているライフ分のお金を払うのですが、初期ゾイド「アロザウラー」のライフを全快させようと思うと６０Ｇ近いお金が必要。
つまり、ほぼ最初から「傷つかないための戦い」を強いられます。
必要アイテムを買おうと思うと武装も手が出せず、もし買おうと思ったら果てしない稼ぎをすることに。
いちおう、序盤からそこそこのお金を落とす敵もいますが、お金の量はそのまま敵の強さの物差し。うっかり被弾しようものなら、あっという間にライフが解けて死亡です。
中盤手前で、裏技っぽい作業をすることでお金を稼ぐことは可能ですが、それを封印した場合、終盤近くまで常に金欠気味であり、ゾイドや武器を買うために稼ぎをしていくことになります。
これが普通のＲＰＧなら、適当な作業で構わないのですが、本作の戦闘はシューティング。ぼんやりしていると無駄にライフを削られて、得られるお金よりもはるかに高額な修理費を払うことになります。
そのあたりのバランスは、何とかならなかったのかなぁと思いますね。
また、ＲＰＧのように、探索などでイベントアイテムを集めたり、町を探したりするわけですが、一部が完全にノーヒント。
どう考えても、攻略情報を参照しないと見つけられないものがチラホラあります。
ファミコン隆盛の当時は、友達同士や攻略雑誌などで情報交換をしながら進めていく風潮
理不尽な隠し要素も多かった時代ですが・・・
やはり、すべてのマスを「調べる」コマンドを使いながら歩くとか、そういった無駄な作業を強いるような隠し方はどうかと思いますね。
それがおまけ要素ならまだしも、共和国（味方）が作っている最終兵器のパーツだったりするので、プレイヤーとしては「見つからないけど、まあいっか」とはならないわけでして。（なくてもクリアは可能だが・・・）
「総評」
欠点のほうばかりを長々と書いてしまいましたが、前作から進化して、面白くなっているのは間違いないと思います。
ゾイドの体もかなりかっこよく表現されていて、一見の価値はあるかと。
やはり惜しむらくは、全体のバランスということでしょうかね。
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