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2019年04月10日20:52

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違和感

■文系の博士課程「進むと破滅」 ある女性研究者の自死
(朝日新聞デジタル - 04月10日 07:32)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=5574728

 この報道やそのリアクションについて、どこか違和感を感じてて、なんだろうと思っていたら。
 これ「個人的な話」と「構造的な話」がごっちゃになってないかと。

 優秀な研究者が自ら命を絶った。
日本の学問研究の世界にとって、大いなる損失であり、それだけ優秀であったにも関わらず、
それを生かした職業につくことも出来ず、経済的に困窮させるような状況があるのは、今、この国において、あまりにも「知性を軽視」してるのではないか?
それが、ひいては国家の衰退にも通じる。

 というのは、解る。

 ただ、この研究者の女性が命を絶った直接の原因は、少なくとも記事を読む限り、結婚生活の破綻で精神を病んだこと、ではないの?

 勿論、そうなるまでには、研究が認められず(それだけの成果を挙げていながら、どこの大学でも雇ってもらえず、このままでは食うに困る)。
親も年取っていつまでも頼れない→結婚しよう、といういわば最後の手段で、ソレがあっという間に崩壊してしまったからということで。
 つまり、この人の研究をきちんと評価していたら、この人は、死ななくて済んだ、ってことなんだろうけど。

 なんというか、他に手段は無かったんだろうか?
というか、死ぬ必要があったんだろうか?いや、自殺の理由なんて人それぞれだろうけれど。

 私はアカデミズムの世界なんぞ全く無縁なんで実態は解らないけれど、学問の道一筋に歩んできた研究者にとって「研究を辞めろ」というのは「呼吸をするな」に等しいほどだというのは、理解は出来る。
 本来は、研究で身を立てるのが本望だろうが、人間、かすみ食って生きてはいけないので「研究を続けたいから衣食住を賄ってくれる人が欲しい」つまりATM狙いの結婚(をしようとして失敗した。
 ATMという言い方は悪いけど、生活のための結婚を考える人は、特に女性ではまだまだいくらでもいるし、一概に悪いとは言えない。ましてや、この人は、「研究を続ける」が最優先だっただろうから。ただ、結婚相手がどういう人だったかは報道からは解らないけど、そのつもりの結婚なら、それこそもう少し慎重に計算高く選べなかったの?とも思うし。
 それとも、そういう打算じゃなく、本当に相手が好きだったけど、すぐに破綻してしまったから、そのショックと失望で?なの?

 もし前者だとしたら、あえて自死を選ぶ必然性は薄いと思う。
結婚が破綻しても、他で研究を続けられる手段、極端な話し、生活保護を受給しながらという方法も考えられないではない。
 また、後者だとしたら、これはあくまで結婚生活の破綻に深く傷ついた女性が立ち直ることが出来ずに生きる希望を失ったわけで、その女性がたまたま優秀な研究者だったといいうことではないだろうか?

 いずれにせよ、他に生きる道はあったように思えて、それがなんだか残念でもある。

 
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