3.11・・・

宮城県石巻市門脇地区，同大川地区，同市上雄勝地区，牡鹿郡女川町女川浜地区，本吉郡南三陸町志津川地区，仙台市若林区荒浜地区，名取市下増田屋敷地区，亘理郡亘理町荒浜地区，そして，福島県相馬市磯部地区。

鎮魂と地域復興の願いを込めて，私が訪れた被災地である。
ぜひ，多くの方々にこれらの地を訪れていただきたいと，切に願う。
何故なら，８年を経し今日でさえ，今尚これらの地は復興という言葉から程遠い状況にあるからだ。
特に，あの日を境に，忽然と街が消えた地域の方々には，今でもかける言葉が見つからない。
そして，私なんか被災していないに等しいのだが，それでもあの時感じた暗澹たる思いを風化させてはいけないと思う。
特に，このまま交通インフラの復旧が進まず，物流が回復せず，最悪の場合栄養失調による餓死も有り得る・・・と思ったことは，決して考えすぎではあるまい。
そして，人々は驚異的なペースで復旧に力を尽くし，都市部では奇跡的とも云うべき復興を成し遂げてきた。
しかし，今尚上記の被災地では，家族や生活を根こそぎ失った人たちが，少なからず存在するのである。
我々にできることを模索し，少しずつでも声を上げ，力を出していくことと，決して８年前のことを風化させたりせず，後世に伝承していかなくてはならない。