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2018年12月04日12:11

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柳亭小痴楽独演会 下北ひとりvol.1

「柳亭小痴楽独演会 下北ひとりvol.1」
下北沢シアター711
予約2,000円
19時半開演

行ってきましたー

メールで予約したら整理番号がお知らせされ、順に入る仕組み。
近場で、仕事休みの日で、あたたかい日で、とてもうれしい。

開場5分前にスタッフが整理番号順に丁寧に並ばせて、
受付で名前を告げお金を払い、階段を上がるとまたスタッフがいて、
自由席ですのでお好きな席へー、などと声がけしてくれる。
初めての会場ですが、スタッフが手慣れており安心感があります。

入ってすぐが座席の2列目、左に向かって段差があり、
デパート最上階の昔のレストランみたいな椅子が並んでいる。
ステージが低いため、高座は高めに作られており、
濃紺から濃い灰色のような高座に紫の座布団、後ろは白い幕。

いつもは端っこに座るのですが、今日はセンターと決めておりました。
久々にど真ん中に着席。おー、最前列じゃないけどよく見えるわー。

19時35分。満席の中、始まりました。最初は前座さん。

柳亭楽ぼう「たらちね」
茶色の着物。長めの顔。今風ではない感じが落語の中の人っぽい。
小痴楽ファンの皆様、ご安心ください、ちゃんと会場についております、
と笑わせる。噺も喋り慣れている様子で入門半年足らずとは思えない。
法政大学出身22歳ということなので、落研なのかな。
楽輔一門の末っ子。がんばれ。

柳亭小痴楽「両泥」
茶系の塩沢のお召(ツイッターより)に緑系の半襟、羽織はなんだっけな、
髪型は膨らまない程度に短めで、顔も丸くなっており、しっかりした印象。
楽ぼうさんのこと、小遊三師匠にネタをつけてもらう話など、
おもしろエピソード満載。
久しぶりだという噺。
新米泥の与太っぷりたっぷりめ。
兄さん泥のひざ蹴りでは、高座にかなり強くひざをぶつけて結構な音がする。
やる気を感じる一席でした。
35分

柳亭小痴楽「粗忽長屋」
いったん引っ込んで、長着に銀杏色の袴。
着物についてと、
悪口は本人の前や公共の電波以外では言わないようにする理由のマクラ。
無理やり粗忽エピソードにしてからの噺。
久しぶりのようでしたけど、十八番だと感じます。
はじめに行き倒れに遭遇するところで、
外から救急車だかパトカーのサイレンが聞こえる。
話しながら、それを組み込もうとして気がそぞろになっているのがわかりました。
それでも、意識がそっちに行ったことを噺に盛り込む機転がすてき。
死んだ心持ちがしないところでの、寄席の主任例えはなかったです。
最後に死人を運ぶところ、八五郎が足を持つ様も加えられ、
より描写が丁寧になってました。
熊さんが頭をひざに置き抱えるところも丁寧。
20分

仲入り15分

柳亭小痴楽「付き馬」
青系の縞の長着。臙脂の半襟。黒紋付。
紋付の正面に赤い裏地がちらりと見えるのがかっこいい。
襦袢も細かい柄物っぽく、かっこいいー。
マクラはなく、すーっと吉原について。
はじめの、男と牛の、上がる上がらないというやりとりが楽しい。
牛の、風呂や朝ごはんに「いいですかい」と喜ぶ表情もいいけど、
「いい加減にしろいっ」って変貌するところがやっぱりよい。
最後まで落ち着いて投げ出さずにがんばった感あり。
約40分


おもしろかった。

最初、小痴楽さんの出囃子がいつもの「将門」ではなかったのですが
仲入り後はいつも通り。
また、高座前に照明が全部消えて、真っ暗になり、
その後ステージが明るくなりましたが客席は暗めでした。

与太っぽいのと、おかしな人へのツッコミの人を強調するのが好きなようだけど
かっこいい人や悪い人を、今の小痴楽さんの歳で、雰囲気でやってほしいのになあ。
なので、「付き馬」より、
「らくだ」や「居残り佐平次」(持ってないようですが)をやってほしい。
やっぱり求めるのはやんちゃな男像。
口調も見た目も態度もぴったりくるんだからやればいいのに!

あと、小遊三師匠に教えてもらうのが正月用の噺で
「ひおうぎ」って聞こえたんですが、調べてもわからない。
芸協でかける人はあまりいない、と言ってたな。

今回の会「下北ひとりvol.1」ってなってますが、
これは小痴楽さんの独演会がvol.1なのか、
主催者の「下北ひとり」というシリーズのvol.1なのか、謎。
できれば3ヶ月に1回くらいで、小痴楽さんの独演会が続けばいいな。


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